花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

パリに戻りました。

2018-04-09 07:38:52 | 海外旅行

昨日は心配のあまり呆然としていましたが、ホテルに頼んで帰りのタクシーを予約することができたので、昼に1本だけ出るバスでボーヌに行くことにしました。タクシー費用は高くつきますが、やはりあそこに行かなくてはね

ということで、ブドウ畑の中をバスで走りながらボーヌに到着。すぐに「ホスピス・ド・ボーヌ」に向かいました。

あの、フィリップ・ル・ボンの宰相であるニコラ・ロランが尽力して建てた施療院です。ブルゴーニュ様式の美しい屋根瓦が印象的な建物です。フランス革命前まで病院として機能し続けていたというのですから凄いことです。ここの付属の「ホテル・デュー美術館」には有名なあの絵があります。観たいという念願の夢がかないました(^^ゞ

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン《最後の審判》(1445ー50年頃)ボーヌ施療院(オデル・デュー)

いやぁ、やはり素晴らしいです!!ウェイデンの筆力が画面から伝わってきます。ファン・エイクの影響があるのではないかとも思えました。画面を子細に眺めながら、私的に興味深かったのは、地獄行きの人々の表情で、いやだ!という表情が秀逸です。詳細は後で書きたいと思います。

で、タクシーの予約時間まで、すぐ近くの「ワイン市場」で試飲会に参加し、ちょっとだけ酔っ払い?、いい気持でデジョンに帰ることができました(^^ゞ。ということで、無事にディジョンからパリ行のTGVに乗りパリに戻たのでした。疲れ果てましたが、とにかくほっとしました

昨日触れることのできなかったバーゼルやディジョンの話は後で書きたいと思います。


今ディジョンです。

2018-04-08 04:27:22 | 海外旅行

バーゼルからTGVに乗り、今ディジョンです。

 

ここまでは順調に進んでいたのですが、なんと鉄道ストライキに巻き込まれました!! 明日のディジョンからのローカル線が動かないのです

だって明日はボーヌに行く予定だったのですよ。パリまでのTGVチケットは既に購入してあり、その発車時間までに間に合うボーヌ→ディジョンの交通手段が(バスも)無いのです。本当にどうしましょう(呆然)。


何故か今バーゼルです(^^ゞ

2018-04-07 04:53:17 | 海外旅行

パリから足をのばして2泊3日のプチ旅行に出ました。

この川はセーヌ川ではありません。ライン川なのです。ということで、何故か今バーゼルです(^^ゞ

パリからバーゼルへはTAGで約3時間。ホテルにチェックインしてすぐ向かった先は「バーゼル美術館」です。

中庭には見覚えのあるあの「カレーの市民たち」がお出迎えしてくれました。国立西洋美術館と展示台の高さが違うので印象も異なります。

バーゼル美術館の展示内容はなかなかに素晴らしく、充実の美術館なので驚いてしまいました。なにしろ、あの絵やこの絵もありますしね。さて、あの絵とこの絵です。

ハンス・ホルバイン(子)《墓の中の死せるキリスト》(1521ー22年頃)バーゼル美術館

キリストが目を剥いています。凄いのは手の指の表現ですね。私的には祝福の指とは思えません、無念さが伝わってきます。

マティアス・グリューネヴァルト《キリストの磔刑》(1500-08年頃)バーゼル美術館

で、こちらは凄惨な磔刑図です。思ったより小ぶりで、初期作品だからかコルマール作品や他の同主題作品よりも少し薄い印象を受けました。段々過激に濃くなって行くんですよね。ちなみに、向かって右に立つ鎧の騎士は寄進者なのでしょうか??

バーゼル美術館の新館では「BASEL SHORT STORIES」と題した特別展を開催中でした。ホルバインから現代美術まで縦横無尽に構成された面白い展覧会で、ホルバインのキリストの絵はこちらに展示されていました。

ちなみに、この美術館ではホルバイン漬け&ベックリン漬け&ホドラー漬けが楽しめます(笑)。詳細は帰国してからにしたいと思いますが、充実した気分で美術館を出た後は市内見物です。

ミュンスター(バーゼル大聖堂)です。既に閉まっていたので明日また行きたいと思います。

素晴らしく装飾的な外観のバーゼル市庁舎です。窓から中を透かして見たら、ちゃーんと現代風オフィスになっていました(笑)

ということで、また明日はバーゼル市内見物の後、別の都市へ移動予定です。


パリにて(2)

2018-04-06 05:13:40 | 海外旅行

ルーヴル美術館を再訪しました。昨日閉鎖されていた展示室が今日は開いていました。良かった~!!

