葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

尿、芭蕉はなんと詠んだのか。

2013-12-19 21:22:47 | kaeruの「おくのほそ道」

 『おくのほそ道』の「尿前の関」の句に関して、こんな説明がされています。

≪従来、「尿」をシトと読むかバリと読むかで諸説があったが、野坡(やば)

本・曽良本の「バリ」の傍訓が確認された現在、異論の余地はない。当時の

言語意識では、バリは馬などの動物や下賤の人の小便をいい、シトは人の

小便をいった。「バリ」の傍訓はそうした言語意識によるもので、芭蕉は「尿」

の漢字を当てることで、尿前の関の意を利かせたのである。≫

(角川ソフィア文庫・『新版 おくのほそ道』)

 

 その野坡本の「尿前の関」の関係部分がこの二枚の写真です。

 左側の中位の尿の字に「シト」と振り仮名がされています。これは地名として

の尿前の読み方、右の尿には「バリ」と振り仮名。

  

 この自筆本が世に紹介されたのが平成八(1996)年十一月です。

 この「つぶやき」でも触れたことがあります、参考にして下さい。

  『芭蕉自筆 奥の細道』  2013-06-19 

 もう一度、芭蕉の口調で読んでみましょう。

         のみしらみ うまのばりする まくらもと

コメント (6)
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