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MFCオーナーのブログ

MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 【総括】

2024年02月25日 13時42分06秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選【総括】

という訳で、ローリングストーンの向こうを張って、実に無謀な企画に取り組んでしまいました『歴代最高のアルバム500選』ですが、ようやく1位まで発表する事が出来ました。ご声援ありがとうございました(だから違うって)。

結果、僕の歴代いや生涯最高の1枚は『オペラ座の夜』という事になりましたが(笑) 今回は総括という事で、歴代最高のアルバム500選を振り返ってみたいと思います。

まず、ランクインしたアルバム数が多いアーティストは誰か、そんなの多分、分かっておられると思いますが(爆)、結果はこちらです。5枚以上のランクインまで。

21枚・・・エルトン・ジョン
13枚・・・クイーン
9枚・・・ローリング・ストーンズ
8枚・・・ディープ・パープル
7枚・・・ジェスロ・タル、マドンナ、シェリル・クロウ、ビートルズ
6枚・・・ビー・ジーズ、デュラン・デュラン、ジェフ・ベック、イエス
5枚・・・ABC、エアロスミス、ダリル・ホール&ジョン・オーツ、デビッド・ボウイ、デフ・レパード、フォリナー、ジョージ・ハリスン、グランド・ファンク・レイルロード、ローラ・ニーロ、ポール・サイモン、ソウル・アサイラム、オールマン・ブラザーズ・バンド

もちろん、単純に個人の趣味なんですけど(爆)、エルトン、クイーンは別格として、自分で言うのも何ですが、ストーンズの9枚は結構意外だったですね(笑) あと、ジェスロ・タルの7枚とか。マドンナやデュラン・デュラン等の80’s組もさりげなく健闘してまして、全体見ると自分的にはまぁ順当かと(笑) ツェッペリンとかフロイドとかバドカンみたいに、結構枚数聴いてるのに、ランクインしたのは意外と少なかった、なんてのも割に多いです。ま、仕方ないか、500枚の壁は予想以上に厚かったという事で(笑) 逆に、聴いてる年数からすると、シェリル・クロウは大健闘と言えるかも^^;

続いては、ランクインしたアルバムの枚数ではなく、アルバムたちが獲得したポイントを集計して、アーティストの順位を算出してみました。1位=500点・2位=499点....499位=2点・500位=1点、というアレです(笑) こちらは一応20位まで。

1位・・・クイーン
2位・・・エルトン・ジョン
3位・・・ローリング・ストーンズ
4位・・・ディープ・パープル
5位・・・シェリル・クロウ
6位・・・ビートルズ
7位・・・ジェフ・ベック
8位・・・デビッド・ボウイ
9位・・・ソウル・アサイラム
10位・・・フォリナー
11位・・・マドンナ
12位・・・ジェスロ・タル
13位・・・ビー・ジーズ
14位・・・エアロスミス
15位・・・デュラン・デュラン
16位・・・ジョージ・ハリスン
17位・・・キッス
18位・・・グランド・ファンク・レイルロード
19位・・・イエス
20位・・・レッド・ツェッペリン

ほぼ↑のアルバム数ランキングと同じ顔ぶれですが(笑)、ランクインした枚数もさることながら、それらが上位にランクされないと点数が稼げないので、そういう意味でさすがクイーン(爆) 何しろ、13枚がランクインして、うち8枚が100位内、さらに4枚が10位内、と正に向かうところ敵なし(違) 21枚ランクインしてるエルトンでも、100位内は5枚ですからね。という事で、ついでなんで、100位内に複数枚ランクインしたアーティストを集計しますと、

8枚・・・クイーン
5枚・・・ディープ・パープル、エルトン・ジョン
4枚・・・ローリング・ストーンズ
3枚・・・フォリナー、キッス、ビートルズ
2枚・・・エアロスミス、バッド・カンパニー、グランド・ファンク・レイルロード、ジェフ・ベック、レッド・ツェッペリン、パーシー・フェイス、シンプリー・レッド、イエス
参考
サントラ盤・・・3枚、オムニバス・・・2枚

こうしてみると、自分のロックの歴史というのはほとんど、クイーン、エルトン、パープル、ストーンズ、ですね(爆) 色々なデータの上位はこの4組だし(笑) なんとなく予想はついてましたけど(爆)

ま、この4組以外にも、昔から好きだった、ビー・ジーズ、グランド・ファンク、キッスにエアロ、そしてフォリナーあたりも、しっかりとランクインしてるので、安心しました(笑) それと、誰でもそうでしょうけど、やはりビートルズは避けて通れませんね。あと、ロック期以前に好きだったパーシー・フェイス(2枚ランクイン、どちらも100位内)、バン・マッコイ(4枚ランクイン)もしっかり入ってますし、古いサントラのランクインも意外とありました。嬉しいことです。

それと、ジャンル別で分類しようかと思いましたが、難しいので断念しまして(笑)、発表された年代別に分けてみました。

1950年代・・・2枚
1960年代・・・20枚
1970年代・・・196枚
1980年代・・・136枚
1990年代・・・90枚
2000年代・・・40枚
2010年代・・・15枚
2020年代・・・1枚

やっぱり70年代ですね^^; 2000年代のも40枚あった、というのはなんとなく嬉しいです。60年代よりも多いというのもいいですね^^

という訳で、総括になってない『MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選』総括でしたが(笑)、最初に宣言(?)したように、単なる個人の趣味が色濃く反映されてるだけで、ジャンルについてもアーティストについても、かなり偏りがあります。それもまぁいいかな、クイーンとフォリナーが上位を独占する名盤ランキングなんて、多分どこにもないでしょうし(爆)

さて、次の企画はどうしましょうか。やはり、歴代最高のアルバムの日本編とかですかね(笑) 洋楽編以上に無謀な企画になりそうですが(爆)

【MFCオーナーの私的歴代最高の名盤500選】バックナンバーです。
500位→481位480位→461位460位→441位440位→421位420位→401位
400位→381位380位→361位360位→341位340位→321位320位→301位
300位→281位280位→261位260位→241位240位→221位220位→201位
200位→181位180位→161位160位→141位140位→121位120位→101位
100位→81位80位→61位60位→41位40位→21位20位→1位

 

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MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 20-1

2024年02月17日 10時24分48秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
20位→1位

ついにやって参りました、ファイナルです(笑)

☆20位☆

Abbey Road/The Beatles (1969)
アビー・ロード/ビートルズ
ビートルズ史上いやロック史上最も有名なジャケットで知られる、偉大なるビートルズの最終作であり最高傑作でもある。メンバー全員が全曲の演奏に参加すること、という条件で制作された本作は、4人がソングライターとして拮抗した初のアルバムとなった。メロディック且つアバンギャルドな名曲たち、そしてシンフォニックなB面のメドレーに至るスリリングな展開、どれをとっても完璧。ビートルズは凄い。

