日々の覚書

MFCオーナーのブログ

ロビン・ギブを悼む

2012年05月23日 22時37分12秒 | 時事・社会ネタ

ご存知の人も多いと思うが、ビージーズのロビン・ギブが亡くなった。享年62歳。癌で闘病中だったらしい。最期に、家族がロビンを勇気づけようとベッドの周りで歌を歌ったそうだが、それも叶わず帰らぬ人となった。鐘を鳴らしてあげた方が救われたのかも、なんて思ったりもして。

ファンとしては、悲しいと同時に非常に残念だ。9年前にモーリスが亡くなり、事実上ビージーズは終わっていたのだが、バリー一人となった今では、一時的な再集結すら不可能となった。またひとつ、偉大な足跡を残したグループがその歴史に完全な終止符を打った訳だ。避けられない事ではあるが、これほど悲しい事はない。

僕がビージーズを知ったのは、『小さな恋のメロディ』である。特定の世代には、こういう人多いと思う。「メロディ・フェア」一度聴いただけで虜になった。素晴らしい曲だ。「イン・ザ・モーニング」もいいな。中学に入ったばかりの頃だったけど、この頃は映画音楽を主に聴いていたので、ビージーズの事も映画を通じてしか知らなかった。そして、徐々に洋楽を聴くようになってから、「ブロードウェイの夜」を聴いてすっかり打ちのめされ、それからビージーズを聴くようになった。1977年に出た2枚組ライブも、よく聴いてた。高校入試の直前に買った「愛はきらめきの中に」のドーナツ盤は、それこそ擦り切れるほど聴いた。歌詞も全て暗記してしまったくらい。今でも、だいたい覚えている。

70年代後半のビージーズは、皆さんご存知の通り、出す曲出す曲をヒットさせ、飛ぶ鳥落とす快進撃を続けた。正にヒットチャートを“席捲”していた。1975年から1979年にかけて、全米No.1が8曲、しかも「愛はきらめきの中に」から「ラブ・ユー・インサイド・アウト」まで6曲連続No.1というのは、当時としては凄まじいまでの勢いだった。90年代以降は、あまり珍しい事ではなくなったけど。

この時期のビージーズが凄かったのは、自分たちの曲だけでなく、他の人に提供した曲やプロデュース曲も、同時にヒットチャートを賑わしていた事である。特に1978年なんて、ビルボードのTOP10の半分くらいがビージーズ絡みだったような気がする。ちなみに、この年の年間チャートでは、TOP10内にビージーズ3曲、アンディ・ギブ2曲と半分を占めている。

オーストラリアで活動していたビージーズは、1967年イギリスに戻り「ニューヨーク炭鉱の悲劇」でデヒューし、しばらくは誰が言ったか“田園フォーク”路線で活動していた。この頃のビージーズは、アルバムを聴くと、シングル曲とそれ以外の曲の落差が大きく、これは作品の質の問題ではなくイメージの問題であって、アルバムトラックはメロディアスではあるが、サイケデリックでプログレッシブでもあり、全体として聴くと非常に摩訶不思議な世界である。でもというか、やっぱりというか、熱心なファンは、この頃に思い入れのある人が多いようで、以前ファンサイトでビージーズ・セッションのレポートを見た事があるのだが、演奏されたのはほとんどが初期、それもシングルにはなっていない曲ばかりだった。熱心なファンでなければ、一曲も知らないだろう。僕も知らない曲が多かった(笑)

この時期の曲では、「ラン・トゥー・ミー」や「マイ・ワールド」あたりが、個人的には好きだ。もちろん「メロディ・フェア」も。この「メロディ・フェア」が収録されている『オデッサ』というアルバムは、LPでは2枚組の大作で、オーケストラのインストも含めて、実にプログレッシブな世界が展開される。初期の代表作と言っていいのでは。やはり『小さな恋のメロディ』に使われた「ギブ・ユア・ベスト」「若葉のころ」も入ってます。

ビージーズは、1975年のアルバム『メイン・コース』で田園フォークからのイメチェンを図り、それは見事に成功する。僕も『メイン・コース』は名盤と思うし、これ以降のビージーズが好きな訳だけど、この『メイン・コース』の前に出た『ミスター・ナチュラル』というアルバムが、実は『メイン・コース』の前哨戦とも言える内容で、本当のイメチェンは実はここから始まっていたのだと言えなくもない。そういう意味では、あまり知られていない『ミスター・ナチュラル』、実は重要作なのだ。是非聴いてみて欲しい。

