さて、いつになく濃厚だった今年のゴールデン・ウィークであるが、終盤にさらに濃厚な体験が待っていた。なんと釣り、それも漁船に乗っての船釣りである。
事の発端は、会社の人に釣りに参加しないか、と誘われたことにある。我が社は、かつては釣り好きが大勢いて、寄るとさわると釣りの話に花が咲いていたものだが、代替わりが進むにつれ、釣り好きも減っていった。なので、今回の話を聞いた時は、正直驚いた。まだまだ我が社には、釣り好きは生き残っていたのである（笑）
もうひとつ驚いたのは、茅ヶ崎のまごうの丸を借り切って釣りに行く、ということ。そりゃ、一応地元だし、まごうの丸という漁船の存在は知っていた。けど、素人が借りられるとは知らなかった。で、これは面白いかも、と思い、釣りに関してはド素人だし、朝早くて（出発６時半）キツそうだったけど（笑）、参加する事にしたのである。
釣竿も仕掛けも餌も全て貸して貰えるから、弁当だけ持ってくればいい、という、ド素人には有り難い話であったのも、参加する気になった理由のひとつでもある。けど、船釣りに参加するにあたって、以下の点に注意すべし、とレクチャーを受けた。それは、
１．船酔いの薬を必ず乗船前に服用すること。お薦めは「アネロン」
２．海上はとても寒いので、ダウンジャケット等の防寒具を用意すること。
３．必ず長靴を履いてくること。
なるほど、確かにド素人には、考えが及ばない事ばかり。言われた通りに準備して、当日を迎えたのであった。
茅ヶ崎まごうの丸にはホームページがあり、それを見て初めて知ったのだが、まごうの丸という釣り船は一隻だけではなかった＾＾； で、我々が乗ったのは「第十七まごうの丸」である。
当日、茅ヶ崎漁港に集まったのは、総勢１１名。全員我が社の社員である（笑） もちろん、男ばかり（爆） 第十七まごうの丸に乗り込んだら、いざ出発。
烏帽子岩が遠くに見える。
船に乗り込んだのは我々１１名と、船長さん。この人である。今回は、茅ヶ崎漁港から一時間くらい走った所の釣りポイントに行くのだそうで、しばらくは船上で海風に吹かれていた訳で、かなり水しぶき浴びたけど、この時点では不思議と、寒いとか冷たいとか感じなかった。
さて、船上はどうなっているのかというと、
運転席（操舵室と言うのか？。笑）
このように、釣竿と餌（撒き餌）が人数分用意されている。ちなみに、撒き餌は取り放題だった。
仕掛けだって、ちゃんと用意してある。
さて、そうこうしてるうちに釣りポイントに着いた。城ヶ島の近くまで来たらしい。ではさっそく、ド素人の僕は、船長さんに仕掛けや竿の使い方を教えて貰い、見よう見まねで釣り糸をたらしてみたのである。こんな感じ（笑）
今回狙うのは、さばとあじ。竿の先っぽにカプセルみたいなのが付いてて、それに撒き餌を入れて、仕掛けを付けて海に放り込み、海底に達したら数メートル巻く。そうすると獲物がかかるので、しばらく待ったらリールを巻き上げる。もちろん、毎回獲物がかかるはずもなく（笑）、撒き餌だけがなくなってるので、また撒き餌を入れて竿を海へ。ま、そんな事の繰り返し。さば漁ってのは、そんなものらしい。釣竿をたらして待っているとグイと強い引きがあり、全身の力を込めてリールを巻き上げると、大物が海上に姿を現し、それを見て全員大興奮やんやの大喝采、みたいなノリでは、決してない（笑） でも、そんな静かな釣りもまたいいもの、という気もした。周囲を見回すと、皆黙々と釣りに没頭していた（笑）
最初の釣りポイントに３時間程いて、その後別のポイントに移動して約１時間、皆十分釣ったし、時間も迫ってきたし、船酔いの人もいるし（笑）、という訳で、茅ヶ崎漁港に帰ることになった。
水しぶきの向こうに見えるのは江の島。
烏帽子岩が遠くに見える。
せっかくの釣りのレポートなのに、釣りをしている写真がないではないか、とお叱りを受けそうだが（笑）、実際の所、雨が降ってきたり、しぶきを浴びたりして、手が濡れてしまっていたので、携帯をいじるのも大変だったのだ。もちろん、釣りに没頭していた、というのもあるが（笑）
という訳で、今回の獲物。
本当は５匹だったんだけど、我が家では食べきれないので、３匹は実家に持ってった。身がしまって美味いさばだった。そりゃ、さっきまで泳いでたんだもんね（笑） あ、もちろん、さばいたのは妻です＾＾
いやはや、釣りは初めてみたいなもんだったけど、なかなかに楽しかった。薬のせいか、全く船酔いしなかったし。雨が降らなければ最高だったのに、なんて思ったりして。また、機会があれば行きたいな、なんて思ってたら、こんなものを頂きました。
また乗るしかないかな（笑）
という訳で、いつになく濃厚なゴールデン・ウィークだったのであった。
