Reflections

時のかけらたち

最近のTVで ・・・ from recent TV programs

2020-05-30 22:50:57 | my favorite
TV番組を録画していたものを時間のある時、少しずつ見ています。
先週はタモリの法隆寺、ベニシアさんの琵琶湖
今週はタモリの飛鳥、美の壺のフランク・ロイド・ライト、英国ロイヤルオペラの「運命の力」の続き、パーヴォ・ヤルヴィーの
N響でラフマニノフシンフォー第2番を見ました。



今日はオンタイムでドストエフスキーが愛したお菓子、パスチラを見て、リンゴとメレンゲだけで作るこのお菓子が
大好きだったという大作家の違う面を見て面白かったです。高校生の頃だったか一番夢中になって読んだのが
「カラマーゾフの兄弟」でした。グレーテルのかまどと言う普段は見ない番組です。



Bridget Jones's Diary色あせない名作『ブリジット・ジョーンズの日記』も録画していますが、まだ見ていません。
第1作を昔地上波で見て物凄く面白かった記憶があります。第2作と3作が続けて深夜に放送されたので録画していました。
ダーシーと言う名前でジェーン・オースティンに気がつかなかったなんて・・。「自負と偏見」を下敷きにしていたのですね。
読んだことはないのだけれど現代で言えばハーレ・クィーンと言われていました。レネー・ゼルウィガーがすごくいい。
ヒュー・グラントとコリン・ファースも。


猫のしっぽ カエルの手  琵琶湖の恵み



2016年春、ベニシアさんは滋賀県の琵琶湖畔の旅へ。地元のきれいな水を守りながら、その恩恵を生活に取り入れている
人たちに出会う。最初に訪れたのは、古くは万葉集にも歌われていたという淡水真珠の養殖場。真珠の養殖に携わる酒井京子
さんと出会い、びわ湖真珠の自然な美しさに触れる。
続いて訪れた高島市の針江地区にある生水(しょうず)の郷(さと)では、地元で生まれ育った福田千代子さんに、この地方で
昔から親しまれてきた川端(かばた)を見学させてもらう。暖かい季節には冷蔵庫代わりになるという川端で冷やされた野菜の
味は格別だ。
また、有機農法で古代米をはじめとした稲作を営んでいる石津大輔さんのお宅にもお邪魔する。石津さんのご家族と一緒に、
炊き立てのご飯や郷土料理を囲んで団らんのひとときを楽しむ。今回の旅を通じて水の尊さを改めて実感したベニシアさん、
その思いをエッセイにしたためる。

琵琶湖の周りは一度行ってみたいところ。湖東の十一面観音や、佐川美術館。そしてこの地、高島市の針江地区にある
生水(しょうず)の郷(さと)。きれいな水を守って、伝えてきた人たちがいました。琵琶湖の周りに水の里がありました。
ファッション業界から家業の農業の素晴らしさに気がつき、土地と共に生きることにした人。
日本にこんなに美しい場所があることを外国人に教えてもらいました。




美の壺・選「“空間の魔術師”フランク・ロイド・ライト」

ライト(1867年~1959年)はアメリカ合衆国ウィスコンシン州に生まれたアメリカ人建築家です。ル・コルビュジエ、
ミース・ファン・デル・ローエと共に世界三大建築家の一人に数えられます。アメリカ以外でライトの建築が見られる
のは日本だけ。
ライトは日本で得た収入のほとんどを浮世絵に使ってしまうほど浮世絵に魅せられた、日本の文化に魅せられた
人だったとのことを初めて知りました。



帝国ホテルは残念なことに今は愛知の明治村に一部が保存されています。
建築物は使われてこそと思います。廃墟のようになってしまっていて。
コロナで休講になるまで目白の自由学園明日館でフェアアイルを習っていました。あの建物で過ごすことが
できて幸せでしたが、苦行でした。最後の1回を残して、未完成のままです。
今でも地域の人と共に歩むライトの建物です。


