日々の覚書

MFCオーナーのブログ

QUEEN SYMPHONIC -A ROCK & ORCHESTRA EXPERIENCE-

2019年05月12日 00時28分36秒 | ライブレポート
ご存知の方も多いと思うが、この度の『ボヘミアン・ラプソディ』公開&大ヒットを発端とする、第3次クイーン・ブームを受けての事かどうかは不明ではあるが、来年の1月、クイーン+アダム・ランバートとしての来日公演が決定した。2014年、2016年に続き3回目。ま、正直言うと、ブライアン&ロジャー体制のクイーンには、あまり興味ないので、2014年はスルーしてたし、2016年は改心(?)してチケット申し込みはしたものの抽選で外れたりして、まだクイーン+アダム・ランバートは生で見た事ない。今回も、躊躇はしたものの、最後かもしれない、なんて思うと、やはり見ておかねば、という気になったりして(笑)

という訳で、先日、チケット申し込みをしたのである。今回も抽選だそうな。気になる公演回数は埼玉スーパーアリーナで2回、大阪ドーム、名古屋ドームで1回づつ、の計4回となっており、日本武道館で3回しかやらなかった前回(2016年9月)と比べると、キャパは推定3倍以上、もちろん倍率も下がって抽選に当たりやすくなる、と予想され、僕のように3日間全て抽選に外れたなんて不幸な人は少なくなるはず(笑) と、なんとなく期待してるのであるが、さて当たるかどうか。確かに、前述したように、キャパは前回より増えたが、なにしろ第3次クイーン・ブームである。応募者も前回より遙かに多いに違いない。となると、倍率は前回と変わらず、いや、もっと上がる可能性もある。ま、今回も外れたら、僕はとことんクイーンから、いやアダム・ランバートから見放されている、という訳だ(爆)

と、日本中がクイーン来日公演のチケット申し込み受け付け開始で混乱する中、こんなコンサートに行ってきた。



Queen Symphonicである。だいたい想像はつくと思うが、クイーンの曲をオーケストラ付で楽しもう、というものだ。オーケストラによる、とは書かずに、オーケストラ付、と書いたのは、歌担当つまりシンガーがいるからである。要は、以前に上演されたミュージカル『We Will Rock You』に出演していたシンガーとバンドがオーケストラと共演して、クイーン・ナンバーを演奏するコンサートなのだ。

オーケストラがクイーンの曲をカバーしたアルバムは、過去に何種類か出ているので、それを生でやろう、という企画だろうと最初は思っていたが違ってた。言うならば、オーケストラを従えたトリビュート・バンドみたいなもんか。近頃では、海外のクイーン・トリビュート・バンドがわざわざ来日してコンサートを行ったりもして、トリビュート・バンドの需要は高い(とりわけクイーンは)。時代は変わったものだ^^;

という訳で、Queen Symphonic行ってきたのである。場所は東京国際フォーラムのホールA。場内に入ると、いきなり目についたのがこれ。



何故か、ボックスのアンプが並んでいる。実際に、ステージに立つギタリストが使っているのかもしれないが、ここで並べていても、反応するマニアックなファンは、今回は少ないと思われる(笑)



若かりし頃のメンバーの等身大写真(おそらく)。しかし、ほんと若い。さすがに、ここには人が群がっていた(笑)

開演前のステージはもこんな感じ。



ステージ両サイドにモニターがあり、演者のアップや歌詞が映し出される。開演してから気づいたのだが(笑)

開演直前の感じでは、ほぼ満席。客層は決して若くはないが(笑)、普段、クイーン関連のイベントやライブ等で見かける人たちとは、なんとなく雰囲気が違うような気がした。もちろん、知り合いには遭遇しなかった。

そうこうしてるうちに開演。一応、うろ覚えセットリスト。

Flash
Love Of My Life
Orge Battle

Seven Seas Of Rhye
I Want To Break Free
Play The Game
Under Pressure
Love Of My Life
These Are The Days Of Our Lives
Killer Queen
Radio Ga Ga
Bicycle Race
Fat Bottomed Girls
I Want It All
One Vision

(休憩)
Death On Two Legs
Another One Bites The Dust
I Want It All

Innuendo
Who Wants To Live Forever
Hammer To Fall
A Kind Of Magic
I Was Born To Love You
The Show Must Go On
Crazy Little Thing Called Love
Don't Stop Me Now
Another One Bites The Dust
Somebody To Love
Bohemian Rhapsody

