日々の覚書

MFCオーナーのブログ

まだまだ続くフュージョンの夏

2024年07月15日 11時19分36秒 | 時事・社会ネタ
まだ梅雨明けしてないのに(してないから?)既に日本は猛暑である。先週の月曜日(7月8日だったかな)なんてめちゃくちゃ暑くて、屋外はサウナみたいだった。これで梅雨が明けたら一体どうなるのだ? ま、確かに、ここ数年の傾向としては、梅雨明けすぐ猛暑日が続くけど、その後は割に普通の夏、というパターンが多いような気がしてたので、10年くらい前のように、2ヶ月近く猛暑日が続くという事ではなそさうではあるけどね。ま、なんというか、ここ10年ちょっとの間で暑さに慣れてしまって、最高気温30度くらいなら大した事ない、ってな感覚になってるのが怖い(笑) 年齢その他も鑑み、自分の体力・持久力等を過信しないようにして、慎重に行動しましょうね(笑)

今月初めは異常な暑さだったけど、そんな中、東京都知事選がミョーな盛り上がりを見せた。結果はともかく、当選した現職の小池百合子より、それ以外の立候補者に注目が集まる(投票前も投票後も)というのも、良いんだか悪いんだか(苦笑) ま、小池百合子からすると、その方が好都合だったのかもしれないが。

そうこう言ってるうちに、ショッキングなニュースだ。皆さん既にご存知と思うが、次期アメリカ大統領選の有力候補と言われている共和党のドナルド・トランプ氏が演説中に狙撃された。トランプ氏は弾が耳を貫通するという事態になったものの、命に別状はないそうだが、当日会場にいた聴衆のうち、1人が亡くなり、2人が重体とのこと。とんでもないことをしでかす奴がいたものだ。亡くなった方のご冥福をお祈り致します。

この手の事件は、単なる狙撃事件ではなく、標的からしても一種のテロであり、民主主義を根本から否定するものでもあり、断じて許すべきではない。しかも死者も出でいる。テロは絶対に許さない、我々は断固として戦う、今回の事件も徹底的に捜査し、バックにテロ組織があるのなら必ずぶっ潰す、くらいの国・政府の公式声明はあって然るべきだし、メディアもそういう論調になって当たり前だが、今回のトランプ狙撃事件に関しては、犯人に憤るとか死者を悼むどころか、この事件で大統領選はトランプ有利になるのでは、などと発言するキャスターや政治家もいたりなんかして、正に世も末である。メディアの連中は、トランプ死ねばよかったのに、と思ってるのが見え見えだ。安部元総理の時と同じ。狙撃されたのがトランプ氏ではなくバイデン氏だったら、メディアの論調は180度違うのだろうね。

という訳で、最近買ったCDから(やっぱり唐突)



まだフュージョンの夏は終わっていなかった(笑) 僕自身はあれからもフュージョンのマイ・ブームが続いていたりなんかする。

という訳で、70年代の渡辺香津美である。この『Village In Bubbles』は1978年発表、ニューヨーク録音とのことだが、再発CDのライナーにもあるが、前作『Lonesome Cat』に続く海外録音で、前作の時はほぼ武者修行みたいな感じで、現地のミュージシャンたちとのレコーディング・セッションも1日だけ、という慌ただしい状況だったが、今回の『Village In Bubbles』の時は、じっくり時間をかけて準備して、現地でも腰を落ち着けてのレコーディングになったらしい。『Lonesome Cat』は未聴ので何とも言えないが、色々なコメントからすると、緊張感漲る一発録りみたいなアルバムだったのでは、と思われるが、それに比べると『Village In Bubbles』は余裕が感じられる作りである。制作時の状況だけでなく、収録曲の雰囲気も違うせいだろう。

全体としては、とてもメロウなフュージョンである。全曲、渡辺香津美のオリジナルであるが、一曲目の「Park Of Avenue」のイントロなんて、フィリーソウルみたい。他の曲もストリングスを使ってゴージャスな感じに仕上がっており、その中で渡辺香津美が弾きまくっている。曲調のせいか、ナチュラルなトーンでの速弾きが目立つので、ほんと縦横無尽って感じだな(笑) ただ、全体にメロウな雰囲気ではあるが、ソウルやファンク、ラテンなどの要素も取れ入れ、聴きやすいけど演奏陣のレベルも高いという、正にフュージョンである。あまり目立たないけど、ソロのバックのリズム隊の演奏が、実に表情豊かでつい聴き惚れてしまう、という見かけはともかく、決して単なるBGMでは終わらせない、優れたフュージョンなのだ。いや素晴らしい。これこそが日本のフュージョンなのだ、と思わせる傑作であります。渡辺香津美も凄いな。ギタリストとしてはもちろんのこと、本作を聴いて、改めて作曲家としての力量にも感服しました。この翌年に『KYLYN』が出るのだが、全く『Village In Bubbles』とは違うアプローチのフュージョンであり、ここいらの切り替えのセンスも凄い。やっぱり凄い人なのだ。早く元気になって下さい。

続いては、



こちらも日本のフュージョンだが、渡辺香津美ほど有名ではないと思う(苦笑) 当時、ジャズのみならず幅広い分野で活動していたピアニストの佐藤允彦が、若手と結成したメディカル・シュガー・バンクの1stである。メンバーは佐藤允彦以下、清水靖晃(Sax)高水健司(Bs)山木秀夫(Ds)穴井忠臣(Perc)の5人で、なかなかに錚々たる顔ぶれだが、この頃はまだ"将来を嘱望される若手"という扱いだったように思う。ま、その後渡辺香津美のKAZUMI BANDに入るメンバーが3人もいる、というのを見ても、凄い顔ぶれであるのは間違いない(笑)

内容も素晴らしい。僕の印象としては、ジャズの人がやるフュージョン、って感じかな。テーマがあってアドリブもふんだんにあるというか。本作が出たのは1980年、それこそフュージョン全盛の頃で、流行りの音楽にアプローチしてみたというのはあると思うが、ジャズをベースにした独特の雰囲気と、高い演奏力(だけど、ひけらかさない)で、確実に他との差別化は成功していると思う。アップテンポでキメキメのフュージョン・チューンもあるが、印象的なのは、メロウでスタイリッシュに迫るややスローな曲の方で、なんたって清水靖晃のプレイが素晴らしい。すすり泣いたりブロウしたり、正に変幻自在。メロディ楽器はキーボード以外はサックスしかいないので、清水靖晃にかかる負担は大きくなるのだが、一人で難なくこなしているのは凄い。佐藤允彦もエレピを弾いてる曲の方が多いが、それがまた良い雰囲気なのだ。当時、僕はFMで本作を聴いて、すっかり気に入ってしまったのだが、今にして思うと、サックスやエレピがフューチャーされたスローな曲に惹かれていたのかも。「Saga Unknown」とか、たまりません(笑) 適度な緊張感もよろしい。

ところで、もうすぐパリ・オリンピックなんだけど、盛り上がりが今イチと思ってるのは僕だけ?^^;

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