Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

土筆(108)

2018-06-21 14:09:05 | 日記

 私だっていい年なんだからね、何時までもお前達のお父さんや、お父さんの弟に当る叔父さんの、面倒を見られる訳じゃ無いんだよ。孫のお前達になれば尚更だ。お前さん達が大人になる迄には、きっと私はこの世にはいないだろうさ。だから、お前さん達も自分でしっかりやって行かなくちゃいけないよ。

 いいね、お祖父ちゃんの言う事が分かったね。叔父さんには冷たくするくらいの方が丁度いいんだよ、世間知らずだからね。お祖母ちゃんが末っ子だからと甘やかすからいけなかったんだよ。これからは冷たくしなさい、その方が叔父さんの為にもなる、と思う事だよ。そして叔父さんと遊んだり、叔父さんに愛想よくしたりしないで、この家に叔父さんが来るのだってなるべく断るようにするんだよ。

 姉さん(孫たちの母)も、あれが来ても特に美味しい食べ物やいい茶なんぞ出さんでいいからね。接待だってお金が掛かるんだ。これからは身内に余計なお金を使わなくていいよ。私達にもこれを最後にするとよい。

 そう祖父はこの家の孫や、その母である嫁に言って聞かせたのでした。

「『何時までも、有ると思うな親と金』だよ。」

最後にそう祖父は言うと、叔父さんの為に成る事なんだから、そしてこの事はくれぐれも叔父さんには内緒だからね、とこの家の嫁や孫に念を押すと、その後に彼等の叔父の家に回ったのでした。

 そうか、長男の甥の話を聞いて彼は嘆息しました。父はこの長兄の孫に会う為に、遠回りして態々下校路で待ち伏せしていたんだな、と彼は察しました。

「そうなんだ、おっちゃん。」

彼は話を続けました。お祖父ちゃんは僕に後を継いで欲しいというんだ。もし駄目なら弟でもいいと言っていたよ。家は男兄弟が2人いるから自分の跡取りには安心だって。もし叔父さんが自分の跡を継ぐような器量のある商人に成れなかったら、だけど…。と、彼は叔父の顔色の変化を案じながら、祖父から聞いた話を正直に叔父に打ち明けたのでした。


土筆(107)

2018-06-21 13:51:15 | 日記

 『この塩梅では、こっちでも父さんと母さんは何か言ったんだな。』と彼には察しがついたのでした。それで、

「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんが、何か言って行ったのか?」

と、甥や姪を見渡して尋ねてみました。

 うんと言ってコクリと姪は頷き、悪戯っぽそうに目を輝かせました。その直ぐ上の兄は「いいじゃないかそんな事、叔父ちゃんまた遊びに来てよ。」と笑顔で愛想よく言います。が、妹も、愛想のよい甥の兄の長男も、直ぐに俯いて黙ってしまいました。

 「俺は、学校の帰り道にお祖父ちゃん達に会ったよ。」

長兄の甥は重い口を開くと、沈んで顔を伏せている妹の方に向かって「お前も言われたのか?」と確認する様に尋ねました。まあねと妹は困ったような声で兄の問い掛けを肯定しました。彼女は内緒にしなさいって、そう言われたのだと小さく付け足しました。

 「お前達、今度叔父さんが遊びに来ても、いい顔をして出迎えたり、持て成したりしてはいけないよ。」

お前達が甘やかすから、叔父さんは何時までもあんななんだ。いい年をして、何時までもどこぞの若いあんちゃんの様だ。もう叔父さんは子供じゃないんだからね、何時までも子供と一緒に遊んでいる大人が何処にいると思う?叔父さん、あのままでいい訳無いだろう。世間はそう甘くないという事を教えてやらなければいけない。


割合好きな方です

2018-06-21 13:43:23 | 日記

 特にアイスクリームが好きです。ひんやりしていて清涼感が増すからでしょうね。

 最近チョコミントアイスの食べ比べをしました。ミントがとても効いている物や、チョコがたっぷりと入っている物等、様々なので、其々だなぁと少々驚きました。

 流石に刺激や香りがきついと、チョコミント好きな私でも閉口しました。チョコが多すぎると、若い人には嬉しいものなのでしょうが、私には口触りが悪く好みではありませんでした。見た目はチョコが多く入っているように見えなかっただけに、アイスが溶けた後の口に残るチョコのざらつきが意外でした。最初はチョコが多いと喜んだのですが、なかなか溶けて行かないチョコに、段々煩くなってしまいました。

 チョコミントといっても。穏やかな味と溶け具合の物が好みです。