日々の覚書

MFCオーナーのブログ

CDラジカセ買った

2025年01月26日 18時42分01秒 | 時事・社会ネタ
年が明けてから、やたらとニュースが多いけど、それにしても中居正広の引退発表には驚いた。暮れに性加害スキャンダルが勃発し、本人は釈明するものの、レギュラー番組は次々と打ち切りになり、事件の背後にはフジテレビと報道されて社長が記者会見したはいいが、社会問題となってフジはスポンサーからCM切られたりなんかして、一タレントのスキャンダルでは済まされない状況になってしまった訳で、しかも最初の報道からほぼ一ヶ月でこんな事になってしまった訳で、正直中居も再起不能だろうし、引退は仕方ないところだろう。こんな形で中居正広を見れなくなってしまうのは残念だが。

個人的には、この問題は決してフジテレビだけではなく、他局でも似たような事が行われているに違いないと勘繰っているが、そういったテレビ局の闇が暴かれ、世間の目が厳しくなって、放送法の改正に向かうくらいになればいいと思うけど、たぶんないだろう。結局、タレントをひとり抹殺し、フジテレビをスケープゴートにしただけで終わらせるような気がする。近頃、”オールド・メディア”に対する風当たりが強くなって信頼を失っているようだが、ここでこの問題を”オールド・メディア”側が徹底的に掘り下げて隠蔽することなく報道すれば、信頼を取り戻すいいチャンスなんじゃないかと思うけどね。新聞の発行部数も復活するかもしれないよ(笑)

あと、違う話だけど、選択的夫婦別姓は、なんとしても阻止して貰いたい。178万円の壁、には消極的なくせに、こんな事は前向きに進めようとする石破内閣にはうんざりである。全員辞めて欲しい。正直なところ、トランプ大統領に介入をお願いしたいくらいだ。「夫婦別姓なんて導入したら、今後の日米安保も考え直さないといかんな」とか言ってくれたら、内閣もさすがにガン無視はできまい。内政干渉だろうが何だろうが、この際どうでもいい。それくらい、日本はダメになりつつある。

閑話休題。

このところ、訃報が多い。『ツイン・ピークス』等で有名な映画監督デビッド・リンチもだが、ロック・ファンとしては、ジョン・サイクス(享年65歳)とガース・ハドソン(享年87歳)の相次ぐ訃報はショックだった。謹んでご冥福をお祈り致します。

ジョン・サイクスは、僕があれこれ説明する必要はなかろう。タイガース・オブ・パンタン⇒シン・リジィ⇒ホワイトスネイク⇒ブルー・マーダーと、有名バンドを渡り歩いたギタリストだ。ギターだけでなくソングライターとしても有能でボーカルもイケる、尚且つルックスも抜群、と天に何物も与えられた人だった。もちろん、ファンやフォロワーも多く、僕の周囲にもジョン・サイクスに影響されたのが何人かいる。僕自身はHR/HM系はあまり知らないのだが、ホワイトスネイクの『サーペンス・アルバム』とブルー・マーダーの1stはよく聴いてた。特に愛聴してたのはブルー・マーダーだな。カーマイン・アピス(Ds)とトニー・フランクリン(Bs)と結成したトリオで、ジョン・サイクスはギターだけでなく全曲でボーカルも担当、収録曲もほぼ彼のオリジナルで、正にジョン・サイクス八面六臂の大活躍、その才能が120%発揮された名盤である。僕が持っていた印象よりも、オールド・スタイルなハード・ロックで、全曲実にドラマティックだ。今回、訃報に接して、久々にブルー・マーダーの1stを聴いてみたが、その素晴らしさは全く色褪せていなかった。晩年は癌を患い闘病生活を送っていたようだが、まだ若いし本当に惜しい人を失ったと思う。合掌。

ガース・ハドソンは、ご存知ザ・バンドのオリジナル・メンバーで、唯一の存命メンバーだった。残念だが、ガース・ハドソンの逝去により、ザ・バンドのオリジナル・メンバーは全員この世からいなくなってしまった事になる。天国で再び5人集まってバンド結成して貰いたいものだ。もちろん、現世での確執は忘れて、仲直りするんだよ。合掌。

