花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

パリ・リヨン駅のレストラン。

2018-04-19 23:59:06 | 海外旅行

食べものついでに素敵なレストランを紹介したい。残念ながら食事をする時間は無かったのだけれど

 

レストラン「ル・トラン・ブルー」 

パリからバーゼルへ向かうTGVはリヨン駅から出る。このリヨン駅構内にあるのが「ル・トラン・ブルー」で、1901年創業という老舗レストランだ。 

バーゼルへの列車は午前10時代発で、その時間帯ではレストラン内はまだ開店準備中だった。図々しいとは思いながら、中を撮影して良いかと尋ね、OKを貰った。古き良き時代の面影を残す豪奢な内装で、いつかここで優雅に食事をしたいものだと思てしまった。 でも、重いフレンチは苦手なので、サラダ・ランチぐらいね

ちなみに、リュック・ベンソンの映画「ニキータ」にも出てきたようだが、残念ながら覚えていない。DVDでまた見てみようかな。


ニコラ・プッサン《聖パウロの昇天》。

2018-04-17 23:15:40 | 西洋絵画

作者名を伏せ、ボローニャ派だと言われたら、多分信じてしまいそうだ

ニコラ・プッサン《聖パウロの昇天》(1649-50年) ルーヴル美術館

確かに古典主義と言われればそうなのだが、ルーヴル美術館のプッサン展示室を観ていると、ボローニャ派との共通するものが見え、ローマ・バロックの渦中でプッサンが学んだものがわかるような気がする。もちろん、美術ド素人の単なる思い込みかもしれないけどね。


ルーヴル美術館《シジスモンド・パンドルフォ・マラテスタ》の前で(^^;

2018-04-16 22:33:32 | 西洋絵画

ルーヴル美術館《モナリザ》の前は人々の群れで混雑している。しかし、その隣室にひっそりと展示されている《シジスモンド・パンドルフォ・マラテスタ》の前を人々は足早に通り抜ける。まぁ、私的にはその方が好都合なのだけれど

 

ピエロ・デッラ・フランチェスカ《シジズモンド・パンドルフォ・マラテスタ》(1450-51年頃)ルーヴル美術館

で、独り占めで眺めていたら、珍しくも団体さんの足音が聞こえてきて足が止まった。思わず後ろを振り向いたら、なんと!年配の先生と小学低学年お子ちゃま達のご一行様だった。 

とりあえず、絵の前から身を引いて場所をご一行様に譲った。すると先生はフランス語で説明を始め、生徒たちはぽか~んと口を開けながら静かに話を聞いている(館内では珍しいほど静か!)。フランス語は学生時代も苦手だったので、先生が何を話しているのかはわからない。でも、お子ちゃまにこの絵が理解できるのだろうかね??

私は心の中でお子ちゃま達に説明を始めた。「この三白眼のおじさんはね、リミニの狼と言われるほど怖―いおじさんなのだよ。君たち悪いことをしたらこのおじさんに食べられちゃうよぉ」と 

先生はほんの2、3分で、あっけなく子供たちを引き連れて去ってしまった。私は絵の前に戻ると、また怖い目の狼と向き合った。おとなしい子羊たちがこの絵の虜にならず、無事去って行ったのは喜ばしいことだと思いながら 


追記:ディジョン(3)

2018-04-15 23:14:38 | 海外旅行

ボーヌについては先に書いたので、タクシーで無事ディジョンに戻った後のことを少しだけ触れてみたいと思います

ディジョン→ボーヌは葡萄畑を通るバスで1時間ちょっとかかったのですが、帰りのタクシーは高速道路を走ったので30分ほどでディジョンに着いてしまいました。幸運にもパリ行きの列車まで少し時間ができたので、ノートルダム教会内部の写真撮りと、サン・ベニーニュ大聖堂の見学に出かけることにしました。

↑ノートルダム教会の内部です。古色を帯びたゴシックらしい佇まいで、ステンドグラスが美しかったです。

↑サン・ベニーニュ大聖堂です。何と玄関が閉まっていて内部を観ることができませんでした。残念!!

