アース、ウィンド&ファイアが来日するそうな。90年代以降、よく日本に来ている印象があるが、今回は3年ぶりらしい。噂では、モーリス・ホワイトは来ないとか。モーリスのいないEWFを、EWFと呼んでいいのかどうか疑問だが、フィリップ・ベイリーは来るらしいので、差し引きゼロといった所だろうか(意味不明)。見てみたい気もするなぁ。どうしようか。
話変わるが、最近レコード屋へ行くのが少なくなってしまった。かつては、週2~3回は会社の帰りに寄ってたし、休みの日でも必ず一度は覗きに行ってた。行けば必ず何か買う、という訳ではなかったが、新譜情報や売れ筋情報目当てで、よく顔を出していたものだ。
もちろん、いつも同じ店に行く訳ではない。一昨日新星堂の横浜ジョイナス店に行ったから、今日は同じ新星堂でも茅ヶ崎店にしようとか、その都度違う店舗をうろうろしていた。休日の場合は、神奈川県下にチェーン展開していたすみやというレコード屋の、あちこちの店舗に行っていた。それと、藤沢の東急ハンズの近くに、やはりチェーンのTAHARAというレコード屋があり、そこへもよく通ってた。全部合わせると、10軒ほど知ってる店があり、少々マイナーなCDでも、それらを隈なく回れば入手できたので、ほんの10年程前までは、取り寄せとか通販とか、ほとんど経験したことはない。
要するに、ヒマだったのか(笑)
昔も昔、学生の頃までは、茅ヶ崎駅前にあるローカルなレコード屋で、いつも買っていた。ここでも、取り寄せとか頼んだ事はない。僕の趣味がそれほどマイナーではない、というのもあるが、昔は日本盤が出てれば、LPでもシングルでも、洋楽のレコードは、そこいらでだいたい買えたのだ。
一体いつ頃からだろうか。タワーやHMVといった、外国資本のレコード屋が、輸入盤だけでなく日本盤も扱い始め、J-POPも販売するようになり、結果店舗が巨大化し、チェーン店が増えだすのに合わせ、ローカルなレコード屋は姿を消していった。或いは、売れ筋のJ-POPと演歌のカセットだけを置くようになった。茅ヶ崎駅前の、学生の頃世話になったレコード屋は、駅ビルに新星堂が進出してきたあたりから、新譜を扱うのを止め、中古レコード屋となった。そして、いつの間にか、店を畳んでいた。
CDは、大手或いは中小のレコードチェーンで買う、というのが定着してン10年、最近また事情が変わってきた。ま、なんというか、欲しいモノが、いくら探しても店頭にはない、というケースが増えてきたのである。
近頃では、タワーのような大手でさえ、洋楽の売り場面積が目に見えて減っている。しかも、少なくなった洋楽コーナーに並んでいるのは、名前も知らない“近頃の”アーティストか、超ビッグネームがほとんど。そりゃ確かに、毎日のように新譜は出るし、若い世代も続々とデビューしてるだろうから、昔のアーティストにまで目配りは出来ないだろう。売れるモノを中心に、店頭に並べる、というのも理解できる。けど、昔は苦労しなくても、店頭で見つける事が出来たのに、今では相当困難になっている、というのは事実なのだ。実際、かつては世話になった新星堂ですら、現在では全く役に立たなくなってしまった。
また、業界再編なのか、吸収合併も多い。前述した、神奈川県下でチェーン展開してたすみや(本部は静岡らしい)が、いつの間にかTSUTAYAに吸収され、店舗は全てレンタルのみになってしまった。それに、東急ハンズの近くにあったTAHARAがなくなっていた。ついでに言うと、東急ハンズもなくなってユニクロになってた。そのことに最近気づいたのだが、これはショックでかい(笑)。休日のレコード屋巡りが出来なくなってしまったのである。
こうなると、頼みの綱はタワーくらいだが、これまた前述したように、洋楽の売り場面積は小さくなって、欲しいモノが見当たらない。ルー・グラムの新作を買えたのは奇跡に近い(苦笑)。洋楽だけではない。松本伊代の紙ジャケも、置いてる店舗が少ない。売れてしまったのか、仕入れてないのか(苦笑)
という訳で、近頃すっかりレコード屋へ行かなくなってるのである。全然行ってない訳ではないか、回数は確実に減った。だって、用を足せないんだもん。代わりに、アマゾンやHMVのネット通販でCDを買うのが習慣になってしまった。確かに、品揃えは豊富だし、検索一発で欲しいもの見つかるし、店頭で買うより安いし、ってんで、実に便利である。けど、一抹の寂しさも感じる。
正に、(古い)洋楽愛好者受難の時代なのである。