またまた閑話休題。

唐突だが、CDラジカセを買ったのである。なんで今さら、と仰るでしょうけど、自分でもよく分からん(笑) 10年以上前には、家にCDラジカセがあったのだが、引っ越しの際に処分してしまったらしく、それ以来CDラジカセのない生活を送っていて、ま、カセットテープが聴けなくても特に支障はなかったので、ずっとそのままだった。が、最近、CDラジカセとは全然関係ない用事でヨドバシカメラに行った時、オーディオフロアでCDラジカセを見て、ふと買おうという気になったのだ。安かったし(笑) で、そのCDラジカセがこれ。


特に変わった点はないかな(笑) 実は、ヨドバシにCDのないラジカセもあったのである。しかも、昔と同じ外見で、横に長くて、両サイドにスピーカーがあり、真ん中にカセットを装填するようになってた。メーカーもアイワだったし、一瞬そちらを買おうかなと思ったのだが、CDラジカセより1万円くらい高かったので断念した(笑)

という訳で、久々に我が家に戻ってきたCDラジカセである。何か聴いてみようと思い、もう15年くらい開けてない、車で聴く用のカセットを入れて持ち運んでいたケースを開けてみた。


ちょうど、B'zが目についたので、聴いてみる事にした。赤い部分です(笑)拡大すると


ポリスのベストの下にB'zの『Brotherhood』が。実は、昨年大晦日の紅白でB'zを見て感銘を受けて、しばらく聴いてないけどB'z聴いてみたいな、と思っていたのだ。もしかすると、CDラジカセ買ったのは、そのせいかも。なにせ、B'zはCDほとんど持ってなくて、もっぱらレンタルしてきてカセットで聴いてもんで(笑)

で、B'zの『Brotherhood』ほんと久々に聴いた。インデックスによると、1999年9月11日に録音しているので、25年と4か月くらい前だ。大昔ではないか(爆) 長い事聴いてないけど、曲は結構覚えてたので、当時はよく聴いてたのだろう(車で)。25年経過してる割には、音質も悪くない。ちょっと懐かしい気分になりました^^ その25年の間、世間も自分も色々な事があったなぁ^^; 

懐かしさに浸るのもいいけど、社会は確実に変わっている。そんな事を実感したCDラジカセなのであった(意味不明ですまそ)。
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2024年を振り返ってみる

2024年12月31日 19時16分49秒 | 時事・社会ネタ
いよいよ2024年も終わりである。

今年も色々なことがあった。世間も色々あって騒がしかった一年であった気もする。という訳で、某業界紙に掲載された2024年の10大ニュースを見てみる。在京メディアの社会部長たちが協議して選定したものらしい。

①能登半島震度7、関連死含め500人近く犠牲、豪雨被害も
②被団協にノーベル平和賞、高まる核リスクに警鐘
③袴田巌さん、再審公判で無罪判決、検察控訴せず確定
④自民派閥裏金問題で首相交代、衆院選で与党過半数割れ
⑤羽田空港で日航機と海保機衝突、乗客脱出、海保5人死亡
⑥最高裁、旧優生保護法は違憲、国に強制不妊の賠償命令、除斥期間は認めず
⑦「闇バイト」強盗、首都圏で続発、SNSで若者勧誘
⑧米大統領選、トランプ氏返り咲き、民主ハリス氏大差で破る
⑨東京、兵庫の知事選でSNSが影響力。公選法想定しない事態も
⑩大リーグ史上初の50-50、3度目のMVP、ワールドシリーズ制覇

社会部長でなく、一般人が選んだ10大ニュースなら、大谷翔平はもっと上位だろうね。

能登半島の震災は、ほぼ一年前の事ではあるが、昨日の事のように思い出す。まさか、元日に地震だなんてね...悲惨としか言いようがない。なかなか復興が進まず、政府や自衛隊が批判されてたりしたけど、地形の問題等もあって、色々難しいのもあったと思う。一所懸命やっても思うようにいかないのもあるだろうし。皆さん大変な思いをしてるのだ。で、地震の後、能登を含む石川県や近隣で、宿泊等の予約キャンセルが相次いだそうで、それはそれで仕方ない事と思うのだが、これを受けて金沢の繁華街の店主がテレビで「地震があったのは能登半島なのに、金沢もキャンセルが多い。世間の人は能登と金沢は別だ、というのが分かってない。困っている」みたいな発言をしてて、同じ県民としてこの発言はどうなんだ、と思ってしまった。