ということで、予定していたパリ行の列車に乗り、無事パリへ戻ることができたのでした。めでたし


追記:ディジョン(2)

2018-04-14 23:55:47 | 海外旅行

ディジョン駅のみどりの窓口(?)でボーヌ行き11:40発のバスがあることを教えてもらいましたが、ディジョンに戻る電車もバスも、パリへ戻る17:00発TGVには間に合わないことがわかりました。ホテルに戻りかなり悩みましたが、帰りはタクシーにするしかないと決心し、ホテルの担当者にボーヌのタクシー会社と交渉してもらい、ようやく予約できました。これでボーヌへ行くことができます 

ということで、翌朝はバスの時間までシャンモル修道院に行くことにしました。道に迷いながらもなんとかたどり着きました。

しかし、「モーゼの井戸」への入口が皆目わかりません。ちょうど病院の方向から青年がこちらに歩いてくるのを見つけました。フランスでも若者は英語が通じますからね(笑)。青年は「今日(日曜日)は開いているかなぁ」と言いながら、建物の受付部屋に案内してくれました。メルシー・ボクー!!

クラウス・スリューテル「モーゼの井戸」

角の生えたモーゼ像です。ミケランジェロのモーゼにも角が生えていますよね。 

こちらは、ブルゴーニュ公時代に建てられた教会部分の扉です。当時の面影をそのまま残しています。多分、ここに埋葬されたのだと思います。

祈るフィリップ・ル・アルディ(左)と(右)マルグリット公妃です。こちらもスリューテルと工房作(手を入れた?)のようです。


追記:ディジョン(1)

2018-04-13 23:32:17 | 美術館

ディジョンに到着したのは午後4時頃です。ホテルにチェックイン後、すぐにブルゴーニュ大公宮殿に向かいました。現在の宮殿は17世紀にあのマンサールが改築したそうです。フィリップ・ル・ボン時代の面影を偲ぶのは難しいかもしれないと思いました。

 

で、宮殿の一角がディジョン美術館になっています。歴代のブルゴーニュ大公の肖像画が並んでいました。

↑ フィリップ・ル・アルディ

↑ ジャン・サン・プール

↑ フィリップ・ル・ボン

↑ シャルル・ル・テメレール(カール5世(カルロス1世)はこの曾祖父の名に由来しているのでしょうね)

歴代の中でもやはりロヒール・ファン・デル・ウェイデン工房のフィリップ・ル・ボンの肖像画が目を惹きます。シャルル・ル・テメレールはロヒール・ファン・デル・ウェイデン作の肖像画の方が有名だけど、ここディジョンでは初見の肖像画でしたね。ちなみにウェイデンの肖像画は↓です。

https://commo.wikimedia.org/wiki/File:Charles_the_Bold_1460.jpg

美術館展示物の中でも特にブルゴーニュ公の棺は壮麗で、当時の公国の力の大きさを物語っているように思えました。

上がフィリップ2世(ル・アルディ)、下がジャン1世(サンプール)と公妃マルグリットの棺

展示室係りのマダムが「これは棺だけで、遺体の方はシャンモル修道院の方に埋葬されてるのよ」とジェスチャー付きフランス語で教えてくれました。フランス語なのに何故か伝わるものです💦 ということで、翌日はシャンモル修道院に行き《モーゼの井戸》も観なくてはいけないなと思いました。

宮殿の裏手には「フクロウ」で有名なノートルダム教会があります。私もフクロウを撫でて、教会見学に。

 「ノートルダム教会」

でも、中ではミサが行われていて、内部の写真を撮るのは憚れました。教会内部も明日にしようと思いながら、駅に明日のボーヌ行き切符を購入しに行ったのです。そーしたら、何とそこで鉄道ストライキを知ってしまったのですよ!!


追記:バーゼル二日目。

2018-04-12 23:56:49 | 海外旅行

フランス鉄道ストライキ対策のため書き損ねていたバーゼルとディジョンについて書いておきたいと思います。私的忘備録ですから

バーゼルは日本人として殆どストレスを感じることのない街でした。バーゼルのホテルに宿泊すると観光パス「バーゼルカード」が貰えます。トラムが全線無料で乗り放題だし、美術館が半額になるという便利で素敵なカードです(笑)。そのトラムも清潔で時間表示通りに運行しているし、どこに行くのも便利です。なので、バーゼルの二日目はトラムに乗って「バイエラー財団美術館」を訪れてしまいました。

