Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

傘の思い出2

2018-01-25 10:15:30 | 日記

 人の繋がりというのは不思議な物です。1人だけでいる沈黙の時間が長く続くのかと思えば、思いがけず連れが出来て会話が生まれ、また、外つ国で外つ国の見知らぬ人に出会い、ふと心の交流めいた物を感じたりするのですから。友情とは何でしょうか。時間や場所、年齢とは関係の無い物なのかもしれません。

 事によると、人によっては性別も関係ないのかもしれません。この事については私は未経験です。私の場合、幼い頃異性の友人の家に通うようになると、大抵は結婚を前提とする付き合いなのか如何かと、本人やその家族の人に問われたものです。ほんの児童時代でさえそうですから、以降は異性の友人を持とうとは考えなかったものです。私の友人関係は同性にのみ限られていました。

 女性同士の友情は儚い物なのでしょうか、昔はそんな風に思わなかったものです。世間一般の風聞としてそういう話を聞いた事もありました。しかし、当時は人によりけりだと思ったものです。友達は友達として大切に思い、若い頃はどの友人に対しても確りとした友情を築いてきたつもりでいました。が、何とはなしに異変を感じ始めたのは青春期の頃でした。

 「私お友達が出来たの。」

そう友人達に言い出される事があるようになりました。それは同時期でした。当時はそれが何を意味するのか皆目見当がつかない私でした。現在考えてみると、それは彼女達に彼が出来たという事だったようです。異性の友人というものは出来無いもの、異性間の友情が成り立たないものと思っていた私は、当時彼女達が言った「友達」を女友達だとばかり思っていました。今から思うとどうもこの彼氏が出来たという時点から、女同士の友情に波風が立ち始め、果ては破局を迎えるのだという事なのでしょう。

 「彼氏が出来たの。」と言ってくれれば万事了解出来たのに、妙に遠慮して「友達」という遠回しな表現で言い出された分、私は彼女達の友達では無かったのか?今までの交友関係はどうなっているのだろうか?と、深刻に考えてしまいました。