日々の覚書

MFCオーナーのブログ

Reminiscing

2024年09月22日 08時59分51秒 | 本と雑誌
なんというか、スマホでは近ごろ何でもアプリである。アプリをダウンロードしないと見れない(使えない)サイトも増えてきた。何故そんなにアプリを推し進めるのか。セキュリティの問題とかあるのか。PCではフツーに見れるのにスマホはダメ。Facebookもメルカリも今やスマホでは使えなくなった(あくまでも僕の場合だが^^;)。そのうちアマゾンも見れなくなるだろう。当ブログも、スマホで見るとアブリを推奨していて、PCなら問題ないけどスマホだと使えない機能が出てきた。どうしてこんな状況になっているのか。ITには疎い昭和30年代生まれには理解出来ない。誰か教えてくれ(笑)

閑話休題



今月のレコード・コレクターズ(以下レココレ)の特集は、「AORの名曲ベスト100」である。数年前にもレココレはAORの特集を組んでいて、当ブログでもネタにしたが、その時はAORの解説と代表的アーティストやアルバムの紹介がメインだった。が、今回は名曲ベスト100である。いきなり曲単位だ(は?) 前回も書いたけど、AORほど定義の難しいジャンルはなく、これをAORと呼んでいいのかそうでないのか、が常に論争となる音楽なのであり、その面倒さといったらメタルどころではない(笑) そんなめんどくさい、AORの名曲を選ぶという面倒且つ無謀な企画をレココレもよくやったもんだ、と感心してしまうのは置いといて(笑)、まずは誰も素直に納得しないと思われる、AOR名曲ランキングの上位10曲を紹介させて頂く。あ、もちろん、断るまでもなく、ランキング選定はレココレのライターと編集部です(笑)

1位・・・ホワット・ア・フール・ビリーブス/ドゥービー・ブラザース
2位・・・風のシルエット/ボビー・コールドウェル
3位・・・ロウダウン/ボズ・スキャッグス
4位・・・恋は幻/ネッド・トヒニー
5位・・・IGY/ドナルド・フェイゲン
6位・・・麗しのペグ/スティーリー・ダン
7位・・・ジャマイカの月の下で/ニック・デカロ
8位・・・ベイビー・カム・バック/プレイヤー
9位・・・ふたりだけの夜/ロビー・デュプリー
10位・・・オルトゥゲザー・アローン/ハース・マルティネス

ある意味ではめちゃ納得(笑) 実は、11位以下にも、特定の世代にとっては胸キュンの名曲がずらりと並ぶのだが、きりがないので(笑)10位までの紹介にしておく。

ま、曲もアーティストも有名どころばかりで、いかにもAORです、てな感じ。個人的には聴いた事ないのもあって、ネッド・ドヒニーやニック・デカロもAOR聴くならマストらしいが未聴だし、ハース・マルティネスも名前しか知らない。ただネッド・ドヒニーの4位にランクインしてる「恋は幻(Get It Up For Love)」は、もしかしてデビッド・キャシディも歌っているあの曲かな。デビッドの方は「恋の誘惑」という邦題だったと記憶してるけど。

1位のドゥービーと2位のボビー・コールドウェルは、共に1979年のヒット曲で、当時ラジオ関東の『全米TOP40』でリアルタイムで聴いてたので、非常に印象深い。先にチャートインしたのはドゥービーだったような気がするが(何しろ、45年も前なので記憶が曖昧なのだ。爆)、今にして思うと、どちらもそれまでのピルボードのヒット曲とは少し違う、クールな佇まいが感じられた。特にボビー・コールドウェルの「風のシルエット」、それまで全く知らない人だったせいもあったのか、とても新鮮で刺激的な印象。ほんと、当時から名曲と思ってたけど、後が続かなかったのは残念。

「ロウダウン」「麗しのペグ」「ベイビー・カム・バック」あたりは、僕にとっては正に心の名曲である(笑) AORとか関係ない(笑) 当時僕は10代半ばだったけど、それまで好んで聴いてたロックとは、明らかに違うジャンルの曲たちだった。以前に書いた事があるけど、ハードロック離れを起こし始めていた僕の感性に、いわゆるAOR的な音楽がうまくマッチしたのだろう。ま、誰でも一度は通る道だよね(意味不明)

レココレの解説でも触れられてるけど、ロビー・デュプリーの「ふたりだけの夜(Steal Away)」のキーボードのバッキングが「ホワット・ア・フール・ビリーブス」にそっくり、というのは当時から言われていて、あの曲が与えた影響の大きさを物語っていた、という事になるのだが、実は僕はずっと「ふたりだけの夜」はマイケル・マクドナルドが絡んでいる(作曲かプロデュースか客演か)と思い込んでいた。だから、あんなにそっくりなのだ、と。でも、実際は違うらしい。という事はロビー・デュプリーはパクっただけじゃん(爆)

ところで余談だが、レココレのランキングには各曲の邦題も記載されていて、「ホワット・ア・フール・ビリーブス」は「ある愚か者の場合」となっているが、スティーリー・ダンの「ペグ」は「麗しのペグ」とはなっていない。シングルのタイトルではなく、アルバムの方のタイトルに統一したのかね。けど、レココレのことだ。「麗しのペグ」なんて悪しき邦題だから載せないでおこう、なんて感じで決まったに違いない。なので、僕は敢えて「麗しのペグ」とさせて頂きました(笑)

何度も言うけど、レココレのAOR名曲ランキング、AORという言葉にさえこだわらなければ、マジ名曲のオンパレードである。懐かしさもあって、特定の世代はランキング見ながら悶絶していることだろう(笑) あーだこーだと色々言いたい事もある(笑) 100位まで選出されてるので(ちなみに僕が知ってた曲は62曲)あれこれ語り出すと長くなるので(爆)今回はやめておく。ただ、どうしてもこの曲に触れない訳にはいかない。