☆19位☆

Tuesday Night Music Club/Sheryl Crow (1993)
チューズデイ・ナイト・ミュージック・クラブ/シェリル・クロウ
毎週火曜日の夜、プロデューサーのビル・ボットレルの家で行われたセッションがベースとなった、シェリル・クロウの記念すべきデビュー・アルバム。カントリー、フォーク、ブルースといったルーツ・ミュージックをベースに90年代らしい解釈も加えたアメリカン・ロックの名盤であり、1stにしてシェリルの最高傑作でもある。サウンドだけでなく短編小説のような歌詞も素晴らしい。

☆18位☆

The Lexicon Of Love/ABC (1982)
ルック・オブ・ラブ/ABC
ニューロマンティックのムーブメントから登場したABCは、このデビュー・アルバムでドラマティックで華やかな80’s風グラム・ロックを提示した。ストリングスのイントロからドラマティックに展開される「Show Me」、音もPVもシアトリカルな名曲「Poison Arrow」、ゴージャスなラブソング「All Of My Heart」そして今でもディスコ・クラシックな「The Look Of Love」等々、どの曲も素晴らしい。名盤である。

☆17位☆

Franke & The Knockouts/Franke & The Knockouts (1981)
スイートハート/フランキー&ザ・ノックアウツ
弱小レーベルからデビューしたフランキー&ザ・ノックアウツは、ほとんど無名だったが、完成度の高い本デビュー・アルバムが証明するように、ボーカルも演奏もソング・ライティングも実力派のバンドだった。あまりルーツ的な物を感じさせない、産業ロック風の感触のサウンドだが、全米TOP10ヒットとなった「スイートハート」に代表されるように、タイトでメロディックで聴く者を虜にせずにはおかない。

☆16位☆

Foreigner/Froeigner (1977)
栄光の旅立ち/フォリナー
フォリナーの登場は正に”衝撃”だった。実績あるベテランと無名だが実力派による混成のバンドは本デビュー作にて「衝撃のファースト・タイム」「冷たいお前」といったキャッチーなヒット曲に加え、プログレ風味もある「スターライダー」「人生は闘い」、分かりやすいハードロック「ヘッドノッカー」、珠玉のメロディが光る「ウーマン・オー・ウーマン」「お前に夢中」など名曲連発で我々を魅了した。

☆15位☆

Black And Blue/Rolling Stones (1976)
ブラック・アンド・ブルー/ローリング・ストーンズ
自分にとってのストーンズは、本作に尽きる。他の作品たちとやや違う雰囲気もあるせいか、あまり本作がクローズアップされる事もないし、本作収録曲がライブで演奏される事もない。しかし、「ホット・スタッフ」で始まる本作は正に衝撃の一枚だ。ギタリストのオーディションとレコーディングセッションが同時に進められ、混沌とした内容ではあるが、ストーンズの全アルバム中最もファンキーでブルージーな作品と言える。

☆14位☆

Rocks/Aerosmith (1976)
ロックス/エアロスミス
1976年の夏は本作のおかげでクレイジーな夏だった。完成度という点では前作の方が上だが、本作の持つ得体の知れないパワーと勢いは、有無を言わせず我々をその世界に引きずり込んだ。「バック・イン・ザ・サドル」の衝撃は永遠、「ラスト・チャイルド」「地下室のドブねずみ」「シック・アズ・ア・ドッグ」といった曲の混沌とした魅力、そしてラストを飾る名曲「ホーム・トゥナイト」の素晴らしさ。不滅の名盤である。

☆13位☆

Dressed To Kill/Kiss (1975)
地獄への接吻/キッス
70年代半ば、クイーン・キッス・エアロスミスの3バンドは、間違いなくロックに新しい概念を持ち込み、今までになかった聴衆を開拓した。本作はキッスの3枚目、代表曲「ロックンロール・オール・ナイト」が収録されているが、それ以外にも「ルーム・サービス」「激しい愛を」「彼女」といったキャッチーな名曲もあり、キッス流エンタテインメントが完成された歴史的なアルバムである。ジャケットも素晴らしい。名盤。

☆12位☆

Blow By Blow/Jeff Beck (1975)
ギター殺人者の凱旋/ジェフ・ベック
全曲インストの本作は、当時勃興していたクロスオーバー的方法論で作られ、これ以降のベックの方向性を変えた。と同時に、ロック畑のミュージシャンだけでこういうアルバムを作ってしまった事自体が衝撃でもある。ロックの新たな歴史が始まったと言ってもいい。ギターだけでなく、バンドとしての強固なアンサンプルで聴かせているので、何年経過しても色褪せる事はなく、いつ聴いても最初の衝撃が蘇るという凄いアルバム。

☆11位☆

Extra Texture/George Harrison (1975)
ジョージ・ハリスン帝国/ジョージ・ハリスン
どことなくセンチメンタルな雰囲気に支配されたアルバムだが、「答えは最後に」「悲しみの世界」といった隠れた名曲も多く、ジョージ本来の持ち味が十分堪能出来る名盤。今後も本作が評価される事はなく、代表作と呼ばれる日も来ないだろうが、それだけに僕は本作に愛着を感じるのである。オープニングの「二人はアイ・ラブ・ユー」ラストの「主人公レッグス」、雰囲気の違う2曲が本作を特別なものにしている。

☆10位☆

Come Taste The Band/Deep Purple (1975)
カム・テイスト・ザ・バンド/ディープ・パープル
個性の強い看板プレイヤーの後釜に入って、自身のカラーを打ち出していくのは並大抵の事ではないと思うが、トミー・ボーリンはそれを2度もやってしまった。やはり並のミュージシャンではない。そのボーリン、そしてカバーデイルとヒューズが主導権を握った本作は、リッチーの幻影を葬り去り、新たなるパープルの誕生を告げる名盤となった。今までのイメージと違い、ファンキーで多彩なリズムに満ちている。

☆9位☆

Sheer Heart Attack/Queen (1974)
シアー・ハート・アタック/クイーン
恐るべき新時代の旗手は、3作目となる本作でヒートルズ直系のポップ・センスを加えて、ブリティッシュ・ロックの伝統を守りながらも、新たなエンタテインメントを構築した。永遠の名曲「キラー・クイーン」を頂点に、絶妙なアルバム構成もあり、ハードロックを基本としつつも、その枠に収まりきらない多彩なクイーン・ワールドが展開される名盤である。クイーンは着実に新たな扉を開いていた。