前述したように、70年代後半に快進撃を続けたビージーズは、1981年に『リビング・アイズ』を発表するが、満を持して出したはずのこのアルバムが予想に反して売れず、彼らは一転して過去のスター的扱いをされてしまう。『リビング・アイズ』いいアルバムなんだけど。個人的にはお薦め◎。でも、ビージーズは1987年「ユー・ウィン・アゲイン」という起死回生の名曲を発表し、チャートに返り咲くのである。この曲、各国でNo.1になりながら、アメリカだけでは売れなかったらしいが、その2年後「ONE」をTOP10ヒットにして、ビージーズはアメリカでも復活した。

なんかこう、ドラマチックなんだよね、ビージーズの歴史って。

ビージーズは、バリーとロビン、モーリス(双子)のギブ3兄弟によるグループだが、楽曲にしてもサウンドにしてもハーモニーにしても、全てが独特である。某音楽誌にも書いてあったが、似たようなアーティストを思いつかないのだ。フォロワーもいないし。一時期ディスコ路線だったけど、それですら他とは違っていた。彼らは唯一無比の存在だったのだ。ポップスの世界でも、ここまでの独自性というか孤高性を保っていたアーテイストは珍しいのではないか。その、誰にもマネ出来ない彼らの音楽は、いつの時代にも変わらぬ輝きを放っている。ビージーズは永遠になくなっても、彼らの残した素晴らしい音楽は、永遠に色褪せない。

今夜はせめて、この曲を聴いてロビン、モーリス、そしてビージーズを偲びたい。もしかすると、僕が一番好きなビージーズの曲は、この曲かもしれない。ロビンの訃報を聞いた時、ずっとこの曲が頭の中で鳴ってた。

Fanny(Be Tender With My Love)

安らかに。

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三社祭行ってきた

2012年05月22日 23時04分26秒 | あれこれレポート

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やや気が早いが、もうすぐ夏なのである。夏といえばお祭り、という訳で浅草の三社祭に行ってきた(強引というか唐突というか...)

三社祭、正式名称は浅草神社例大祭というらしい。浅草寺の観音様を隅田川から発見して祀った、土師真仲知命・檜前浜成命・檜前竹成命、の3人を祭神とする浅草神社の祭礼であり、現在では5月第3週の金土日に行われている。我々は土曜日に行ってきた。

しかし、時間が遅かった。我々が浅草に到着したのは夕方で、その日の神輿は終わった、と観光案内所(実は我々お上りさんなのだ。爆)の人に言われてしまった。ま、仕方ないな。せっかくなんで、神社にお参りしていこう、という訳で境内へ。

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お参りするにも、行列なのだ(笑)

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神輿もさることながら、奉献酒が気になったりして(笑)

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いい眺めだ。決して斑鳩には負けてない(笑)

で、お参りを済ませ、帰ろうとしたその時、

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神輿に遭遇したのである。終わったんじゃなかったの?というのは置いといて(笑)

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いやぁ、やっぱり祭りは神輿なり山車なりを見ないとね。諦めていただけに、見れて良かった。

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神輿とスカイツリーのツーショットが撮れたら良かったんだけど(笑)

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神輿の行列はどこまでも続くのであった(笑)

今年の夏も、あちこちで祭りを見るつもりなのでよろしく(何を?)

ところで、祭りとは関係ないけど、いま巷で評判になっているという、半熟カステラなるものを買ってみた。切ってみると、こんな感じ。

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カステラとしては美味いと思うけどね(笑)

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マウンテン・デュー

2012年05月20日 22時20分05秒 | 与太話

まだ売ってるんだねぇ~、知らなかった(恥)

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とっくの昔に生産中止になってるものと思ってた。ふと、自販機で見かけた時の驚きといったら(笑)

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昔、学生の頃はよく買ってた。正に、25年以上前(爆) 今でも売ってるなんて感激。しかも安いし(爆爆)

YouTubeで検索してみたら、当時のCMが見つかった。懐かしい、と言いたい所だけど、このCMは覚えてない(爆爆)

ところで、明日の金環日食だけど、さてどうしたものか? ちょうど出勤時間だしなぁ。まともに見れるのだろうか。グッズは何も買ってないけど(爆) 世間はちと騒ぎすぎでないか? 仕方ない事とは思うけどね。

