Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

今日の思い出を振り返ってみる

2021-06-24 09:09:14 | 日記

マルのじれんま 52
 ドクター・マルは1人自室で休みながら、紫苑さんの言葉や自身の結婚生活、過去の故郷での出来事等について考えていました。するとスーやウーの顔が浮かんできます。 『スーもそうだが、結果......

    今朝は曇り空です。過ごしやすい気候です。庭の百合が、今年は生育がよい様子です。昨年背の高かった紅葉を刈り込んでいただいたので、日当たりが良くなったためでしょう。オレンジの百合も良く咲いていました。   

うの華3 177

2021-06-23 15:52:47 | 日記
 舅の心強い同意を得た彼女は、自分の考えが認められた事に得意満面、その顔は晴れ晴れとして笑顔を浮かべた。だが、その笑顔を見た舅の方は、反対に肩を落とすとしゅんとして元気の失せた顔色となった。

 「姉さん、それでも、あれはあれなりに惣領息子なんだよ。」

向こうの姉さん、向こうの家からするとね。舅で有る彼が言い難そうに細々とこう口にすると、長男の嫁で有る彼女はあから様に不満の色をその顔に浮かべた。

「お義父様も、今良いと仰ったばかりじゃないですの。」

やや強い口調で、さも丁寧に彼女は舅に切り出した。

「私はもうこれ以上あの子のしたり顔に付き合う気になれませんのです。」

如何にも自分が一家の長、家族の纏め役とばかりに何時もしゃしゃり出て来て、あの歳で采配するという大きな態度なんですのよ。子供達に所か私に迄ですの。腹の立つ子ですわ。「本当に!、です!。」と、彼女は話を纏めると言葉を切った。

 彼女の憤りの言葉を聞きながら、項垂れた舅は困った様な顔付きに変わっていたが、嫁の言葉が終わると数回頷いた。そうして彼は決意した様に顔を上げると彼女に向かって言った。

「実はね、向こうのお父さんから、つい先だって亡くなられただろう、あの人からだよ、頼まれているんだよ、私の方はね。」

そう言うと、彼の三男の三郎の嫁、その嫁の実家の父から、彼の娘である嫁母子の事、特に彼女の長男の事を、自分にとっては初孫だからと、その行く末について特に念入りに故人から頼み込まれた事を話した。

「そう言う訳だから、もう故人になった人からの頼み事を、無下にも出来なくてねぇ、私の方ではだよ。」

彼が意思を持ってそう言うと、嫁は又してもあからさまに驚きの表情をその顔に浮かべた。

「まさか、お義父さん、約束されておられるんですか?。」

嫁の言葉に舅は頬を染めた。約束というか、そう言ったきちんとし言葉で取り決めした訳の物じゃないよ。恥ずかしそう語調と顔色になった舅に、嫁はやや怯んだ。舅の義理堅い性格を彼女も知っていたからだった。

 頼み事、特に家族や身内間の人間関係について、日頃から彼が人一倍気に掛け心を砕いている事を、嫁である彼女はよく知っていた。過去には自分も家族の事で彼に相談し、また何度か彼の内輪の相談事にも乗った事がある彼女だった。ここで彼の心痛を、自分がきっぱり拒絶したならば、舅はまたひどく困惑して、益々心を痛める事になるのだ。彼女は自分の思いを通したくても通せないという、舅の気持ちと自分の気持ちの板挟みになると、ここで苦しい表情を浮かべた。彼女はお義父さんと力無く言葉を発すると、続ける二の句が告げずに首をうな垂れた。

今日の思い出を振り返ってみる

2021-06-23 08:50:53 | 日記

マルのじれんま 51
 釣りを終えたマルは、久しぶりの再会に話し込むミルと紫苑さんを見て、気を利かせると河原に2人を残し1人帰艦してきました。 「あら、ミルは如何したんですか?。」問い掛けて来るシルに、......