袴田さんの再審→無罪判決は、大ニュースだ。今、無罪と認定されたという事は、要するに冤罪だった訳で、一体どう責任取るのか? また、こういう話を聞くとつい思ってしまうのだが、袴田さんが無罪という事は、他に真犯人がいる、という事だ。そいつはどこで何をしてるのか? 警察の手の届かない所で高笑いしてるのか? 堂々と大手を振って歩いてるのか? 当時、本当に袴田さんが犯人という事で、他には誰もマークしてなかったのか? 色々不思議に思う事がある。この事件は終わってない。まだ捜査は続けるべきと思うけど、どうなんだろう。

選挙にネットというかSNSの影響は見逃せない、というのも今年大きくクローズアップされた。個人的には、今年4月の衆議院東京15区補欠選挙、7月の東京都知事選、10月の衆議院解散総選挙等々、関心があった選挙が多く、もちろん投票したのは10月の総選挙だけだが、補欠選挙にせよ都知事選にせよ、メディアが泡沫扱いして、ろくに名前すら報道して貰えなかった候補が善戦したりなんかして、これは確かにネットの力だろうね。兵庫県知事選もそう。新聞テレビよりネットの情報を重視する人たちが増え、しかもそれが確実に結果を左右するようになっている、という訳だ。それを踏まえて、テレビの人の中には、メディアの敗北だ、みたいな事を言った人もいたらしいが、これを言ってしまうと、今まで世論操作してました、と認めてるようなもんで、気をつけた方がいいと思うけどね。もっとも、某テレビ局の社長が数年前に入社式の挨拶で、愚かな大衆を正しい方向に導いてあげるのがメディアの役割、みたいな発言をしたという話も聞いてるもんで、さもありなんという感じではあるが。

アメリカでは、トランプ氏が大統領に返り咲いたけど、アメリカのメディアやジャーナリスト及び意識高い系の芸能人たちは、この世の終わりだ、みたいな論調でアメリカから移住したりするのもいるようで、本当に、左派というか民主党及び民主党支持者は、エリート意識の塊というか大衆をバカにしてるというか、そういうのがはっきりして、まぁ良かったのではなかろうか。日本でも似た傾向があるけどね。左派はインテリで金持ちで社会的地位も高くて、対して右派は田舎者で無教養で地位も低い、というイメージが出来上がってるし。
それにしても、トランプに対する期待というのも凄い。トランプならロシアとウクライナの戦争をすぐ止めさせる事が出来る、と言われてて、これはトランプ自身も24時間以内に止めさせると言ってるけど、本当に実現出来るのだろうか。ただ、出来そうな気はする。なんとなくだけど(笑)

自民党は、先の総選挙で単独過半数の議席を取れず、いわば大敗という事になったが、僕でさえ、この結果は予想出来たんで、実は皆さんやる前から分かってたんだろう。でも、分かってるのに解散するかね。わざわざ解散しなくてもと思ったけど。解散前なら過半数持ってたんだから、不信任案も否決されるだろうに。よく分からんな。けど、自民党はもうダメだと思う。分裂して、石破総裁以下左派議員は立憲民主党と合流でもした方が、議席も増えていいんじゃないかね。右派は右派でまとまって、新たな政党を立ち上げた方がいいのでは、なんて思うけど、左派と違って右派はまとまりにくいようだし、難しいかな。ただ、日本が左翼化するのだけは、絶対に避けて欲しいと思う。

前述した10大ニュースだけど、スポーツ関係は大谷翔平が10位に入ってるだけで(次点が、パリ五輪・パラリンピックで本陣選手メダル・ラッシュ)、ま、確かに、セ・リーグ3位の横浜ベイスターズがCSを勝ち抜いて日本シリーズ出場しパリーグ優勝のソフトバンク・ホークスを4勝2敗で破って日本一になった、という下剋上が話題にはなったけど、それでも大谷翔平ひとりの注目度にはかなわない、ということかな。史上最高額でドジャースへ移籍し、いきなりの結婚発表(この相手の女性がこれまた好感度高い)と新居の豪邸が話題となり(日本のテレビ局があまりに詳細に豪邸を報じた為、大谷が引っ越しせざるを得なくなって、そのテレビ局はドジャースから出入り禁止になった)、シーズンに入ればプレッシャーもなんのそのの大活躍、ドジャースもワールドシリーズを制覇して大谷自身もMVP(3度目)、と野球のみならずスポーツの話題を独り占めしてたな。ほんと凄いな、大谷って。