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懲りないコンピ

2012年05月19日 12時45分55秒 | 音楽ネタ

いきなりだが、あのドナ・サマーが亡くなったそうな。享年63歳、癌だったとか。慎んでご冥福をお祈り致します。

僕は、正直言うと、ドナ・サマーはヒット曲しか知らないのだが、それだけに、70年代後半から80年代にかけての快進撃の印象は強烈だ。特に1978年から1980年にかけての時期。この頃ドナ・サマーはヒット連発、正に飛ぶ鳥落とす勢いで、1年半近く彼女の名前がビルボードのTOP40から消えた事はなかったのではないか。この間に「マッカーサー・パーク」「ホット・スタッフ」「バッド・ガール」の3曲の全米No.1ヒットを放ち、1位にならなかった他の曲も全てTOP10入りしてミリオン・セラー、「ホット・スタッフ」と「バッド・ガール」は同時期にTOP5に入り1位を争っていた。とにかく、この頃のドナ・サマーは凄かった。アルバムもベスト・セラーだったし、1979年の顔は間違いなくドナ・サマーだったろう。

最近買った『僕たちの洋楽ヒットDELUXE 1977-79』に、ドナ・サマーの「バッド・ガール」が収録されていて、実に30年ぶりくらいに聞いて(笑)、懐かしいなぁ、なんて思っていた矢先だった。

一時期の勢いは衰えたものの、ドナ・サマーは1980年代半ばまで、ヒットを出し続けた。個人的には、クインシー・ジョーンズと組んだ「恋の魔法使い」なんて好きだったな。あと、1979年のヒットだけど「ディム・オール・ザ・ライト」とか。90年代以降は目立った活動はなかったようだが、ほんと今回の訃報は残念だ。2月のホイットニー・ヒューストンといい、往年の大スターが亡くなるのは、ほんと悲しい。オリビアやリンダは大丈夫か?年齢も年齢だし...なんて考えてしまうけど、反面、ペトゥラ・クラークみたいに御年80歳にしてニューアルバム発表、なんて人もいるし、皆さんいつまでも長生きして頑張って欲しいものだ。

ところで、僕は自分で選曲して勝手にコンピ作るのが大変好きである。ただ、好きな曲を並べるのもいいけど、曖昧でもいいからテーマがあった方が、選曲し易かったりする。で、そうして出来上がった勝手なコンピを、うん素晴らしい、なんて自画自賛しながら聴いたりする訳なんだけど(爆)、最近こんなのを作ってみた。

1. Doing That Scrapyard Thing/Cream
2. Responsibility/Grand Funk Railroad
3. The Wanton Song/Led Zeppelin
4. Fun It/Queen
5. Dance(Pt.1)/Rolling Stones
6. Money Honey/Bay City Rollers
7. Magneto And Titanium Man/Paul MaCartney & Wings
8. Amoreena/Elton John
9. Have A Cigar?/Pink Floyd
10. Parallels/Yes
11. Dig A Pony/The Beatles
12. Maybe I'm A Leo/Deep Purple
13. World Turning/Fleetwood Mac
14. Too Many Hands/Eagles
15. Do What You Like/Foreigner
16. Oh, Atlanta/Bad Company
17. Two Timer/Kiss
18. Moonage Daydream/David Bowie

アーティストはビッグネームばかりだけど、知らん曲ばかりだ、と思った皆さん、それは至極当然です(笑) ま、特にテーマはないけど、昔すなわち10代の頃よく聴いてたアルバムの中の好きな曲を並べた、というだけのもので、大半はヒット曲でも代表曲でもない、いわゆるアルバム・トラックである。知らない人が多いのも当然。けど、なかなか良いでっせ(笑) 地味なアルバム・トラックには違いないけど、非常に完成度の高い曲ばかりで、だからこそ当時も今も印象に残るのだ。昔の人は、あまり注目されないかもしれないアルバムトラックでも、こんなに良い曲を作っていたのだから、本当に凄かったのだなぁ、と改めて思ったりする。そんなコンピなのである(えらそーに)。続編もどんどん作りたい(いらねーよ)

前述のドナ・サマーにしても、ヒット曲しか知らなかったけど、アルバム中には知られざる名曲も多数あったのだろうな。

もひとつ、こんなのも作った。テーマは“春~初夏 湘南道路”

