さて、前回も書いたが、日本の夏と言えば、やっぱり盆踊りである。踊れないけど(爆) それでも、日本の夏は盆踊りなのだ。踊らなくても、見ているだけでもいい。とにかく、日本の夏は盆踊りなのである。
という訳で、実はお祭り好きな妻のリクエストもあり、今月3回盆踊りに行ってきた。どこへ行ったかというと、
花園神社盆踊り(8/1~8/2)
第64回築地本願寺納涼盆踊り大会(8/3~8/6)
六本木ヒルズ盆踊り2011(8/19~8/21)
どういう訳か、全て都内(笑) もちろん、いずれも初めて行くものであり、大都会の盆踊りとはどんなもんじゃろ、と非常に期待していたのであった(笑)
まずは、花園神社の盆踊り。
皆さんご存知と思うが、この花園神社、新宿の靖国通り沿いにある。行ってみて驚いた、というか感動した。境内に設置された盆踊りのやぐらもさる事ながら、露店に感激したのである。焼きそば、たこ焼きといった定番はもちろん、チョコバナナ、焼きとうもろこし、ラムネ等も店を並べ、しかもお面や射的の露店まであったからだ。長い事、縁日には行ってないので、近頃の露店事情は全く知らないのだけど、射的やお面の露店を見たのなんて何年ぶりだろう。なんだか、凄く嬉しかった。射的はやらなかったけど(爆)
時間なると、主催者の挨拶などがあり、それから盆踊りがスタートした。すぐに場内には服装も年齢も様々な3重・4重の踊りの輪が出来て、皆さん楽しそうに踊っている。見ているこっちも幸せな気分。外人(白人)の姿も目についた。振りも完璧にマスターしてて、上手いものである。日本人なのに踊れない自分が恥ずかしい(爆)
踊りが始まると、間に簡単に曲紹介をする以外は、ノンストップで曲をかけ続けるのがいい。同じ曲を必ず2回続けてかけるのもいい。2回踊れば、振り覚えるしね。僕が知ってたのは「東京音頭」くらいだったけど、「新宿音頭」なんて曲もかかっていた。ちなみに、歌詞はこんな感じ。
名さえ新宿 日の出のまちよ 伸びる東京の音頭とる
伸びる東京の音頭とる ほんにそうじゃないか ヨイショヨイショナー
水は浄水 花なら御苑 月の眺めは十二社(じゅうにそう)
月の眺めは十二社 ほんにそうじゃないか ヨイショヨイショナー
幼ながたりの お閻魔様も 今じゃネオンの花の影
今じゃネオンの花の影 ほんにそうじゃないか ヨイショヨイショナー
作詞は西條八十、作曲は中山晋平、という「東京音頭」を生んだゴールデン・コンビによるものだそうな。
さて、お次は築地本願寺納涼盆踊り大会。行ってみると、会場内にはテーブルが並べられ、とうろうが置かれていた。
それにしても、本願寺というくらいだから寺なのであって、盆踊りは神社でやるものではないのか、寺でやるのはヘンだろう、などと思ったりもしたが、行ってみてなんとなく納得。花園神社に比べると、かなりイベント性の強いものであった。有名人も来てたし。
遠くて分かりづらいけど、右が元バレーボール日本代表の益子直美、左が女子プロレスラーの神取忍。
こちらは、モノマネ芸人の神無月。これまた分かりづらい写真だけど(苦笑)、井上陽水のモノマネをしてるとこ。
露店にしても、焼きそばやたこ焼きに混じって、築地界隈の老舗の料亭や焼き鳥屋などが出展してたりして、花園神社とはかなり違う雰囲気だった。だけどそれも、盆踊りが始まるまでの話。やはり、踊り出すと皆楽しそうだ。
こちらも、踊りが始まるとノンストップで、2回続けて同じ曲をかけるスタイル。やっぱり、これが一番だね。お馴染み「東京音頭」の他、「築地音頭」「ホームラン音頭」といった、僕個人は初めて聴く曲で、皆さん踊っていた。花園神社の時と同じく、こちらも外人が多かった。
で、いよいよ最後は、六本木ヒルズの盆踊り。とにかく、六本木ヒルズで盆踊りなんて、ミスマッチもいいとこだろう、と思ったので、見に行ってみた(笑)
やはり、ミスマッチ感は拭えず(笑)
会場に着いて、盆踊りが始まるまで休憩。毛利庭園からハリウッド・ビューティ・プラザを望む。
テレビ朝日の社屋もあり、こんなのもあった。
ま、六本木ヒルズという、商業施設でもありイベント会場でもあり娯楽施設でもあり観光地でもありオフィスビルもあり賃貸高級マンションもあり、なんて場所で行なわれる盆踊りは、なんだかんだ言ってもイベントなのであり、日本の伝統行事とは似て非なるものだ。ヒルズ内で営業しているレストランが多数出店した露店を見ても、そう感じた。“お祭り=イベント”ではないのか、という見解もあるだろうが、やはり違うのである。
と、そんな違和感は、盆踊りが始まると、さらに強くなった。
まず、司会者が二人、やぐらの上で喋りだす。なんかヘンだ。盆踊りでは、MCは姿を見せるべきものではないように思うけど。一曲終わるたびに、やぐらの上に出てきて喋りだすのも、なんか鬱陶しい。曲はノンストップでかけて欲しい。
で、ここでかかったのは、やっぱり定番「東京音頭」、その他「六本人音頭」なんてのも。ちなみにその「六本人音頭」の歌詞はというと、
花のお江戸の真ん中に
産声上げたよ 未来の街が
老いも若きも外人さんも
ヒルズヒルズと集まるよ
世界に広がる 六つの輪
喜びいっぱい 六本人
ソレ ヨイヨイヨイ
9番まであるらしいけど、もちろん割愛(笑)
また、写真を見て気づいた人もいると思うけど、盆踊りが始まる前に、やぐらの周りは既に大勢の人が座っていたのだが、その人たち、盆踊りが始まっても立ち上がろうとしないのである。つまり座ったまま。かくして、踊りの輪と輪の間に座ってる人たちがいる、というミョーな構図になってしまった。この人たちは、イベントを見る為に来たのであって、踊るために来たのではないのだなぁ、というのをヒシヒシと感じた。踊る人が少なく、見てる人がやたら多い(高い場所からも含めて)というのを見ても、盆踊りを“見世物”として捉えている人たちが多いのが分かる。そういう人たちには、六本木ヒルズで盆踊り、というのはミスマッチでも何でもないのだろう。花園や築地とは、その点が大きく違っていたと思う。
という訳で、三者三様の盆踊り大会、楽しかったけど、また行きたいな、という気になったのは花園神社の盆踊りかな。六本木ヒルズはもういいです(笑) 最近出来たという、東日本一の店舗面積を誇るマクドナルド、というのは、一度は行ってみる価値はあるかもしれないけど(笑)
所で、六本木ヒルズの盆踊りにも、有名人が来ていた。
与謝野馨経済財政製作担当大臣である。これまた、写真が分かりづらい(爆)
最後になるが、六本木ヒルズって、割に新しいはずだけど、ノースタワーの駐車場は、まるで昭和30年代に作られたビルの駐車場みたいだった。通路は狭いし天井低いし、場内も暗いし分かりにくい。おまけに、駐車スペースのはずがゴミ置場になってるとこもあったし。ちっともオシャレじゃない(爆)
あ、ついでに言うと、「東京音頭」の歌詞で、“ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ”という部分があるが、僕はずっと“ぱーっとな ソレ ヨイヨイヨイ”だと思っていた。それだけです、すいません(爆爆)