ところで、スポーツと言えば、昔は僕もJリーグを熱心に見てたものだが、近頃はそうでもなくなった。が、今年、ちょっと気になるニュースがあって、すなわちJ1の町田ゼルビアの黒田監督の発言が物議を醸した、というものだが、発言の内容はどうという事はないが、色々と調べてみると、この監督、凄い経歴の人で、何が凄いって、ほんの2年前まで高校サッカーの監督をしてて、高校サッカーと言っても青森山田高校という強豪校を28年間に渡って指導してたそうだが、その手腕を見込まれたのか、2023年のシーズンから当時J2の町田ゼルビアの監督となり、そのシーズンなんと優勝してJ1への昇格を果たし、2024年のシーズンしJ1で優勝争いを演じて最終的には3位、という素晴らしい成績を残しているのだ。これは只者ではない。いくらJ2とはいえ、プロを指揮するのが初めての人が優勝なんて考えられない。監督経験のある人でも難しい。J2なんてJ1よりレベル低いと思ってる人は多いと思うが、それは間違いであって、一回J2に降格したチームはなかなかJ1に戻ってこれないのは、Jリーグ見てる人ならよくご存知のはず。J2だってレベル高くて競争も激しいのだ。J1昇格はもちろんだが、優勝なんて至難の技なんである。それを黒田監督はやってしまった。凄い人だ。今さらだが、黒田監督そして町田ゼルビアに注目だ。

という訳で、2024年の大晦日だ。我が家は一応、正月を迎える準備は出来ていて(もちろん、僕は何もしてなくて、全て妻がやったのである)、今日はおせちを受け取りに行ってきた。そうなのだ。うちも数年前から、デパート等のおせちを注文する事にしたのである。正月くらい贅沢してもよかろう(笑) ただ、毎年不思議に思うのだが、おせち料理って本来は、正月三が日は店もやってなくて食材が手に入らないとか、三が日くらいは主婦を休ませよう、とかいった理由で、日持ちのする食材を使った料理にしている、と昔から聞いていたのだが、デパート等に注文するおせちって、賞味期限=元日なんて書いてあったりする。ほとんどの場合、大晦日に配達或いは受け取りなので、実質1日しか日持ちしない、という事になる。元々のおせちの趣旨からすると、なんか外れてないか?

あと、どうでもいいことだが(笑)、皆さんは年越しそばを食べるとすると、どのタイミングで食べてます? 夕食時なのか、元日に日付の変わる瞬間なのか、大晦日ならいつでもいいのか? 昔から不思議に思っていた。年越しそばのベストのタイミングはいつなのか? あ、今年ですか? 今日は既に食べました。3時頃かな。おやつのタイミングだね(笑)

暮れとはいえ、年賀状意外は何もしてない僕であるが、こちらの準備はOKだ。


以前ネタにしたけど、手帳である。来年のは用意しました。いつ新年来ても大丈夫(爆)

という訳で、本年も色々とお世話になりました。
来年も当ブログをよろしくお願い致しますm(_ _)m
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最近のあれこれ(令和6年12月中盤)

2024年12月22日 09時15分54秒 | 時事・社会ネタ
皆さん既にご存知の通り、読売新聞社社長や読売ジャイアンツのオーナーなどを歴任したナベツネこと渡邉恒雄氏(読売新聞グループ本社代表取締役主筆)が亡くなった。享年98歳。長らく読売新聞およびジャイアンツに君臨し大きな影響力を誇ったのは周知の事実で、正に我が世の春を謳歌しての大往生と言えよう。慎んでご冥福をお祈り致します。

ま、確かに、"読売のドン"という称号がふさわしい人だった。もちろん、新聞記者出身だが、記者というより実業家みたいな人だったように思う。読売系列の新聞では、渡邉恒雄氏(以下ナベツネ氏)の功績として、新聞業界やプロ野球界に多大な影響力を誇り、読売新聞やジャイアンツの発展に貢献し、圧倒的なリーダーシップで業界の改革を推し進めた、という意味の記事を載せていて、まぁ間違いではないが(笑)、確かに、プロ野球のFA制度確立の後押しをしたり、1リーグ制への移行を提唱したり、改革には積極的だったように見えるが(野球ではないが、当時Jリーグ・チェアマンだった川淵三郎氏とのバトルも記憶に新しい)、実際にはプロ野球の事を考えてというのではなく、単にジャイアンツが有利になるように画策してただけで、そういう意味でも実業家って感じ。要するに、自分ファーストなのである。全体の事なんて考えていないのだ。僕が、ナベツネ氏の事を凄いとは思いつつも、好きになれなかったのは、この点にある。