リトル・リバー・バンドをAORと呼ぶのには、昔からかなり抵抗ある。が、今回のレココレのランキングで「追憶の甘い日々」が18位にランクインしてるのは、素直に喜んだ方がいいのだろう(笑) なんたってレココレである。リトル・リバー・バンドなんて知ってる人が編集部にいるとは思えない(爆) でも、確かにこの曲は数あるリトル・リバー・バンドの名曲の中でも最高の名曲、いわばキング・オブ・名曲なのだ(なんのこっちゃ) レココレのライターにも、道理の分かる人はいるとみえて(爆)、この「追憶の甘い日々」堂々の18位になった訳だ。他にも名曲は多数あるし、知名度も考慮すると、正に大健闘。ただ、100位中にリトル・リバー・バンドの曲でランクインしたのはこの1曲のみ。残念。

ご存知の通り、「追憶の甘い日々」は1978年のヒット曲で、ビルボードの3位まで上がった、リトル・リバー・バンド最大のヒット曲である。僕は一度聴いただけでこの曲にすっかり心奪われてしまい、この曲だけが楽しみで『全米TOP40』を聴いていた時期もあった。最高位3位になった翌週に15位に落ち、さらにその翌週には圏外に消えていた、というパラシュートのような下降ぶりも、今となっては良い思い出だ(なんのこっちゃふたたび)。この次にリトル・リバー・バンドは「レイディ」をヒットさせTOP10に送り込むのだが、この曲がまた名曲で、その頃には僕は立派なリトル・リバー・バンドのファンだったと言っていい(笑) で、ついにシングルを買ったのだ。それが上↑の写真なのだが、ご覧頂いてお分かりの通り、「レイディ」と「追憶の甘い日々」の黄金のカップリングである。おそらく日本独自企画だろうね。昔は、日本のレコード会社にも、話の分かる人がいたのである(爆) いやほんと、何度聴いたことか。MFCオーナー16歳の頃のことであった(爆)

リトル・リバー・バンドについて語るのは別の機会に譲るとして(笑)、前述したように、僕はリトル・リバー・バンドをAORとは思っていない。ま、100人いれば105通り(は?)の定義があるAORなので、解釈が違うのは仕方ない事なのだが、僕の定義からすると、リトル・リバー・バンドはAORに必要な洗練が足りない気がするのだ。ロックと呼ぶには軟弱だけどAORと呼ぶにはいなたい、というのがリトル・リバー・バンドの立ち位置であり最大の魅力なのである。似たようなそうでないような理由で、レココレのランキング100位内に複数ランクインしてるアーティストの中でも、クリストファー・クロス、ホール&オーツ、ジェームス・テイラーあたりはAORではない、と思っている。曲単位とはいえ、イーグルス(言い出せなくて)や10cc(アイム・ノット・イン・ラブ)がランクインしてるのもどうかな。スティリー・ダンは曲によってはAORではない、というか、彼らがAORぽかったのは『彩(Aja)』だけだろう。

という訳で、僕なりのAORの定義を踏まえて、AORの名曲ベスト10を選出してみた。例によって、思いついたまま書き出したので、順位はありません。( )内の数字は、レココレでの順位です。

ミスター・ブリーフケース/リー・リトナー(-)
恋の水平線/パブロ・クルーズ(-)
アイ・キープ・フォーゲッティン/マイケル・マクドナルド(86)
ビゲスト・パート・オブ・ミー/アンブロージア(63)
ジョージー・ポージー/TOTO(15)
ホワッチャ・ゴナ・テル・ユア・マン/ボズ・スキャッグス(-)
麗しのペグ/スティーリー・ダン(6)
風のシルエット/ボビー・コールドウェル(2)
ベイビー・カム・バック/プレイヤー(8)
マジック/ディック・セント・ニクラウス(79)

なんと言いますか、AORとは関係なく名曲揃いだ。リトル・リバー・バンドは入れてないけど(頑なだな。笑) アンブロージアやパブロ・クルーズはレコード買ってよく聴いてた。リー・リトナーの「ミスター・ブリーフケース(アルバム『RIT』収録)」は、レココレではかすりもしていないのが不思議で仕方ない名曲・名演である。同じアルバムの「イズ・イット・ユー」については言及されてるけど、この曲についてはノーコメント。シンセのイントロに象徴されるスタイリッシュなアレンジと雰囲気が、実にAORだ。

近年では、AORはアメリカあたりで”ヨット・ロック”なんて呼ばれてるらしい。なんというか、ダサいネーミングだ(笑) AORという言葉について回る”オシャレ”とか”都会的”とかいった要素が感じられない。聞くところによると、”ヨット・ロック”という呼称は、音楽そのもののイメージではなく、西海岸あたりでヨット遊びをしている連中が好みそうな音楽、というイメージから来ているらしい。多少の揶揄も入ってる訳だね(笑) 太陽の光をいっぱいに浴びながら、穏やかな海の上で過ごす時のBGMってことだ。なるほど、なんとなく分かる(笑) こっちなら葉山や逗子で遊んでる連中が好みそうだ(爆) ヨット・ロックなら、リトル・リバー・バンドが含まれていても納得。AORよりヨット・ロックの方が、いなたいイメージがあるしね。

やっぱり今も昔もAORの定義は難しい。誰しも、その人なりのAORがあるだろうし。僕からすると、好みはともかく、”ミスターAOR”と言ったら、デビッド・フォスターかボビー・コールドウェルかな。ま、AORって、そーゆー音楽なんです(最後まで意味不明)
コメント (6)
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