    今日は曇り空。日中は晴れ間も有りそうです。今日は水曜日だと考えています。
    最近、夢について書きましたが、2日ほど前に見た夢、夢の中で、今日見た夢は覚えていると思い、朝起きてから、食事の準備中にも覚えている、と嬉しく思っていたら、午後にはスッカリ忘れていました。不思議なものです。

うの華3 176

2021-06-21 13:07:37 | 日記
 そういう訳で、彼女達母娘がこの食堂を出たのは午後の1時半近く、もう半も過ぎようかという時刻となっていた。

「もう遅いかしら。」

彼女は義弟三郎の嫡男、彼女の甥に当たる子が既に舅の家に来ているか、もう彼の用を済ませてしまって自分の家に戻ったかもしれないと感じた。帰ったら帰ったで、それも世話無しで返って良いかもしれない、と、彼女は気持ちが軽くなって来た。道に出た彼女達母娘は、彼女を先頭に、家の裏手に続く通路入り口のある方向へとやおら歩き始めた。

 と、

「姉さん、一寸、一寸。」

不意に舅の声がした。この言葉は彼女の背後から掛けられたのだ。彼女は振り返った。娘達の頭上の先、今出て来た食堂の戸口、その食堂の勝手口に当たる入り口の所に彼はいた。彼女の舅は暖簾の陰から顔を出すと、ちらちらと彼の孫達の顔に視線を遣った後、微笑して彼女を手招きした。

「向こうに行ったら、」

彼は戻って来た嫁に言葉を続けた。

 あの子は未だきっと来ていないよ。多分そうだろう。あの子だって人の子だもの、損得勘定も有るが、人としての憐憫の情も持ち合わせている様だ。この前話した時にはそんな様子だった。こんな時にはそう早くもやって来れまいよ。

 だから、もう少しここでお前さんにあの子の事を話して置く猶予も有るだろう。この後若しあれに会ったら、こうしなさい。そう舅は彼女に前置きすると、ポソポソと小声になり、彼にとっては三男の上の子で有る孫、嫁にとっては甥っ子に当たる男の子について、その処遇の助言をした。彼女は考え込むと、そんな物なんでしょうかと舅に応じた。

『そうだよ。あれにはその方がお前さん達にとっても得策、お前さん達にとって良い目に転がるだろう。』

舅は言うと、彼は目を細めて笑み、したり顔となった。「下は下で、また追々と言う事で、今は良いからね。」

分かりました、心得て置きます。嫁は彼に答えると、お義父さん、何から何まで気を配っていただき、誠に有難うございました。私は恐縮致しました。と、丁寧にお礼の言葉を返した。

 舅は暫し微笑んだ儘無言だったが、ウンと頷くと節目がちになり、彼の片手を横に振ると彼女にもう行くようにと合図した。

「これであの子の事も、上手く行くよ。」

「さっきの事も、お前さんのよい様に、もう言ってしまっていいからね。」

それで良いんですねと念押しする嫁に、彼は、もうその方があれの為にも良いだろう、そう言うと、彼女の先刻の考えを後押しするのだった。

今日の思い出を振り返ってみる

2021-06-20 09:52:20 | 日記

マルのじれんま 50

 円萬さん、円萬さん、…。ドクター・マルは地球上での自分の名前を口の中で繰り返しながら、仮想人物へ移行する刷り込みを始めました。彼は地表へ降りる準備をしているのです。そしてそつなく......

    今日はよいお天気になりました、日曜日。昨日の土曜日、最近の週末では珍しく、用があり出掛けました。出掛けたお店は賑やか、結構密だなと感じたことです。用だけ済ませて帰るつもりでいて、つい、ワゴンに目が止まりその品を購入。駄目ですね、主婦は何でも特売に目が無くて。
    さて、今朝は何やら明け方に夢を見ていました。もう覚えていませんが、夢を見たことだけ覚えています。過去の出来事から連想されるような夢。最近多くなりました。