(アンコール)
Teo Torriatte
We Will Rock You
We Are The Champions


20分間の休憩を挟んで2部構成。抜けてる曲があったらゴメンナサイ^^;

最初にオーケストラが登場し、そしてバンドが登場する。編成は、ギター2、キーボード1、ベース1、ドラム1、だったかな(笑) そして、シンガーは男女2人づつの4人。基本的に、ほぼ全曲歌入りであるが、一部と二部のオープニングに、オーケストラとバンドだけでメドレーのような形で3曲ほど演奏された(赤字の曲がオーケストラのみ)。個人的には、オーケストラのみの曲がもっと多かったらな、と思った。

シンガーの4人はさすがに皆実力派だ。そのおかけで、どの曲も素晴らしい出来映えだった。個人的ベストは「Seven Seas Of Rhye」。あのイントロをストリングスが奏でて曲が始まった時は、マジ鳥肌もんでしたよ。「Innuendo」も良かったなぁ。『クイーンⅡ』と『イニュエンドゥ』の曲は、オーケストラとの相性が良いようだ。合わせて4曲しか演らなかったけど^;

前述したけどギターは2人。遠目で分かりにくかったけど、1人はレッド・スペシャルは持たずにずっとストラト弾いてて、もう一人は時々レッド・スペシャル弾いてた。ま、ストラトでも、結構それらしい音は出るもんだね(笑)

お馴染みの曲が次々と演奏されるので、聴いてる方も次第にテンションが上がってくる訳で、これがトリビュート・バンドのライブなら、すぐさま大合唱になるのだが(笑)、オーケストラという事で、観客も少し遠慮してるのか、なかなかそこまではならなかった。じっくり聴いてる感じ。第二部の「Don't Stop Me Now」でシンガーが客を煽って、そこで皆立ち上がって、ようやく歌い始めたってなとこかな。ここから最後まで、皆さん総立ちでした。

いやいや、良かったです^^ 予想以上に良かった。オーケストラもさることながら、やはり、シンガーたちが実力派だからだろう。クラシックのコンサートみたいな感じゆではなく、前述したけど、オーケストラ付のトリビュート・バンドといった趣なのも良かったと思う。堅苦しくなくクイーンの曲を楽しむ事が出来た。一緒に行った嫁も大満足だった。

クイーンの曲は、クイーン以外の人が歌うことで、その曲の魅力が浮き彫りになる。今回のQueen Symphonicでも、改めてクイーンの曲の素晴らしさを実感した。誰が歌っても、クイーンは素晴らしい。だけど、いつも思うんだけど、「We Are The Champions」だけはフレディじゃないとダメなんだよな。

来年1月の来日公演の予行演習にも最適だったんじゃないか、なんて気もしたQueen Symphonicだった。東京公演だけ、なんて実に勿体ない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和初更新

2019年05月04日 22時56分04秒 | 音楽ネタ
ゴールデン・ウィークである。当ブログをご覧の皆さんの中にも10連休という人は多いだろう。もちろん、ゴールデン・ウィークなんて関係なく、ずっと仕事なのだ、という人も多いと思う。そんな働いている人にも休んでいる人にも同じように、ゴールデン・ウィーク中の5月1日に、平成から令和に改元となり、新天皇が即位され、本日一般参賀が行われて、新天皇からお言葉を賜った(僕は行ってないけど^^;)。いよいよ新しい時代のスタートなのである。そして、当ブログも令和初の更新なのであった(どーでもいいです)

という訳で、最近買ったCDからあれこれ(時代は変わっても、ブログは変わりばえしないのである。笑)



Solo Anthology/The Best Of Lindsey Buckingham

ご存知、フリートウッド・マックのフロント・マン、リンジー・バッキンガムのソロ作品のベスト盤。さすが才人、と唸らされる内容ではあるが、やはりどの曲もフリートウッド・マックに聞こえてしまうのは仕方ない所で、結局、良くも悪くもフリートウッド・マック=リンジー・バッキンガムなのだ、というのを再認識してしまうのだ。仲が良いのかどうなのか、ソロ・アルバムでもミック・フリートウッドがドラム叩いてたりするもんで、結局はマックなのである(笑) 作り方は同じで、マックとして発売されるかソロ名義で発売されるか、の違いしかないんだろうね。