かなり前だが、魚住昭著の『渡邉恒雄 メディアの権力』というルポを読んだ事がある。これだ。ナベツネ氏の礼賛本ではなく、攻撃してる訳でもない、実に冷静に公平に事実に忠実にナベツネ氏について書かれた本だ。いち新聞記者だったナベツネ氏が、仕事で得た人脈を駆使して、闘争に勝ち抜き、頂点に上り詰めていくさまを読んでると、やはりこの人はジャーナリストなんかではないな、と思う。でも何故、読売新聞グループという民間企業とはいえ、長期に渡りトップに立ち、思うままに権力を振るう事が出来たのか。故中曽根康弘氏は、「君のおかげで首相になれた」とナベツネ氏に感謝したそうだが、相手は一介の新聞記者である。こんな事言うかね普通。凄い人だとは思うけど。

ま、そういった影響力も業界内部の事に過ぎず、他の世界からの反応は冷ややかだったようだ。そういう意味でも、結局自分とこの利益しか見えてない実業家だったのだな、と思わざるを得ない。ただ、今後の読売新聞に与える影響は気になる。なにせ、我が社にとっては一番の顧客なもんで(笑)

さて、早いもので2024年も残すところ10日程になった。年の瀬は何かとせわしないが、その"わさわさ"感がなんとなく楽しかったりもする。そんな、我々にとって年末の風物詩となりつつあるのが、これだ。

 

はい、年末恒例、ベートーベンの『交響曲第9番』の演奏会である。今年もNHK交響楽団、場所もNHKホール、とほんと恒例になってしまった。第九聴かなきゃ年越せない、みたいな感覚になりつつあるのが怖い(笑)

演奏会自体は、なんたってN響である。実に安定した素晴らしい演奏だった。やはり、生楽器の生演奏を体験するのは良い事だ。気のせいかもしれないが、今回は特に良かったような気がする。合唱隊が違うのだろうか。たぶん、気のせいと思うけど(笑) 

N響の人たちは、毎年それも何年も続けて、この時期第九を演奏している訳で(N響に限らないけど)、ほとんど楽譜見ないでも弾けるんだろうな。もしかすると、練習しなくても、当日の音合わせ程度で大丈夫なのかも。



クラシックの演奏会の場合、暗黙の儀式みたいなのがあって、毎年第九を聴きに行く度に思うのだが、演奏が終わった後、鳴りやまぬ拍手と歓声の中、指揮者と合唱ソリストが、何度も舞台袖に引っ込んだり出てきたりして、観客に応えるという場面があって(カーテンコール?)、これ必要なのだろうか。いや、あってもいいけど、ここまでせんでも、なんて思ってしまうのだ。指揮者及びソリストたちは、観客に応えるだけで、挨拶をする訳でもないし、もちろん演奏する訳でもない。「おおきにおおきに。ほな、もう一曲やりまひょか」なんて事には決してならないのである。観客もそれを分かってて拍手し続けているのだろうけど、「そろそろ終わってくれないかな」なんて思っていたりなんかして(笑) 知らんけど。それと、曲が終わったら、間髪入れずに拍手するものらしくて、これも何とかならんのかな、と毎回思う。ま、いいけど(笑)

今日M-1の決勝が行われる。これもいつの間にか年末の風物詩となった。確実に、2024年は終わろうとしている。
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私の考えるジャズ

2024年11月04日 21時19分10秒 | 時事・社会ネタ
またしても訃報である。ジャズ界のみならずポピュラー音楽界の最重要人物のひとりと言っても過言ではないであろう、クインシー・ジョーンズが亡くなった。享年91歳。慎んでご冥福をお祈り致します。
 
たぶん知らない人はいないと思うが、クインシー・ジョーンズと言えばなんたってマイケル・ジャクソンである。マイケルのキャリアを代表する3枚のアルバム、すなわち『オフ・ザ・ウォール(1979)』『スリラー(1982)』『BAD(1987)』のプロデュースを担当し、これらが爆発的ヒットを記録したため、クインシー・ジョーンズはアメリカ・ポピュラー音楽界の重鎮に上り詰め、大きな影響力を誇った。あの『ウィー・アー・ザ・ワールド』のプロデューサーというか製作総指揮を務め、ビデオにも登場していたのは、40年近く前の事ではあるが、まだまだ記憶に新しい。
 