☆8位☆

The Dark Side Of The Moon/Pink Floyd (1973)
狂気/ピンク・フロイド
ロック史上に燦然と輝く問答無用の大ベスト・セラーであり名盤である。コンセプト・歌詞・楽曲・アレンジ・編集・演奏・録音、全てが最高の状態で結実し、奇跡としか言いようのないアルバムを生み出した。フロイドも凄いが、裏で何か抗いがたい力が働いていたのでは、と勘ぐってしまうくらい、正に神懸かりである。特にB面の狂おしいまでの美しさは筆舌に尽くしがたい。

☆7位☆

The Miracle/Queen (1989)
ザ・ミラクル/クイーン
喧噪と華奢にまみれた80年代を乗り切り、来るべき90年代に向けて、クイーンは新たなる方向性を打ち出した。それが本作であり、そこには今までのクイーンは微塵もなく、楽曲にも演奏にもプロデュースにも、新たな道を指し示すクイーンの姿があった。常に前進し続けるロックバンドとしてのクイーンの矜持である。しかし、それを理解したファンは残念ながら少なく、本作の評価も高くない。悲劇の名盤である。

☆6位☆

The Wild Heart/Stevie Nicks (1983)
ワイルド・ハート/スティービー・ニックス
スティービーのソロ2作目は、正に魔女か小悪魔かそれとも天使か、とにかくひたすら彼女の魅力全開の名盤である。イメージだけでなく、ヒットした「Stand Back」はじめ収録曲の出来も良いし、うっすらと霞がかかったような音も雰囲気たっぷりで素晴らしい。「If Anyone Falls」「Nightbirds」「Sable On Blonde」そして「Beauty And The Beast」...もう抗えない、スティービーの虜になるしかないのである。

☆5位☆

Head Games/Foreigner (1979)
ヘッド・ゲームス/フォリナー
大ヒットした2作に続くフォリナーのサード・アルバムは、ロイ・トーマス・ベイカーをプロデューサーに迎え、よりハードに迫る一作となった。ドラムが大きくミックスされ、サウンドもタイトである。ルー・グラムのボーカルも艶っぽさを増した。「女たち」「17」「レブ・オン・ザ・レッド・ライン」あたりでは新境地を示している。不思議な雰囲気の「灰色の別れ」はイアン・マクドナルドの面目躍如。

☆4位☆

Disolation Angels/Bad Company (1979)
ディソレーション・エンジェル/バッド・カンパニー
デビュー以来、アルバム毎にアメリカ音楽へのアプローチを強めていたバドカンだが、本作でそのアメリカ志向はかなり高いレベルまで到達した。思惑通り、アメリカではベスト・セラーとなり、新たなバドカンの代表作となった。正に定番曲となった「Rock 'N' Roll Fantasy」はもちろん、「Crazy Circles」「Take The Time」「She Brings Me Love」あたりで、アメリカ音楽を彼らなりに咀嚼したロックが堪能出来る名盤である。

☆3位☆

Double Vision/Foreigner (1978)
ダブル・ビジョン/フォリナー
1stに続いて2ndもベストセラーとなり、フォリナーは名実共にアメリカン・ロックのトップに立った。「Hot Blooded」「Double Vision」といったハードなナンバーのなんとカッコ良かったことか。何回聴いたか分からない。哀愁の「Blue Morning Blue Day」や「You're All I Am」「Back Where You Belong」「Love Has Taken Its Toll」といった隠れた名曲たち、ミステリアスなインスト「Tramontane」といった曲もフォリナーの可能性を証明している。

☆2位☆

News Of The World/Queen (1977)
世界に捧ぐ/クイーン
デビュー以来の路線で一時代を築いたクイーンだが、やや行き詰まりを感じると、本作で大胆な方向転換を図った。クイーンが本当に凄いのはここからで、ロジャーやジョンの個性を前面に出す等、今までとは違ったアプローチにより、今や全世界のアンセムとなった「We Will Rock You」「We Are The Champions」を送り出し、新たなクイーンの姿を世に問うた名盤をモノにしたのである。本作がなければ、その後のクイーンはなかったかも。

☆1位☆

A Night At The Opera/Queen (1975)
オペラ座の夜/クイーン
本作こそ、クイーンはもとより、70年代英国ロックが誇るべき名盤である。ロックが登場してから、その表現領域を拡大し、エンタテインメントのひとつとして認識され始めた時代の空気をクイーンは体現していた。多様な音楽性、豊富なアイデア、高い作曲能力と演奏技術、その全てが本作で非常に高いレベルで結実している。それらを駆使して、クイーンは名盤を作り上げたのだ。制作期間が短かった割には完成度が高く、いかにクイーンが充実していたか、そしていかに時代の空気が優れたロック作品を生み出す方向に動いていたか、を如実に物語っている。不穏なピアノのアルペジオに導かれて始まるA面の素晴らしさといったらどうだ。短めの曲を並べた構成が実に見事である。ハイライトはB面の「予言者の歌」から「ラブ・オブ・マイ・ライフ」への実にプログレッシブな展開であろう。そして至高の名曲「ボヘミアン・ラプソディ」から「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」で幕を閉じる感動のクロージング。素晴らしいとしか言葉がない。本作は正に時空を超えた名盤である。

という訳で、構想から足かけ2年、ついにMFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選、完結するに至りました。長い間見守って下さいまして(ないない)ありがとうございます。発表はしてましたが、やっぱり1位は『オペラ座の夜』でした。振り返ると、どうしてもこれになってしまいます(笑)

次回は『総括』となります。お楽しみに(いねーよ)

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MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 40-21

2024年01月22日 22時33分17秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
40位→21位

いよいよ佳境です^^

☆40位☆

All 'N All/Earth, Wind & Fire (1977)
太陽神/アース、ウィンド&ファイアー
デビュー以来のファンク路線に白人にもウケるポップ性を加味して成功していた時期(AORの一歩手前)の集大成的アルバムと言える。初めて聴いた時の襲撃は凄かった。「太陽の戦士」「銀河の覇者」「マジック・マインド」といった切れ味鋭いファンクナンバーと「聖なる愛の歌」「ビー・エバー・ワンダフル」などのバラード曲が絶妙に混在し、コンセプチュアルなアルバム構成も素晴らしい。

☆39位☆

Rock And Roll Over/Kiss (1976)
地獄のロック・ファイアー/キッス
この年の2枚目のオリジナル・アルバムだが、曲のレベルも高く文句なしの出来映えである。恐るべき創作欲。キャッチーなハード・ロックという、デビュー以来の基本線に変わりはないが、「ハード・ラック・ウーマン」のような新機軸もある。「いかすぜあの娘」「悪魔のドクター・ラブ」「果てしなきロック・ファイアー」あたりが、"らしい"邦題と曲調で印象的。単純だけど実にカッコいい。