と、それはともかく、とにかく内容は素晴らしいので、幅広い層にお薦めである。リンジー・バッキンガムがこれまでに発表したソロ・アルバムは7枚という事で、もちろん、今回のベスト盤も、その7枚からの本人による選曲な訳だが、最初のソロ作『ロウ・アンド・オーダー』からは意外な事に1曲しか選ばれておらず、逆に1992年の『アウト・オブ・ザ・クレイドル』というアルバムからは6曲選ばれている。『アウト・オブ・ザ・クレイドル』は自信作なんだろうね。

僕としては、リンジー・バッキンガムの、1981年のソロでの初ヒット「トラブル」が非常に印象に残っているので、それが聴けるだけでも、このCDを買った価値は十分。もちろん、大半の曲は初めて聴いたけど、どれも素晴らしい。ただ、不思議な事に、このベスト盤を聴いてると、まだ活動中だというフリートウッド・マックが気になってくる。マックの現在のメンバーって、どういう顔ぶれなんだろうか? リンジー・バッキンガムはいないという話だけど。



タルカス~ザ・ベスト・オブ・ELP

以前にも書いたと思うけど、随分前からELPのコンパクトなベスト盤を探していた。「タルカス」や「悪の教典」といった大曲はいらないので、短い曲をたくさん収録したベスト、出来れば1枚物が欲しかったのである。が、ELPはベスト盤はかなり沢山出ているが、選曲を見ると、どれも帯に短し襷に長しで、個人的にこれだっ!ってのが、なかなか見つからなかったのだが、ついにこのベスト盤を見つけた。ま、僕が気づかなかっただけで、結構前から出ていたのだろうけどね(笑)

といっても、このベスト盤、自分にとっての理想的な内容なのか、というと、そうでもあり、そうでもなし、かな(笑) まず、決してコンパクトではない。もちろん、「ナイフ・エッジ」「聖地エルサレム」「庶民のファンファーレ」といった短めの曲中心のセレクトではあるが、「タルカス」「悪の教典」はもちろん、「永遠の謎」や、抜粋とはいえ「展覧会の絵」まで収録されており、当然のことながら1枚に収まるはずもなく、よって2枚組である。

決してコンパクトではないELPの2枚組ベストを、結局買ってしまったのは何故かというと、やはり最大の決め手は選曲だ。前述した「ナイフ・エッジ」「聖地エルサレム」「庶民のファンファーレ」もさることながら、個人的にポイント高かったのは「恐怖の頭脳改革」が収録されていたこと。もちろん、「庶民のファンファーレ」がシングル・エディットでの収録、というのも高ポイント。その他、「ラッキー・マン」「未開人」「ホーダウン」「ナットロッカー」といった所も収録されていて、バランスも良い。ここいらの曲は、どのベスト盤でも定番じゃないの、という意見もあると思うが、これだけ揃ってるのは、意外とないのである。それと、日本独自企画で高音質CDである、というのも決め手となった。

という訳で、このELPのベスト、なかなか良いです。個人的には、ELPって昔からそれほど好きではなかったけど、このベスト盤を聴いて、見直してしまった、という感じ(えらそーに)。自分でも意外(笑) で、もっと意外だったのは、いらないと思っていた「タルカス」や「悪の教典」を良いと思ってしまったことかな(爆)



Late For The Sky/Jackson Browne

当ブログでもレポをアップしたが、かつて一度だけジャクソン・ブラウンのコンサートに行った事がある。早いもので、あれから9年が過ぎてしまった。時の流れは非情だ(は?)

そのコンサートが良かったので、ほとんど聴いた事なかったジャクソン・ブラウンを、ちゃんと聴いてみようかな、と思ったものの、その後『時の征者』というアルバムを買ってみただけで、結局何もしてない(笑) ただ、その『時の征者』は聴けば聴くほど虜になる世界で、時々ふと思い出しては聴いている。本当に、独特の世界を持った人である。