クインシー・ジョーンズの大きな功績は、ブラコンというジャンルというかスタイルを定着させたことだろう。諸説あると思うが、クインシー・ジョーンズが70年代終わり頃から、新感覚のブラック・ミュージックを確立させたい、と考えていたのは間違いないところだろうし、マイケルはそのための絶好の素材だったであろう。マイケルとクインシーの試みは、まず『オフ・ザ・ウォール』でだいたい成功し、『スリラー』でほぼ完成したと思うが、この時期クインシーは、マイケル以外にもプロデュースしたルーファス(チャカ・カーン)、ジョージ・ベンソン、ドナ・サマーといった人たちの作品や、自身の『愛のコリーダ』などで、着々とブラコンを完成させていった。そして、彼が志向したブラコンは、その後のアメリカ(だけではないと思うが)音楽界において、一大潮流となるのである。
 
そんなクインシー・ジョーンズであるが、元々はジャズの人だ、というのは今となっては知られてるのかそうでないのか。僕自身は、かなり前からクインシー・ジョーンズの名前を知っているが、それは僕がジャズを聴いていたからではなく、1960年代から70年代にかけて、クインシーが映画音楽も多数手がけていたからである(でもジャズの人だというのは知ってた)。クインシーの映画音楽作品で、最も有名なのはやはり『夜の大捜査線』だろうね。個人的にはスティーブ・マックイーン主演の『ゲッタウェイ』が好きだな。哀愁溢れるハーモニカのメロディがたまりません(演奏はトゥーツ・シールマンスだと言われている)。あと『冷血』とか『ショーン・コネリー盗聴作戦』とかいった作品では、後のクロスオーバーのような感じの音楽になってて、やはり先見性のある人だったんだな、と今さらながら思う。
 
で、関係あるのかないのか、レコード・コレクターズ(以下レココレ)最新号の特集は、ブルー・ノートである。
 
 
ジャズに興味ない人でも、ブルー・ノートの名前は聞いた事あるのではないか。ジャズの専門レーベルである。同じ名前のライブハウスもあるね。そんな、数々の名盤を世に送り出した事で知られ、現在も活動しているブルー・ノートの黄金期(1950年代から60年代あたり)の名盤たちの中から、ベスト100を決めよう、という例によって無謀な企画なんである(笑) ただ、僕なんか、ブルー・ノートもジャズもろくに知らないにもかかわらず、なかなか面白い企画ではあった。
 
何故面白かったのかというと、随分前の事なのだが、レンタルで『This Is Jazz』という編集盤を借りた事があって、全てではないものの、気に入った曲もあったりして、例えば、アート・ブレイキーの「モーニン」、バド・パウエルの「クレオパトラの夢」、ハービー・ハンコックの「処女航海」、マイルス・デイビスの「マイルストーン」、ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」、デューク・エリントンの「シング・シング・シング」といったあたりなのだが、ちょっと興味を覚えて、少し齧ってみた事があるのだ(笑) 前述の曲たちは、その方面ではチョー有名な曲ばかりだそうで、しかも、ブルー・ノートの作品も多かった、というのが、今回のレココレの特集で分かったのだ。多少でも知ってる曲があれば、レビューも理解しやすくなる。
 
それと、ブルー・ノートに限らず、あの頃のジャズ全般に言えると思うのだが、ジャケット・デザインが秀逸なんである。内容が分からなくても、ジャケット眺めてるだけでも、十分楽しい。今の感覚だと、単なるポートレートじゃんとか文字並べてるだけじゃんとかになってしまうのだろうけど、それだけのジャケットがとにかくカッコいいのだ。
 
という訳で、なかなかに楽しめたレココレのブルー・ノート・ベスト100だったのだが、それの影響でもないのだが(笑)、最近買ったCDから。
 
 
 
このアルバムは、同じレココレでも、ブルー・ノートではなく、フュージョン特集の時に登場していた。その時のランキングでは10位だったのだが、ずっと興味は持っていて、この度入手して聴いてみた訳だが、その時のフュージョン特集で1位になった、ハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』と、非常に似たものを感じる。というか、同じ方法論で作られたものなのだろう。
 