 

「バイエラー財団美術館」入口へ。

レンゾ・ピアノ設計の大きなガラス窓が印象的な美術館建物です。展示作品は近現代美術中心で、窓からの自然光と広々とした展示空間が気持ちよく鑑賞させてくれます。

 

モネの《睡蓮》やジャコメッティ作品もあります。もちろん、殆どは現代美術ですけどね。

修復ルームのガラス窓から興味深い作品も覗くことができました。

帰りは前日と逆のライン川向こうから大聖堂を眺められたのですよ。この後、大聖堂内部も見学できたし、お天気にも恵まれたし、バーゼルは本当に気持ちよく過ごせました。

ということで、午後のTGVでディジョンに向かったのでした。


無事に帰国しました(^^ゞ

2018-04-11 22:21:13 | 海外旅行

無事、帰国しました。やはり日本に戻ると安心しますね。 

さて、パリの最終日はオルセー美術館を再訪しました。昔も行っているのですが、壁色などの改修があったようなので、最新の姿をもう一度きちんと観たいなと思いました。それでも、昔の記憶が残っていて懐かしく思いました。基本的な展示は同じなんですね。

  

でも、ひとつ、今回もしかして見逃した展示室があるのかもしれないのです。昔、ドガのパステルだけを集めた薄暗い展示室があり、今回はその場所がよくわからず観れず仕舞でした。残念!!

さて、印象派&周辺の作品を大量に観ながら、色々と了解できることもありました。セザンヌ初期作品が意外に普通だったり(汗)、ゴーギャンはセザンヌの影響をかなり受けたのだなぁとか、で、ゴッホはやははり天才だと思ったり。

 

ゴッホの色調・うねる色彩感覚が素晴らしいのだわ。やはり、実物の色彩と筆触を観ないと絵画の素晴らしさはわからないのだとつくづく思うのです。私など美術ド素人だから画集など殆ど見ないし、「生が一番!」主義だしね

で、オルセー美術館内を観て歩いていると、意外に来日している作品が多いことに気が付きました。日本人って印象派好きだから展覧会用に借用することが多いのでしょうね。毎年のようにモネとかルノワールなどの印象派展があるし、それに比べ、私好みのルネサンス・バロック絵画展って少な過ぎると思いません??

ということで、ルーヴル休館日で激混みのオルセー鑑賞を切り上げ、ドゴール空港へと向かったのでした。想えば、あっと言う間のパリ滞在で、プチ旅行の方が波乱もあったけど印象に残る旅でした。とにかく、無事に仙台に戻れてほっとしています。


パリにて(3)

2018-04-10 03:35:59 | 海外旅行

プチ旅行の疲れがどっと出たようで、さすがに今朝は遅く起きました。明日の夕方便でパリを発つので、今日はあまり疲れないようにしたいと思いました。それに、月曜日なので開いている美術館も限定されるし、ということで先ずはオランジュリー美術館に行くことにしました。

前回パリを訪れた時、修復休館中で見れなかったので、今度はぜひ寄ろうと思っていました。もちろんお目当てはモネの水連シリーズです。

展示室内は混んでいて、写真を撮るのもひと苦労でした

モネ用の二つの展示室では、まるでジヴェルニーのお庭に招待されたような気分になります。水連池の水面に映ろう陽光のたゆたうような美しさに幻惑されました。

一通り観て美術館を出たら雨が降っていました。パレ・ロワイヤルでお買い物をしたかったので、ついでにポンピドー・センターをサクッと観ようかなと思ったのですが・・・。

パレ・ロワイヤルに着くころには雨足も強くなり、ポンピドーに行ってみたら予想外のことに大人数が行列待ちしていたので、おばさんは驚くやらうんざりするはでした💦 現代美術って人気なのですね

ということで、雨の中並ぶのはいやだし、さっさとホテルに戻ってしまいました。頭の古い古典派なので現代美術への執着はあまりないのですよね💦 ちなみに、ルーヴル前を通った時には、その混雑具合はポンピドー以上でした。雨の日は皆さん美術鑑賞ですね(笑)。

ということで、これから帰国準備の荷造りをしておかねば。明日は出発前にオルセー美術館を再訪しようと思っています。雨が止んでくれれば良いのですがね。