☆38位☆

Home Is Where The Heart Is/David Cassidy (1976)
青春の館/デビッド・キャシディ
パートリッジ・ファミリーでお馴染みのデビッド・キャシディが、RCAとソロ契約して発表した3枚のうちの2作目。ブルース・ジョンストンを共同プロデューサーに迎え、実にグレードの高いポップ・アルバムに仕上がっている。アイドルと見られていたデビッドが、アーティストとしての評価を得るべく制作した力作であるが、残念な結果に終わってしまった。ショー・ビジネスは時に残酷だ。名盤なのに。

☆37位☆

The Disco Kid/Van McCoy (1975)
ディスコ・キッド/バン・マッコイ
「ハッスル」の大ヒットのおかげか、初のソロ名義となりジャケットにも本人が登場した。バン・マッコイが最もノッていた時期の作品であり、タイトル曲をはじめとする「ハッスル」路線の曲も良い出来だが、「ハッスル大地震」のようなファンキーなインストもあったりして、バラエティに富み、彼が「ハッスル」だけの人ではない事が実によく分かる名盤である。ディスコ・サウンドを語るならバン・マッコイを絶対に忘れてはならない。

☆36位☆

Summer Place '76/Percy Faith (1975)
夏の日の恋’76/パーシー・フェイス・オーケストラ
自身の往年の大ヒット曲を、当時のトレンドに合わせディスコに改変してしまう、という発想が実は凄いし、これがまた成功しているのも凄い。残念ながらパーシー・ファイスの遺作となってしまったが、正に有終の美と言える名盤である。話題のタイトル曲の他にも「ディン・ドン」「ラ・バランガ」等のディスコ系、「愛のフィーリング」「哀しみのソリアード」等の当時のヒット曲も交え、新感覚のイージー・リスニングが楽しめる。

☆35位☆

Three Days Of The Condor/Dave Grusin(Original Soundtrack) (1975)
コンドル/デイブ・グルーシン(オリジナル・サウンドトラック盤)
デイブ・グルーシンが手かげた、ロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイ主演のサスペンス・アクションのサントラ。メイン・タイトルのあまりのカッコ良さには、当時も今も全く言葉もない。リー・リトナーなども起用して、フュージョン風にまとめており、クールでスタイリッシュなサウンドが実に素晴らしい。ボーカル入りの曲もファンキーでゴスペルチックで、こちらも素晴らしい。映画の枠を越えた名盤。

☆34位☆

52nd Street/Billy Joel (1978)
ニューヨーク52番街/ビリー・ジョエル
『ストレンジャー』で長い不遇の時期を経て遂にブレイクしたビリー・ジョエルだが、その勢いに乗って一世一代の名盤をものにした。バラエティに富んだ内容で、躍動的なポップソング「マイ・ライフ」やハードなリフに驚く「ビッグ・ショット」といったヒット曲はもちろんだが、エキゾチックな「恋の切れ味」「ロザリンダの瞳」等々収録曲全てが名曲であり完璧な出来映え。変幻自在のビリーのボーカルが素晴らしい。

☆33位☆

Katy Lied/Steely Dan (1975)
嘘つきケティ/スティーリー・ダン
一風変わったロック・バンドという印象だった初期の集大成と言えるのでは。ジェフ・ポーカロを起用したバンド・サウンドは実にタイトで、曲との相性も良い。「Black Friday」「Bad Sneakers」「Doctor Wu」といった定番的ナンバーに加え、隠れた名曲「Everyone's Gone To The Movies」が異彩を放つコントラストがこれまた素晴らしい。前後のアルバムの影に隠れがちだが、僕は彼らの最高傑作と思っている。

☆32位☆

Bad Company/Bad Company (1974)
バッド・カンパニー/バッド・カンパニー
カウントで始まる「Can't Get Enough」はいつ聴いてもカッコいい。フリー、モット・ザ・フープル、キング・クリムゾンの元メンバーで結成されたバッド・カンパニーの1stは、70年代ブリティッシュ・ロックを代表する名盤である。陰影を感じさせる音作りはもちろん、収録曲のグレードも高く、非の打ち所無し。「Ready For Love」をモット版と聞き比べてみるのも面白い。「Don't Let Me Down」も名曲であり名演。

☆31位☆

Honky Chateau/Elton John (1973)
ホンキー・シャトー/エルトン・ジョン
本作からエルトンの快進撃は始まった。アメリカナイズされた音だが、この頃はまだエルトンのピアノ主体で、シンプルな印象。超名曲「ロケット・マン」を含むが、この曲ばかりではなく、「メロウ」「エイミー」「ハーキュリーズ」といった裏名曲たちも、聴く者を虜にする。後のポップ・スター的イメージとは違うが、この時点でのエルトンのひとつの到達点と言っていい名盤である。

☆30位☆

Machine Head/Deep Purple (1972)
マシン・ヘッド/ディープ・パープル
メタルの祖みたいな後年の評価であるが、練り上げられた収録曲とアレンジ、きちんとコントロールされた演奏もあり、実に完成度の高いハード・ロックの名盤である。「ハイウェイ・スター」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「レイジー」「スペース・トラッキン」といった代表曲でありライブの定番曲のすごさは言わずもがな、「ネバー・ビフォア」のような曲にも、全盛期の風格が感じられる。

☆29位☆

The Beatles/The Beatles (1968)
ザ・ビートルズ/ザ・ビートルズ
通称”ホワイト・アルバム”というのは誰でも知ってる。特に制約もなく、メンバーそれそれ(特にジョン)が好き勝手に作り上げたマテリアルが雑然と並べられ、混沌とした世界を形成する名盤。とはいえ、それなりの統一感もあり、バラエティも豊富。「ディア・プルーデンス」「マーサ・マイ・ディア」といった隠れ名曲や「ヘルター・スケルター」のような重要曲もあり、決して侮れないアルバム。やはりビートルズは凄い。

☆28位☆

The Maginificent Seven/Original Soundtrack (1960)
荒野の七人/オリジナル・サウンドトラック盤
自分にとって、映画や映画音楽について語る時、『荒野の七人』は避けて通れない。初めて夢中になった映画であり、初めて感動してレコードが欲しいと思った映画音楽だった。全ての原点は、『荒野の七人』にある。映画の内容もさることながら、エルマー・バーンスタインによる音楽は、ダイナミックで勇壮なメイン・タイトルだけでなく、メキシコ的テイストもちりばめた曲もあり、正に不朽の名作である。