1. Have You Never Been Mellow/Olivia Newton John
2. Listen To The Music/The Doobie Brothers
3. Let Your Love Flow/Bellamy Brothers
4. Top Of The World/Carpenters
5. Peaceful Easy Feeling/Eagles
6.Wasted On The Way/Crosby, Stills & Nash
7. You Are The Sunshine Of My Life/Stevie Wonder
8. My Life/Billy Joel
9. Daniel/Elton John
10. Still The One/Orleans
11. Don't You Write Her Off/McGuinn, Clark & Hillman
12. Shake It/Ian Matthews
13. We Two/Little River Band
14. Ventura Highway/America

湘南だけに、爽やかだけど、どこかいなたい、がポイントかな(笑)

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グルメ DE 関西

2012年05月09日 23時15分52秒 | あれこれレポート

お待たせしました、続きです(待ってねーよ)

関西というか大阪は、やはり食の町であると思う。関東で生活してると、それを痛感する。そりゃ関東、特に東京にだって美味い店はたくさんある。逆に、美味くない店もまた多く、その落差はかなり激しかったりする。けど、関西特に大阪では、それが少ない。早い話、どんな店に入っても、ある程度のレベルの物は食べれるのだ。東京では、金を出せば美味い物が食べれるけど、大阪では、そんなに金出さなくても美味い物が食べれる、と言ってもいい。要するに、飲食店のアベレージが高いのだ。100点取る生徒もいれば0点の生徒もいる、というのではなく、ほぼ全員が70点は取る、そんな感じ。ま、つまり、大阪の飲食店は、はずれが少ないって事が言いたいのである。まわりくどくて申し訳ない(笑)

これに関係するけど、関東の人間は、関西人は舌が肥えてる、と思っている。なので、関西の名店が東京に進出したりすると、すぐ評判になって行列が出来たりする。つるとんたんしかりゆかりしかり王将しかり(笑) 大阪の店だから美味いに決まってる、って感じなのだ。全く迷いがない(笑) 故に、“浪花”とか“心斎橋”とか“御堂筋”といった、大阪を直接イメージする単語に弱く、看板に“浪花の味”なんて書いてあると、すぐ入ってみたりなんかする。大阪の店ではないのに、こういった単語を散りばめて客を誘おうとしてる店も、結構あったりする(笑) やはり、関東特に東京の人はブランドに弱いのだ。“大阪”という単語は、食に関しては、東京では立派なブランドなのである(笑)

という訳で、大阪は食の町なのである。大阪に行くからには、やはり美味い物を食べたいもの。で、いくつか行ってきた。

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こちらは、道頓堀の今井のきつねうどん。大阪と言えばうどん、なのであって、確かに美味いうどん屋はたくさんあるけど、この今井は、いわゆる大阪うどんの元祖なのだそうな。さすが老舗だけに、ちょっとお値段が張るけど、関東では食べられない味と言っていい。こんなお揚げは関東ではお目にかかれない。

そして、

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鶴橋駅近くにあるお好み焼きの千寿(ちず)。大阪と言えば、なんといってもお好み焼きなのであって(あれ? うどんじゃないの?笑)、この千寿は知る人ぞ知る名店らしい。我々が食べたのは、じゃがいもと牛すじ入り。確かに美味い。このお好み焼きというのも、関東では美味い店が少なくて、つーか、はずれが多くて、いつも悲しい想いをしてるのだが(笑)、それだけに千寿のお好み焼きには感動した(大げさな)。

ちなみに、今井も千寿も妻のお薦めであり、今回初めて連れてって貰った。どちらも、関東には出店していない。残念。

続いて、

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知ってる人は知ってる福島上等カレー。さすがに僕も名前は知ってた。あちこちで看板見かけたしね。けど、入った事はなく、今回宿泊したホテルの近所にたまたま店があったので、初めて入ってみた。う~む、実に不思議な味だ。一口食べると甘口かな、と思うのだが、じわじわと辛さが効いてくる。こりゃ美味い。一気に食ってしまった。こんな美味いカレー、月に2~3回は行きたいものだが、関東には出店してないだろうし...と思ったら、なんと関東にも一軒だけあるらしい。やった!と喜んだのも束の間、よくよく見ると、出店してるのは埼玉県熊谷市だった(笑) いくらなんでも遠過ぎるな。

あと、写真はないけど、甲賀流のたこ焼きも食べた。外側が意外とゆるかったけど(笑)美味かった。

で、せっかくなので、色々と買い込んできた(笑)

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やっはり大阪は食の町なのである(笑)

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