ま、とにかく、延々と同じリズム・パターンとコードが繰り返され、その上でサックスやトランペットのソロ合戦、という感じ。反復がグルーブを生む、という事か。だが、この手の音楽で意外なのは、同じ事を延々と続けているだけと言えなくもないけど、それが思ったほど退屈ではなく、最後まで聴けてしまう、という事だろうか。そうなのだ。『ヘッド・ハンターズ』も本作も、僕は割と面白く聴いてしまったのだ(笑)  レココレの解説によると、ファンクだけでなく、コールマンやバックマスターの音楽理論、、シュトックハウゼンの電子音楽、テープコラージュやインド音楽等の手法を取り入れて、独自のグルーブを生み出した事が、後の高い評価につながった、とのとことである。よく分からんけど、聴いてて面白いのは確か。
 
続いては、
 
 
 
こちらは正真正銘、レココレの特集で興味を持ったアルバムだ。ランキングでは26位。解説に、ホーンは参加してるものの、アルバム全編ピアノ以外のソロはない、と書いてあったので興味を持ち、聴いてみた。後の『ヘッド・ハンターズ』とはまったく違う、オーソドックスに感じられる世界だけど、実に素晴らしい内容だ。
 
ハンコックについては、『処女航海』は以前にブログネタにしたことがある。今回の『スピーク・ライク・ア・チャイルド』の3年程前にブルー・ノートより出た『処女航海』は、不思議な緊張感に満ちたアルバムだったが、本作は、もっとリラックスした感じ。ジャケットの雰囲気そのままに、フレンドリーなムードがあふれているような^^; 曲調も4ビートからボサノバ風まで、バラエティに富んでいて飽きさせないし、火花飛び散るソロ合戦もないので(笑)、ゆったりと楽しめます。こういうアルバムだけど、当時としては決して本流ではなかったのでは(ピアノ以外ソロがない、という事自体当たり前ではなかったと思う)と感じさせたりもして、やはりハンコックは凄い人なんだな、と改めて思ってしまうのであった。他にも聴いてみよう^^
 
余談だが、70年代から80年代にかけて、海外のジャズ・ミュージシャンが日本のCMに出る事が時々あって、BGMに自分の曲流したりして、それがちょっとヒットしたり、なんて事があったように思う。ただ、そのCMなんだけど、ウィスキーとか洋酒のが多かったように思うのだが気のせいか(笑) ジャズ→大人→ウィスキー、なんて発想であれば、正にその通りと思うけど(笑)
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サンクチュアリ

2024年10月12日 23時28分51秒 | 時事・社会ネタ
10月になった。

プロ野球は、アメリカも日本も公式戦全日程を終了し、ポストシーズンに突入した。アメリカでは、大谷翔平のドジャースがパドレスとのナショナル・リーグ地区シリーズに勝って、リーグ優勝シリーズに駒を進め、日本では、セ・リーグは読売ジャイアンツ、パ・リーグはソフトバンクホークスがそれぞれリーグ優勝を決め、今日からクライマックス・シリーズが行われている。第一戦は、セ・リーグは横浜DeNAベイスターズ(セ・リーグ3位)、パ・リーグは千葉ロッテマリーンズ(パ・リーグ3位)がそれぞれ勝っている。

我が中日ドラゴンズは、2024年シーズンは143試合で60勝75敗8引き分けのセ・リーグ最下位で終わった。3年連続の最下位は球団史上初めてであり、立浪監督は大変不名誉な記録と共に退任することとなった。残念だが、仕方ない。今季はある程度期待したものの、投高打低のチーム状況を変える事が出来ず、やや不可解な采配も変わる事はなく、このような結果となった。高橋宏斗が最優秀防御率、マルティネスが最多セーブ、松山晋也が最優秀中継ぎのタイトルを獲得したのが、せめてもの慰めだ(チームのタイトルホルダーに、今年のチーム事情が色濃く反映されている)。それにしてもドラゴンズの場合、60勝しかしてないのに、マルティネスのセーブ数が43というところに、とても歪なものを感じてしまうな。良くも悪くも、今年のドラゴンズを象徴している。

こういう結果となったドラゴンズだが、来季は二軍監督だった井上一樹氏が、監督に就任するとのこと。ドラゴンズのファン以外からすると、知名度は低いかもしれんが、二軍での実績は折り紙付き。必ずやチームを立て直してくれるものと期待する。が、今のドラゴンズの低迷は監督によるものだけではなく、親会社の問題もあるらしい。ドラゴンズの場合、弱くても観客動員は多いので、親会社としてはウハウハな訳だ。なんたって、かつて落合監督に対して、強いけど観客少ないからダメ、と引導渡した経緯もあり、親会社はドラゴンズを強くしよう、なんて考えてないのだろう(このあたり、かつてのタイガースに似てるなぁ)。