☆27位☆

Greatest Hits/Little River Band (1982)
LRB・グレイテスト・ヒッツ/リトル・リバー・バンド
オーストラリア出身のリトル・リバー・バンドは、70年代から80年代にかけて、ヒットチャートの常連だった。とにかく、この時期に発表された曲は、どれも珠玉のメロディを堪能出来る名曲ばかりであり、それらをまとめて収録した本作は当然のことながら名盤なのである。「遙かなる旅路」「追憶の甘い日々」「レイディ」「クールな変革」「ナイト・アウル」等々解説なんかより、とにかく聴いて欲しい。

☆26位☆

Rio/Duran Duran (1982)
リオ/デュラン・デュラン
ファンキーなベースにデジタルなビート、そこにやや退廃的なボーカルがキャッチーなメロディを歌う、というデュラン・デュランのスタイルが確立された重要作。タイトル曲や「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」といったヒット曲はもちろんのこと、「ホールド・バック・ザ・レイン」「ニュー・レリジョン」などの隠れ名曲も収録され、ニューロマンティックという短かったムーブメントを代表する名盤。

☆25位☆

One Of A Kind/Bruford (1979)
ワン・オブ・ア・カインド/ブラッフォード
ビル・ブラッフォードがUK脱退後に、アラン・ホールズワース、デイブ・スチュワート、ジェフ・バーリンと結成したバンドの一作目。複雑な曲構成と高度なテクニックに裏打ちされた、いわゆる変態系プログレインストだが、とにかく曲が良く聴きやすい。タイトル曲や「Five G」のようなスリリングな曲もあれば、「Forever Until Sunday」のような静かに美しいメロディを奏でる曲もある。正に隠れた名盤の称号がふさわしい。

☆24位☆

Captain Fabstic And The Brown Dirt Cowboy/Elton John (1975)
キャプテン・ファンスティック/エルトン・ジョン
数え切れない名曲・名盤を世に送り出してきたエルトンだが、彼の最高傑作と言えば間違いなく本作である。ビルボード史上初アルバム・チャート初登場No.1の偉業を成し遂げたが、そんな派手な話題とは裏腹な静かな感動を呼ぶアルバム。ヒットを狙った訳でもなく締め切りに迫られた訳でもない、バーニーとエルトンの内側から自然に産み落とされた詩情に満ちた名曲たちに涙する。至高の名盤である。

☆23位☆

Main Course/Bee Gees (1975)
メイン・コース/ビー・ジーズ
ビー・ジーズの代表作であり、最高傑作である。アリフ・マーディン・プロデュースのもと、R&Bの色濃いダンサブルな音楽性を打ち出したアルバムで、ビー・シーズ最高の名曲「ブロードウェイの夜」がとにかく素晴らしいが、他にも「ウィンド・オブ・チェンジ」「ファニー」「ベイビー・アズ・ユー・ターン・アウェイ」「カム・オン・オーバー」等々名曲のオンパレード。本作からフィーバーに続いていくのである。

☆22位☆

Deep Purple Live In Japan/Deep Purple (1972)
ライブ・イン・ジャパン/ティープ・パープル
本作で、間違いなく僕の人生は変わった。第二期パープルのすさまじいパフォーマンスが刻み込まれた名盤である。オープニングの「ハイウェイ・スター」のドライブ感、「チャイルド・イン・タイム」の静と動の対比、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のこれしかないエンディング、「ミュール」のドラムソロ...どれをとってもすさまじいとしか言いようのないテンションの高さ。ほんと、パープルは凄かった。

☆21位☆

Let It Be/The Beatles (1970)
レット・イット・ビー/ビートルズ
否定的に捉える人もいるようだが、ビートルズは最後まで素晴らしかった。本作もロック史に残る名盤だ。タイトル曲の素晴らしさは言わずもがな、「トゥー・オブ・アス」「ディグ・ア・ポニー」「ワン・アフター・909」「フォー・ユー・ブルー」など、隠れた名曲たちも素晴らしい。ラストの「ゲット・バック」もひたすらカッコいい。悪名高きフィル・スペクターも、ここではいい仕事してると思う。

次回はいよいよ最終編、20位→1位の発表です^^

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MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 60-41

2024年01月07日 17時27分25秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
60位→41位

明けましておめでとうございます。歴代最高のアルバム500選ですが、昨年中に完了させるつもりが、結局ずれ込んでしまいました^^; 残るはあと3回、お楽しみ頂ければ幸いです。

☆60位☆

Tributo A Queen Los Grandes Del Rock En Espanol/Varius Artists (1997)
クイーンに捧ぐ
南米のミュージシャン達による、クイーンのトリビュート・アルバムで、全曲スペイン語(一部ボルトガル語もあり)によるカバーである。その点でも新鮮だが、各曲の解釈も大胆で衝撃的ですらある。南米ならではなのか、独特のリズム感覚も良い。白眉はラップになってしまった「ボヘミアン・ラプソディ」だが、どの曲も甲乙付けがたく、あまたあるクイーン・トリビュートの中でも出色の出来映えである。

☆59位☆

Misses/Joni Mitchell (1996)
永遠の愛の歌-ジョニ・ミッチェル・ベスト2/ジョニ・ミッチェル
同時に出た『Hits』と対になっており、こちらはヒット曲ではないが、本人の思い入れの強い曲を集めたベスト盤であり、いわば隠れた名曲集でもある。「Nothing Can Be Done」「The Beat Of Black Wings」「Impossible Dreamer」といった80年代以降のAOR的な曲に、個人的には惹かれる。見た目はソフィスティケイトされているが、その感性は実にアバンギャルドである。

☆58位☆

The Best Of James Bond 30th Anniversary Collection/Various Artists (1992)
ジェームズ・ボンドに捧ぐ~私たちの愛したスパイ
007シリーズの主題歌には、特別な何かがある。単に映画の主題歌というだけではない何かが。だからこそ、我々も新作の度に主題歌に期待するし、ミュージャン達にとっても007シリーズの主題歌を手がけるのは名誉であり、ここに名曲が生まれる特別な力が働くのだ。本作は007シリーズ30周年記念盤だが、収録曲はどれも実に英国的な魅力に満ちた名曲ばかりである。

☆57位☆

Stars/Simply Red (1991)
スターズ/シンプリー・レッド
割にシンプルなサウンド・プロダクションで、ダンサブルな曲とメロウな曲が交互に収録されている。ミック・ハックネルのボーカルは相変わらず良いが、キーボードのフリッツ・マッキンタイアの貢献度も高い。曲の出来も良いし、メンバー・チェンジで演奏力も向上した。本国イギリスでは大ベスト・セラーとなり、代表作と言っていいのでは。メロウ路線を代表するタイトル曲は、どこか英国的な香りのする名曲。