で、今になって(笑)、ジャクソン・ブラウンの代表作とも言われる『レイト・フォー・ザ・スカイ』を買ったのである。ほんと、今さら感は拭えないが、良い音楽を聴くのに早いとか遅いとか古いとか新しいとか、そんなの全く関係ないのであって、自分のタイミングでいいのである。で、9年前に見たコンサートの事も思い出して、本当にこの人は、唯一無比の世界を持っている人なんだな、という印象を強くした。『レイト・フォー・ザ・スカイ』は代表作と言われてるくらいで、収録曲も粒よりと思うが、それ以上にジャクソン・ブラウン個人の色が濃く感じられる。言い換えれば、この人は自分にしか作れない曲をつくり、自分にしか歌えない曲を歌っているのだ。ジャクソン・ブラウンより良い曲を書く人はいるのかもしれないし、もっとキャッチーな曲を書ける人もたくさんいるのだろう。そういうのを超越したところに、ジャクソン・ブラウンは存在していると思う。やはり、シンガーソングライターならこうでなくては。多くの熱心なファンも、多分そこに惹かれているのだろう。そういう意味では、凄い人だと思う。

あ、僕も『レイト・フォー・ザ・スカイ』好きです(笑)



Love Is The Answer/Van McCoy & The Soul City Symphony

去年あたりからしつこく紹介させて貰ってるれど(笑)、70年代ディスコの重鎮、バン・マッコイの、アブコから1974年に出たリーダー・アルバムである。この翌年、彼は「ハッスル」を大ヒットさせ、一躍時代の寵児となる訳だが、このアルバムは、バン・マッコイのオリジナル曲は1曲だけで、収録曲の大半は当時のヒット曲(「タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング」とか「裏切り者のテーマ」とか「サンシャイン」とか)をインストでカバーしたもの。こう言っちゃ何だが、高校のブラスバンドのノリに近い(笑) 1曲だけ収録されているオリジナル曲が、これまた吹奏楽の定番である「アフリカン・シンフォニー」だったりするもんで、余計そんな感じがする。断っとくが、これはバカにしてるのではないので、念の為。

と、まぁ、ブラスバンドというか、70年代中頃はまだ全盛だったイージー・リスニングみたいな感触もある。バン・マッコイはアレンジのセンスも良く、カバーとは言え実に質の高いインスト・アルバムになってるのは間違いないところで、「ハッスル」の人と思って聴くと、それほどダンサブルでもファンキーでもないので、肩透かしと思う人もいるだろうが、そこはやはり、違うタイプの音楽として楽しんで欲しいもの(なんのこっちゃ)

個人的お薦めは、やはりタイトル曲かな。



One Step Festival 1974/四人囃子

今から40年以上も昔、1974年に郡山でワン・ステップ・フェスティバルという野外フェスが開催された。規模も出演バンドも、当時日本最大と言われていて、当時小学生だった僕ですら、このフェスの事は知っていた。おそらく、後追いで知ったのだろうが、知ったのはそんなに後ではないのも確か。開催された当時も、その後もずっと話題になっていたのだろう。欧米と同様、野外フェスが増えてきた頃だったと思うし。発案者は、郡山の実業家だったそうだが、1974年なんて時代に、大規模な野外フェスを実現させてしまったのがとにかく凄い。出演者の詳細等はこちらでどうぞ。今の感覚でも、結構凄い顔ぶれである。

そのワン・ステップ・フェスティバルに、四人囃子も出演していた。フェスティバル自体のライブ音源は、何年か前にボックス・セットで発売されだが、最近になって、アーティスト毎にバラ売りされ、もちろん、四人囃子のも発売されたので、すぐに飛びついた、という次第(笑) おそらく、当日の演奏を完パケしたものと思われる。MCも結構入ってるしね。

いつも言ってるけど、四人囃子の凄さはライブにある。ボックス・セット等で、四人囃子の昔のライブ音源は、かなり陽の目を見てると思うけど、どれを聴いても凄い。テンションの高さがハンパではない。残念ながら、70年代前半のライブ音源なんて、大半が音が悪いのだが、音が悪いにもかかわらず、いや音が悪いからこそ、演奏の凄さが伝わってくるような気がする。何か、有無を言わさぬ存在感みたいなものがあるのだ。このワン・ステップ・フェスティバルの演奏も例外ではない。今となっては定番曲ばかりだが、アレンジや構成を変えて、違う表情を見せている。いやほんと、凄いバンドなんだなぁ、とこういうライブ音源を聴く度に思ってしまうのだ。

やっぱり、四人囃子は自分にとっての理想のバンドである。これは、何年経っても変わらない。

スピンオフ四人囃子見たいな。もうやらないのかな?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする