
しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
今私が見たい映画、幸せの絵の具 と 人生フルーツ 偶然にも両方とも夫婦の歩んできた道を描く映画でした。
早く終了してしまうモード・ルイスの方を先に文化村ル・シネマまで見に行きました。

主演のサリー・ホーキンスとイーサン・ホークがすばらしかったです。
生きることと命の輝き、支えあって生きて行くこと、愛が育って行くところが
見事に描かれていました。
自然の中での暮らしでは昔はそうだったであろう、命を奪って人間が生きて行くことも
描かれていました。男性の監督だったら木靴の樹のように家畜を殺すシーンも出てきたでしょうが
女性の監督だったので、謝りながら鶏を抱くシーンまででとどめてあってホッとしました。
自分で手を下してないだけで、人間も他の命を奪って生きていっています。
武骨な亭主関白のイーサン・ホークが演じるエベレットがどんどん支える側にまわって行くところが
見事に描かれていました。妻の方が有名になってしまう寂しさも描かれていて・・
カナダの景色も美しく、窓を通して命の輝きを見つめていた彼女。
亡くなった時はただ不在だけを写して、イーサン・ホークの目の演技がすごかったです。
悲しみを乗り越えて、輝く世界に生きたモード・ルイスと彼女を才能に気づき、支えた夫の愛を描いた
心に響く映画でした。
カナダ大使館のギャラリーで映画に関連して展示があったようでしたが、気が付かず残念でした。
ずいぶん昔でしたが、主人とイヌイットのアートやパッチワークとか見に行ったことがありました。
他にも一度何かを記念した展覧会があり、その時は娘が小さかったような・・


予告でやっていた『君の名前で僕を呼んで』(Call Me By Your Name)も懐かしいジェームス・アイヴォリーの
脚本でちょっと見てみたい感じがします。
帰り道、マンションの庭や前の道路でもツツジが咲きはじめました。


April 15 2018