☆56位☆

The Language Of Life/Evrything But The Girl (1990)
ランゲージ・オブ・ライフ/エブリシング・バット・ザ・ガール
ボサノバ等を取り込んだネオアコ路線のデュオと思っていたEBTGだが、トミー・リビューマと組んで極上のポップ・アルバムを作り上げた。ジャジーな雰囲気、シンプルながらもオシャレなサウンド、そして包み込むようなトレイシー・ソーンの歌。全く非の打ちどころのないアルバムである。EBTGにとっては、この路線は本作だけと思われるが、間違いなく最高傑作であり名盤である。

☆55位☆

A New Flame/Simply Red (1989)
ニュー・フレイム/シンプリー・レッド
この頃までは、シンプリー・レッドもUKソウルの1バンドであったと思うが、ジャズや黒人霊歌をルーツにしているかのような音楽性は、明らかに他のUKソウルとは一線を画していた。本作は3作目で、都会的な洗練されたソウルを提示しているが、単にオシャレなだけのサウンドではない。冒頭のミュート・トランペットのイントロにノックアウトされたら、もうこのアルバムの虜。

☆54位☆

Steel Wheels/Rolling Stones (1989)
ステイール・ホイールズ/ローリング・ストーンズ
ストーンズは80年代もコンスタントにアルバムを発表していたが、なんとなく焦点がぼやけた作品が多かったように感じていた。が、80年代最後の年に出た本作は、久々にストーンズらしさ全開の名盤である。時代のトレンドも取り込んではいるが、自分たちの進むべき道を悟ったベテランは強い。彼らはこの後、ワールドツアーを積極的に行うようになり、新たな黄金期に突入していくのであった。

☆53位☆

Like A Prayer/Madonna (1989)
ライク・ア・プレイヤー/マドンナ
本作も、発表当時やはり世間を騒がせたが、内容としてはマドンナの最高傑作と言ってもいいのでは。ヒットしたタイトル曲を筆頭に、歌詞も含めて完成度が高い曲が並び、また起承転結のあるアルバム構成も良い。中でも個人的イチオシは「Keep It Together」である。人力によるパーカッシブなバックトラックのなんと素晴らしいことか。

☆52位☆

Sleeping With The Past/Elton John (1989)
スリーピング・ウィズ・ザ・パスト/エルトン・ジョン
80年代も充実した活動を続けてきたエルトンの、その栄光の80年代を締めくくる名盤。歴代でも、彼の5本指に入る傑作ではなかろうか。とにかく収録曲が名曲揃い。捨て曲なし。特に、第一弾シングルとなった「ヒーリング・ハンズ」、エルトンの新たなる名曲と呼ぶにふさわしい曲である。「サクリファイス」の方がヒットしたけど。

☆51位☆

Pump/Aerosmith (1989)
パンプ/エアロスミス
エアロスミスの80年代を代表する名盤。アルコールやドラッグ依存から立ち直り、心身共に健全な状態で作られて成功した前作を遙かに上回るテンションの高さが感じられるのが素晴らしい。成功の要因となった外部ソングライターとの共作は、本作に於いては10曲中4曲にとどまっており、良い意味でのエアロらしさ全開なのは、これが最後かも。「F.I.N.E.」とかたまらん。

☆50位☆

Volume One/Traveling Wiburys (1988)
ボリューム・ワン/トラベリング・ウィルベリーズ
突如リリースされた大物ミュージシャン5人による覆面バンドのアルバムは、フォークやカントリーに根ざしたアメリカンなロックに溢れている。こういうのが売れるのが、良くも悪きもアメリカなのだろうが、中味は実に素晴らしい。いくらでも飽きる事なく聴いていられる名盤である。5人のうち、3人までが鬼籍に入っており、時の非常さを感じて感傷的になったりはするが、アルバムの素晴らしさは今でも色褪せない。

☆49位☆

Soul Searchin'/Glenn Frey (1988)
ソウル・サーチン/グレン・フライ
ここには、良くも悪くもヤンキーな彼はいない。大好きなR&Bを純粋に追求し続けた結果、超のつく名盤をグレイン・フライはものにした。先人や先人の音楽に対するピュアなリスペクト、ソウル・マナーに則りつつも個性的に仕上げた収録曲、温かみのあるサウンド、そして円熟のボーカル、どこを切っても非の打ち所のない、感動的な名盤である。「True Love」とか聴いててゾクゾクする。

☆48位☆

Tango In The Night/Fleetwood Mac (1987)
タンゴ・イン・ザ・ナイト/フリートウッド・マック
異論があるのは百も承知だが、マックの最高傑作は、実は本作だと思う。リンジーのソロ作のはずが、結局マックのアルバムとなったようだが、経緯はともかく、恐ろしいほどに収録曲が充実している。リンジー、クリスティンそしてスティービーの3人に同時に神が降臨したかのような、それぞれ持ち味を生かしつつバランスも絶妙な、正に奇跡の名盤。特に「Seven Wonders」は必聴。

☆47位☆

Crowded House/Crowded House (1987)
ドント・ドリーム・イッツ・オーバー/クラウデッド・ハウス
「Don't Dream It's Over」は80年代いや20世紀を代表する名曲である。この曲をフィーチャーしたクラウデッド・ハウスの1stも名盤だ。収録曲は「Don't Dream It's Over」に勝るとも劣らない名曲ばかり。メロディの良さだけでなく、時にプログレッシブだったりサイケデリックだったりするアレンジも素晴らしい。そして聴く者を包み込むサウンドとボーカルはどこまでも優しく温かい。

☆46位☆

90125/Yes (1983)
ロンリー・ハート/イエス
9012イエスは、それまでのイエスとは違うイエスだったが、ジョン・アンダーソンが歌っているのでイエスなのである。一応元イエスのトレバー・ホーンのプロデュースによる本作は、プログレ風味を残しつつ、当時の先端のテクノロジーを取り込んだ新しい感覚のロックを提示し、予想外の大ヒットとなった。スティーブ・ハウとは違うソリッドなトレバー・ラビンのギターが素晴らしい。名盤である。

☆45位☆

Mecca For Moderns/The Manhattan Transfer (1981)
モダン・パラダイス/マンハッタン・トランスファー
ジェイ・グレイドンと組んだポップ路線は、一時的とはいえ音楽性でも商業面でも大成功だった。AORにドゥーワップ、4ビート、ポップ・バラードからアカペラに至るまで、卓越したコーラス・ワークを武器に、エレガントで変幻自在なポップ・ワールド全開の名盤である。正に小粋なオトナの音楽。ジャズ系ミュージシャンを配した演奏も素晴らしい。「コーナーポケット」では代名詞となったボーカリーズも楽しめる。

