Reflections

時のかけらたち

世界の絣展へ ・・・・ Ikat Textiles from the World

2019-08-12 23:13:49 | art
8月6日

最初はあるばとろすさんがエスニック料理を新大久保に食べに来て見たいということで
それだけではわざわざ申し訳ないので行きたかった文化学園服飾博物館と組み合わせて計画を
していましたが、久しぶりに紫苑さんともお会いしたいということになり、3人で会うことになりました。
紫苑さんがエスニックNGなので、食事はベトナム料理から和食へ変更しました。
35℃を超える猛暑の中、私は前日に楽な洋服と決めてしまっていました。このメンバーだと絶対
和服なのだけど体調に自信がありませんでした。



絣は古くから世界各地で行われてきた染織技法の一つです。あらかじめ織り糸を染め分けた後に
織りあげるもので、経糸に染めを施す経絣、緯糸に施す緯絣、経緯両方向に施す経緯絣があります。
絣には素朴な幾何学文様から複雑で精緻な絵画文様までさまざまな表現が見られ、境目がかすれる
文様からは柔らかさや独特な表情が感じられます。本展では、日本、アジア、ヨーロッパ、アフリカ
など約20か国の多様な絣を紹介し、絣という一つの染織技法に注目することで浮かび上がる、
それぞれの地域の特色を探ります。








インドネシアやインド、カンボジア、ウズベキスタン、メキシコ、フランス、アフリカ、北欧等の糸先染めの織物が
展示されていて、同時多発的に起こった文様や、色の組み合わせのその国らしさ、その染料の特徴とか面白く
刺激的でした。まるで和服にしたいような色合いのものも多くありました。日本的と思ったものがグローバルだったりして。
日本に伝わってきたものもあるし、文化の融合って面白い。メキシコにはメキシコ特有の色合いがあり、織物をやっていた
若い頃に赤坂のメキシコ政府公認のコーヒー店のオーナーにメキシコに行った時に染料のコチニールを買ってきて
もらったことがあったことを思い出しました。同じ頃、1985年に横浜のシルク博物館で開催されたリヨン織物美術館秘蔵展の
カタログは今でも大切に持っていて参考にしています。南米の天野コレクションの本は見つからないので
たくさん捨ててしまった美術館のカタログと共に手放してしまったのかもしれません。リヨン織物美術館からの
出展があったのでいろいろ思い出していました。

クリスチャン・ディオールやバレンシアガも絣の布を使って洋服を作っていたのですね。
染織技法のひとつだけど、糸をくくってそこに色が入らないようにしたり、整経した糸をそのままプリントして
しまっていたり、いろいろな方法があるのですね。結城や大島の職人さんたちに見せていただいた細い糸で経と緯で
交差させて絣を作る気の遠くなる絣もあります。私の織の先生林辺正子さんは経糸を四つ編みか三つ編みをして染めて
ランダムな絣を作るのが好きでした。




お二人とも涼やかな装いです。あるばとろすさんは竺仙の浴衣でした。ペパーミントグリーンが
涼しげなワンピース感覚の着物です。



和装ぴったりの紫苑さんのブルーの長襦袢の色が効いています。




私はせめてインド更紗にしました。最初はヨーガンレールの絣っぽい模様にしようかとも思ったけれど。



ランチは新宿の割烹、中嶋へ。昼はいわし料理しかありませんが、このお刺身がハーフサイズであるのですが、
とてもおいしかったです。メインはいわしの柳川。







そのあと、喫茶店にも行って、日本語の話とか、神道のこととか話題がどんどん広がって話が尽きませんでした。


August 6  2019   Shinjuku
コメント (2)
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