で、今回のルーヴル漬けの本命とも言える作品の前で、単眼鏡を使い子細に観察しました。

 ヤン・ファン・エイク《宰相ロランの聖母》(1435年頃)ルーヴル美術館

ロッジアの柱の間から見える風景描写がとにかく凄いんです!! その細密さと言ったら溜息ものなのです

で、今回のルーヴルで目が惹かれたエレガントな美女を紹介します。画家が美化し過ぎた説もありますが、どうだったのでしょうか??

ハンス・ホルバイン(子)《アン・オブ・クレーヴズの肖像》(1539年)ルーヴル美術館

ということで、二日間どっぷり漬かったルーヴル漬けの量に圧倒されながらも、夕方、とりあえずオルセー美術館に向かいました。

木曜日のオルセーは午後9時過ぎまで開いているのです。でも、体力的に無理そうなので、入館して印象派だけサクッと観て、来週再訪することにしました。数ある中でもこの絵だけはチェックしておかないとね

エドゥアール・マネ《草上の昼食》(1862-63年)オルセー美術館

ということで、今日もヨレヨレになりながらの美術館漬けでした


パリにて(1)

2018-04-05 15:09:18 | 海外旅行

前回、パリは20年ぶりぐらい?と書いたのですが、確認してみたら、実は15年ぶりでした(^^ゞ。アバウトな性格なので、今回も事前チェックせず「しまった!」が続発しています 。

まずは、ジャクマール=アンドレ美術館。瀟洒な邸宅美術館です。

ルネサンスやバロック美術が充実している美術館なのですが、なんと「メアリー・カサット展」開催中のため展示室が減り、お目当て作品が見られなくてがっかりでした

でも、このカサット展は日本での展覧会よりも小規模でしたが、内容がすこぶる良かったのですよ!!解説ビデオでや印象派との関りが言及され、それがカサット作品から了解できるほどの見ごたえある作品構成でした。もちろん版画作品も展示されていて、言及は不明ですが(仏語解説)、観ていると浮世絵の影響が感じられますよね。 

で、もちろんルーヴルにも行きました。ルーヴル漬けのため(笑)

水曜日は夜9時過ぎまで開館ということで余裕のはずだったのですが、と~んでもないっ!!昔と違って各館が通り抜けできないし、水曜日のみ閉鎖されている展示室が多く、更にはお目当ての展示室は工事閉鎖中!!まさかまさかの大波乱でした。 

 閉鎖中!!

それに、物凄い数の入場者でごったがえしているし、立ちっぱなしで腰痛は再発するし、デジカメのバッテリーは切れてしまうし、もう流石に全部をじっくりはあきらめ、途中リタイヤとなりました。体調次第ですが、再挑戦予定です


何故か今パリです(^^ゞ

2018-04-04 15:21:38 | 海外旅行

何故か今パリです。多分20年ぶりぐらい?なような気がします。トゥールーズやモンペリエに行ってもパリには寄らなかったし、実はパリは苦手でなのですよ 。でも、やはり私的興味の幅も少しづつ広がってきたし、改めて攻めてみようかなぁと思い立ちました。一昨年の久々プラド漬けが美味しかったので、今回も久々のお漬けものを食したいと(笑) 。

で、昨日パリに着いたのですが、かなりの強行軍だったので体力的にヨレヨレで、近場しか動けませんでした。ホテル近くのデパートを散策してみたら、シャネルとかのブランドには大陸の方々が列をなして並んでいましたね。凄い購買力を目の当たりにしたら、バブル期の日本人を思い出しました。 

ちなみに、ギャラリー・ラファイエット地下の靴売り場が広くて、目が吸い寄せられました(笑)。いやいや、お買い物より美術館ですわ!!