☆44位☆

Queen Live Killers/Queen (1979)
クイーン・ライブ・キラーズ/クイーン
衝撃のライブ盤である。ネットもMTVもなかった時代、ロック・バンドそれも海外のライブを体験するにはライブ盤を聴くしかなかったが、このクイーン初の公式ライブ盤は本当に衝撃だった。趣向を凝らしたパフォーマンスも素晴らしいが、観客の大合唱に象徴される、バンドと聴衆が一体となった一大エンタテインメントが、この時点で既に確立されているのが凄い。

☆43位☆

In Through The Outdoor/Led Zeppelin (1979)
イン・スルー・ジ・アウトドア/レッド・ツェッペリン
ジョン・ポール・ジョーンズ主導による、シンセを全面に出した音作りには、ひたすらメタリックだった前作の面影はないが、バラエティに富んだ収録曲は粒揃いだし、曲調に応じて柔軟に変化するバンド演奏も素晴らしく、聞き飽きない名盤である。ロバート・プラント入魂のボーカルが聴ける「All My Love」は名曲。ジョン・ボーナムも随所でさりげなく凄いプレイを披露している。

☆42位☆

Book Of Dreams/The Steve Miller Band (1977)
ペガサスの祈り/スティーブ・ミラー・バンド
前作に続いて大ヒットしたせいか、本作ジャケットのペガサスは、スティーブ・ミラーのイメージ・キャラとなった。『鷲の爪』制作時よりバンド・メンバーも増え、曲調も演奏もよりポップにバラエティに富んだものとなった。当時FMでもヘビロテだった「ジェット・エアライナー」をはじめ、「スイングタウン」「ジャングル・ラブ」等キャッチーな名曲多数。レス・デューデックをゲストに迎えた「孤独の旅」も聴きもの。

☆41位☆

Love You Live/Rolling Stones (1977)
感激!偉大なるライブ/ローリング・ストーンズ
1976年から1977年にかけてのヨーロッパ・ツアーの音源によるライブ盤であり、個人的にはこの頃のストーンズが一番良かったと思っているので、実に貴重な記録でもある。ビリー・プレストンを加えた演奏が、南部の香りたっぷりで実に素晴らしい。パーカッションが入ることで、興奮度がさらに増す。そのパーカッション乱れ打ちの「悪魔を憐れむ歌」で締めくくる構成も良い。名盤である。

次回は、40位→21位です。佳境です(笑)

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MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 80-61

2023年12月09日 08時14分06秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
80位→61位

☆80位☆

Sticky Fingers/Rolling Stones (1971)
スティッキー・フィンガーズ/ローリング・ストーンズ
本作がストーンズの代表作であることに異を唱える人はいないだろう。南部に接近したストーンズ、この頃が一番良いと思う。「ブラウン・シュガー」「ワイルド・ホーセズ」「ビッチ」といった有名曲はもちろんのこと、南部ブルースどっぷりの「スウェイ」「キャント・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」、やさぐれたイーグルスみたいな「デッド・フラワーズ」など聴きどころ満載の名盤。

☆79位☆

Deep Purple/Deep Purple (1969)
ディープ・パープルⅢ/ディープ・パープル
第一期の最終作は、パープル史上に於いても屈指の名盤となった。特にラストの3部構成の組曲「四月の協奏曲」が最大の聴き物だ。弦楽四重奏も取り込んだりして、もはやプログレの域である。他にも、サイケデリック風味の「影を追って」「小鳥は去った」変則ブルースの「何故ローズマリーは」など、聴きどころも多い。ロッド・エバンスの多彩なボーカルがいい。

☆78位☆

The Man With The Golden Arm/Original Soundtrack (1955)
黄金の腕/オリジナル・サウンドトラック盤
フランク・シナトラ主演作のサントラであり、ジャズを取り入れているが、これは当時としては画期的だったらしい。しかも、職業作曲家のスコアに依るものとなれば尚更(演奏は本職のジャズメン)。音楽以外にも、当時のハリウッドのタブーに挑んだ問題作だった。個人的には、敬愛するエルマー・バーンスタインの作品であり、本格的なジャズに初めて触れた作品でもあるので想い出深い。

☆77位☆

Everything Could Be So Perfect/Anne Pigalle (1985)
青春の彷徨/アン・ピガール
あのZTTレーベルから突如登場した謎の女性シンガー。シングルの「異邦人」がオンワード樫山のCMで流れ、最初に聴いた時の衝撃は未だ忘れ難い。全編に色濃く漂うヨーロッパ的退廃、英語とフランス語が入り交じった独特の雰囲気の歌詞、弦と電子音が交差するサウンド、どれを取っても斬新だった。あまりメジャーな存在になれなかったのが残念。

☆76位☆

Andy Gibb's Greatest Hits/Andy Gibb (1980)
グレイテスト・ヒッツ/アンディ・ギブ
ギブ兄弟の末っ子アンディは、兄たちの全面的バックアップを得て華々しく登場し、「恋のときめき」「愛の面影」「ジャドウ・ダンシング」とデビューから3曲連続全米No.1を放った。七光りと言えばそれまでだが、よく聴くと、ビージーズ風ではあるものの、兄たちとは違うアンディの個性が息づいている。本作は、10代で結婚・離婚を経験し、30歳で夭折した彼のあまりにも短い栄光の軌跡でもある。

☆75位☆

Born To Die/Grand Funk Railroad (1976)
驚異の暴走列車/グランド・ファンク・レイルロード
全盛期でベスト・セラーの次だったにもかかわらず、本作はあまり売れず、このままグランド・ファンクは解散に突き進んでいくのだが、これまでとは違う陰影のある音作りで、次なるステージを予感させる名盤である。特にブリューワー・フロストのコンビによる「Take Me」「I Fell For Your Love」「Love Is Dyin'」「Dues」が素晴らしい。実に惜しい。

☆74位☆

Still Crazy After All These Years/Paul Simon (1975)
時の流れに/ポール・サイモン
リチャード・ティーやスティーブ・ガッドなどスタッフのメンバーを起用し、全編冬のニューヨークの雰囲気でいっぱいのアルバム。グラミー賞受賞も当然の名盤である。久々のS&G名義の「マイ・リトル・タウン」を筆頭に、タイトル曲はもちろん、「君の愛のために」「哀しみにさようなら」「優しいあなた」等名曲揃い。寒い日でも、このアルバムが暖かくしてくれる。

☆73位☆

Houses Of The Holy/Led Zeppelin (1973)
聖なる館/レッド・ツェッペリン
"To Be A Rock And Not To Roll"の精神を体現した名盤と思う。本作からツェッペリンは新しい次元に突入した。それを高らかに宣言する「永遠の詩」、動静を対比させたドラマティックな「丘の向こうに」、ツェッペリン風ファンク「グランジ」、レゲエのリズムと言葉遊びの「デイジャ・メイク・ハー」等々、ツェッペリンは既に違う方向を見ていたのである。

