Reflections

時のかけらたち

落合散歩  佐伯祐三アトリエ記念館 ・・・ Ochiai walking

2018-10-31 23:56:23 | wonderland
10月30日

私は今置かれている状態とできるだけ生かして生きるのが
いいかといつも思っています。今は日本にいること、この地域に住んでいることを
最大限に利用して生きるのが無理がなく・・ 
結婚して南阿佐ヶ谷から始まった生活は、主人の病院の近く近くへと転居して
少しずつ都心に向かいました。私は住むなら郊外派ですが、仕事をして子育て、病院と
あればすべて近いほうが便利でした。主人も最初は新宿の医大病院でしたがその後お茶の水へと
病院を変えて行きました。難病だったので診れる病院がすごく限られていてあまり
ありませんが、替えたのは正解でした。新宿の病院は薬害エイズ問題とかあり、今では
不正入試とかいろいろ問題が起きていました。エレベーターの中で今は亡き加藤和彦と安井和美
に会ったのも主人が入院中。主人はしょっちゅう緊急入院で子供もいつも死と隣り合わせでした。
その後御茶ノ水の病院で定期治療をしていて、さらに思いがけず癌を発症してこれ以上病院での
治療は無理という時にその病院の若いソーシャル・ワーカーさんが介護、看護、治療、医学療法との
最強のチームを作って、病院と相談しながら医療体制を作っていきました。家の中が病室のように
プライバシーのない暮らしでしたが、本人はほっとしていたと思います。それでも看護士が常駐していないと
ダメなような状態になり、最後は入院先からホスピスのような施設へと移転しました。
そういう時代が長く続いて今ホッとする暮らしがあるけれど、この今もいつまで続くかわからない。

昨日新宿の紀伊国屋まで歩いて行ったら、なんだか疲れて、こんなに疲れるのは年のせいかなと
思ったけれど、体調も日によって違って、今日はたぶん4Km以上歩いたけれど疲れませんでした。
川沿いのウォーキングと街中の空気の悪い場所とでは違うのかしら?

iPhone の万歩計をオンにしたら6.6km 9127歩と記録が出ました。
今まで、万歩計を見たことはなかったのですが、見てみると今までの記録も残っていて
東御苑や、染の小道を歩いた時は1万歩を超えていて、10Km近くになっている日もありました。
キロ数についてはどれだけ正確かはわかりませんが。高低差も出ます。何階分登ったかの。
スマホ使いこなしていませんね。これから歩くのが楽しみです。クラス会でも1時間くらい歩いている人は
結構います。定年退職後の健康管理として。

歩く道はあらかじめgoogle mapで調べておきます。
手塚治虫のプロダクションはこんなところに在ったのね。
偶然みつけることができました。









前回の染の小道で通った神田川沿いの道の先の方です。
反対側から向かうと迷って道を聞いた地点がすぐやってきました。








目的地は佐伯祐三アトリエ記念館。
佐伯祐三展を見たのは高校生の頃かもう50年近く前のことになります。
あの展覧会の図録を捨ててしまったことをとても残念に思っています。
実家が引っ越す時に整理しました。

あの情熱に圧倒されて、ユトリロとは違って見ていて、その追求する姿勢に苦しくなりますが、
とても魅かれる絵でした。後から同じくパリの街を書いた増田誠や荻須を見ましたが、
佐伯の絵に一番ひかれます。

落合にあったアトリエを再建して公開するようになりました。
いつか行ってみたいと思っていたのですが、染の小道が引き金となりました。










ブラマンク風に描けそうなアトリエ風景です。

30代で亡くなったと記憶してましが、30歳ちょうどで亡くなったのですね。燃え尽きてしまったように。
絵を追求して駆け抜けた人生だったのですね。


















アトリエに置いてある絵はみんなレプリカでした。













佐伯祐三が大工さんから道具を借りて自分で増築した部分です。







昭和47年までここで絵を描いていた婦人の作品が置いてありました。
静かにフォーレのエレジーがかかっていました。久しぶりに聞く曲です。何かピッタリな感じがしました。
30歳の夫とそれに次いで娘を失った夫人はパリから一人東京のこのアトリエに戻り、ずっとここで
暮らされていたのですね。絵はやさしい絵でした。



























































聖母病院





























Oct.30 2018  Ochiai
コメント (4)
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