ま、とにかく、来年のドラゴンズに多少は期待してます(爆) 井上監督、頑張って下さい。

という訳で、最近買ったCDから。



70~80年代あたりに活躍したアーティストで、21世紀の今、CD入手が難しいという人たちは多くて、このJ・ガイルズ・バンドもその中に入るのではなかろうか。超メジャー或いはマニアックなアーティストは再発もされてて入手は容易だが、さほどメジャーでもなく、かといってマイナーでもなく、けど商業的にはそれなりに成功してた、という程度のアーティストは、ほんとCDが出てない。CD化されたり再発されたりしても即廃盤。たぶん、プレス枚数も少ないだろうし、たちまち入手困難。確かに、今の若者はロックは聴かないだろうから、再発しても意味ないという判断だろうけど、オールドファンとしては、せめて数年に一回、100枚程度でも再プレスしてくれないかな、と思うのである(笑)

さて、そのCDが手に入らないJ・ガイルズ・バンドだが、厳密に言うと、日本ではちょっと前にEMI移籍後のアルバムが紙ジャケで再発されてるので、入手困難ではないのだが、紙ジャケ嫌いの僕からすると、入手困難みたいなもんだ(笑) 実際、アマゾンとかでも、輸入盤はアトランティック時代もEMI自体も、オリジナル・アルバムはほぼ入手不可能、ベスト盤なら何種類か買える、という状況。今回、この『サンクチュアリ』は中古レコード屋で買った。しかも、実に適正な価格で(笑) やっぱり、レコード(CD)は店頭で探すべきだな。基本を思い出しました(笑)

で、肝心の『サンクチュアリ』に触れてないが^^;、J・ガイルズ・バンドがアトランティックからEMIに移籍しての第一弾、1979年発表。当時、日本でも、シングルの「ワン・ラスト・キッス」をプッシュしてて、ラジオでかなりCMを流してた記憶がある。確かに、改めて聴くと「ワン・ラスト・キッス」実に良い曲だ。哀愁漂う曲調と歌メロがたまらん名曲であるのだが、アトランティック時代のイメージとはかなり違う。当時もそう感じた(J・ガイルズ・バンドをずっと聴いてた訳ではないけど^^;)。R&Bをベースにしたロックンロールバンドというのが、アトランティック時代の印象だけど、この『サンクチュアリ』は、黒っぽさが後退して、シンプルなロックバンドになったような感じ。「ワン・ラスト・キッス」をはじめ収録曲も佳曲が多く、以前より馴染みやすく聴きやすくなった感もある。かなりクォリティ高いアルバムだ。新たなファン層の拡大を狙っての再出発というところだったんだろうね、当時は。

この後のJ・ガイルズ・バンドについては、皆さんご存知の通り。1982年に「堕ちた天使」が6週連続全米No.1の大ヒットとなり、アルバム『フリーズ・フレイム』もベスト・セラーになって、彼らは一躍アメリカン・ロックのトップ・バンドとなった。が、サクセス・ストーリーもここまで。理由は分からないけど、バンドは分裂し、ボーカルのピーター・ウルフが脱退する、という非常事態となり、その後メンバーは補充せずにアルバム1枚作ったけど結局解散。結成以来、大きなヒットは出なかったけど、地道に活動してきたバンドが、苦労の末大ヒットを出したら、よく分からんプレッシャーがかかって耐え切れずに潰れてしまった、という事なのかな。このパターンで多くのアーティストがダメになった気がする。こんな事になるのなら、売れなくてもいいから、バンドを持続していた方が良かった、というのがファンの偽らざる気持ちではなかろうか。人生は何が起こるかよく分からんし(意味不明)

最後に、いささか旧聞だが、イラストレーターの山藤章二氏が亡くなった。享年87歳。ご多聞に漏れず、僕も『ブラック・アングル』大好きでした。これ見たさに、週刊朝日買ってた事もある(笑) ただ批判するだけではない、暖かい眼差しが世相を表現したイラストに現れていたように思う。大のタイガース・ファンとして知られ、1985年にタイガースが快進撃を続けていた頃、とある場所で野村克也氏に会った際、「バースの攻略法だけは書かないで下さい」と頼んだ、というエピソードが笑える。

どうぞ安らかに。
コメント (2)
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