☆72位☆

The Cry Of Love/Jimi Hendrix (1971)
クライ・オブ・ラブ/ジミ・ヘンドリックス
死の直前、ジミヘンが完成させていた新しいマテリアルが、死後リリースされた。故人の意志が反映された内容かどうかは不明だが、結果として本作は名盤である。「Freedom」「Straight Ahead」でファンク路線を完成させ、「Night Bird Flying」「Ezy Ryder」「In From The Storm」でも新たな作風を提示。「Angel」という名曲をも残した。本当にジミヘンは凄い。

☆71位☆

The Sweetest Illusion/Basia (1994)
スイーテスト・イリュージョン/バーシア
ボサノバをベースとする都会的でオシャレな音楽という印象だったが、本作ではその路線をさらに押し進め、恐ろしいまでに完成されたサウンドを聴かせている。冒頭の「Drunk On Love」はじめ、研ぎ澄まされたアイデアがいくつもちりばめられ、一風変わったメロディのせいもあり、極上のポップ・ミュージックとなっている。演奏もスリリングだが、決して堅苦しくない。素晴らしい。

☆70位☆

Ice On Fire/Elton John (1985)
アイス・オン・ファイア/エルトン・ジョン
本作もエルトンを代表する傑作と言っていいのだが、他の名盤とは違う印象かも。冒頭の「This Town」に象徴されるように、アップテンポで勢いに溢れた曲が多く、ホーンも導入してファンキーに迫ってくる。はしけるようなエルトンのボーカルとソウルフルなコーラスの絡みも素晴らしい。ヒットした「Nikita」も名曲。クイーンのロジャーとジョンの参加曲もいい。

☆69位☆

True/Spandau Ballet (1983)
トゥルー/スパンダー・バレエ
アルバムごとに方向性を変えてきたスパンダー・バレエは、3作目にして名盤をものにした。ダンス・チューンではなく、タイトル曲に象徴されるように、分かりやすいメロディと深遠な歌詞による格調高いポップ・ソング集である。タイトル曲の他「Gold」「Lifeline」「Code Of Love」など名曲ばかり。スパンダー・バレエにとって奇跡と言ってもいい超名盤である。

☆68位☆

Adolescent Sex/Japan (1978)
果てしなき反抗/ジャパン
ジャパンにとってもファンにとっても、このデビュー・アルバムは黒歴史らしく、これまで語られる事はほとんどなかった。が、ハードロックともグラムともニューウェイブとも一線を画す独特のサウンドは、正に衝撃と呼ぶべきで、並の新人ではない事が窺える。デビッド・シルビアンの歌以外はセッション・ミュージシャンによるもの、という話を聞いても、その価値は不変である。

☆67位☆

Elton John's Greatest HIts Vol. Ⅱ/Elton John (1977)
グレイテスト・ヒッツVol.2/エルトン・ジョン
デビューから10年弱で2枚目のグレイテスト・ヒッツ、というところにエルトンの成功がいかに凄いものだったか、を思い知る。10曲中5曲が全米No.1というのもとにかく凄い。いずれもキャッチーなメロディと斬新なアイデアに溢れた名曲ばかりである。個人的には、初めて買ったエルトンのレコードが本作だったので、思い入れも深い。毎日のように聴いていたのを思い出す。

☆66位☆

Boston/Boston (1976)
幻想飛行/ボストン
衝撃の、そしてロック史上最強のデビュー・アルバム。1976年秋、彗星の如く登場したボストンは、あっという間にチャートを制覇した。ほんとに凄かった。ぶっといギターの音、ハイトーンのボーカル、爽やかなウエスト・コースト風コーラス、そしてプログレ風オルガン、と特に目新しい事はなかったが、全てが新鮮且つ衝撃的、新世代のロック・バンドとしてボストンは一躍時代の寵児となったのであった。

☆65位

Shaved Fish/Lennon Plastic Ono Band (1975)
ジョン・レノンの軌跡(シェイブド・フィッシュ)/レノン・ブラスティック・オノ・バンド
ポールとは感触が違うが、ジョン・レノンも優れたソング・ライターでありシンガーでありサウンド・クリエイターである。そんな彼のシングル曲を集めた本作が悪かろうはずがない。バラエティに富んだ曲調と歌詞世界は、他の追随を許さない独自の世界である。単なる愛と平和の戦士ではない、ミュージシャンとしてのジョン・レノンを世間はもっと評価すべきだ。

☆64位☆

Queen Ⅱ/Queen (1974)
クイーンⅡ~ホワイト・クイーンとブラック・クイーンの啓示~/クイーン
ファンの間では神格化されている初期の名盤。デビュー2作目とは思えないアイデア、構成力は空恐ろしいほど。ギターの短いインストから「父より子へ」「ホワイト・クイーン」へとドラマティックに流れていくサイド・ホワイト、「オウガ・バトル」でスタートし、めくるめく展開で「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」になだれ込むサイド・ブラック。音とアイデアの洪水にただ身を任せるのみ。

☆63位☆

All The Girls In The World Beware!!!/Grand Funk Railroad (1974)
ハードロック野郎(世界の女は御用心)/グランド・ファンク・レイルロード
この頃のグランド・ファンクは正に全盛期、本作もその勢いとテンションをキープした名盤である。ほぼ全曲でホーン・セクションをフューチャーし、よりファンキーにハードに仕上げた収録曲は捨て曲なしの完成度を誇り、ただイケイケなだけでなく、ポップなメロディが極上の「バッド・タイム」、陰影を強調した「グッド&イビル」などもあり文句なし。欠点はジャケットだけ。

☆62位☆

A Night At The Odeon/Queen (2015)
オデオン座の夜(ハマースミス1975)/クイーン
1975年12月24日ロンドンはハマースミスで行われたクイーンのコンサートは、翌年日本でもNHK-FMで放送され、後年映像も公開された。ファンには馴染み深いコンサートである。FMでエアチェックしたテープを何度聴いたことか。「ナウ・アイム・ヒア」で始まるオープニング、「ボヘミアン・ラプソディ」で始まるメドレー、どれも衝撃的だった。忘れ得ぬ名盤である。

☆61位☆

The Silver Lining/Soul Asylum (2006)
シルバー・ライニング/ソウル・アサイラム
今までになくソリッドでタイトにまとめられ、収録曲のレベルも高く、ソウル・アサイラムの最高傑作と言ってもいいのでは。「Stand Up And Be Strong」は再出発の決意表明か。めまぐるしく展開する「Bus Named Desire」も聴き物。「Slowly Rising」はパンキッシュかつドラマティックな曲展開で本作のラストを飾るにふさわしい。風格と自信に満ちあふれた名盤である。

次回は、60位→41位です^^

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