ブラタモリが2回続けて奈良でした。とても面白い番組ですが。気がついた時だけしか見ていません。
今回は奈良だったので、録画して見ました。

法隆寺編と飛鳥編ですが、奈良は20代の後半になっていましたが、初めて一人旅した地です。
和辻の古寺巡礼、白洲正子のかくれ里、矢内原伊作の古寺思索の旅、東山魁夷の唐招提寺への道を読んで
航空地図を片手に歩きました。その時泊まった「日吉館」がまた素晴らしいところでした。学生や研究者の宿泊者が多く
知らない人同士同じ部屋にさせられちゃうし、食事も適当に組み合わせて一つのテーブルを囲みます。そこで知り合った
人達には夜遅くまで悩み相談を聞いたり、真夜中の東大寺に探検に行ったり、飛鳥を歩いていても、同宿の男の子が
自転車でぴゅーっと通り過ぎて行ったり、街中を歩けば東北の大学生に会って、古い素敵な民家の喫茶店でお茶したり
すごく楽しかった思い出です。同じ所に泊まっていたら、皆仲良しになって、翌日も一緒に法隆寺に行ったりしました。
その時は奈良だけだったので、東大寺をゆっくり回って、法隆寺、薬師寺、唐招提寺、百毫寺、新薬師寺などものんびり
歩きました。
1日は飛鳥を回り、いろいろな不思議な石を見ました。その時に文化財の見回りをしている市の担当者の職員にたまたま会って
車で少し案内してもらったことがありました。日吉館は門限があるので、そんなに見れないと時間までに引き上げましたが、
今考えるとちょっと恐かったかも。知らない人の車に乗ったのはその時が最初で最後でした。のちに娘と京都旅行して
いた時に三千院で後から調べたら、京都の出版社から本を出していたカメラマンから次に行くところに一緒に連れて行って
くれるとの申し出がありましたが、娘に計画が崩れるからと引っ張られたことがありました。私が一人だったら行ってしまって
いたかも。いろいろな出来事が連鎖して浮かんできてしまいました。

タモリの番組で法隆寺の方では、聖徳太子の時代に火災で焼けて、隣に建てなおしたものであったことを始めて認識しました。
聖徳太子には何か魅かれるところがあり、そのあとでゆかりの寺を回ったことがありました。日本の美術の中では一番好きな
時代です。世界最古の木造建築が完全なスタイルで残っているなんてすごいですね。

  


乙巳(いっし)の変(蘇我入鹿暗殺)のあと斉明(さいめい)天皇(女性)の時代の石の遺跡が新たに発見されて
それが日本最古の時計、水時計だったことがわかっています。時間を支配する人が人を支配する。
謎の多い、飛鳥の石たち。何か刺激的です。
最後にぽつりとタモリが語った一言が印象的でした。
「知ることとわかることは違う」行ってみて初めてわかることがあります。

  

奈良は私にとって心のふるさとみたいな場所です。あの田園風景、街並みを見てもきゅんとします。
この後秋篠寺や室生寺、長谷寺など何年かおきに訪れています。浄瑠璃や岩船寺・・ いくつものシーンを
思い出します。正暦寺や談山神社も。でも原点は地図片手の初めての奈良の一人旅。最近再会した建設会社のアトリエで
知り合った先輩Nさんからいろいろ教えてもらったこともきっかけとなりました。航空地図は彼のアイデアでした。
今だったらグーグルアースですね。




プレミアムシアター 歌劇「運命の力」

ヴェルディのオペラ「運命の力」は途中まで見て、録画したあったものをやっと見ました。
何しろ明け方近くまでやっていたので、もう無理と言う感じで寝てしまいました。
バリトンも良かったのですが、ヨナス・カウフマンが役にぴったりで素晴らしかったです。あとはおなじみの
ネトレプコがすごい貫禄でした。

ラストシーンに近いところです。



















アントニオ・パッパーノは好きな指揮者の一人です。



ライブ・ビューイングは劇場にいる臨場感があっていいですね。「運命の力」にはまるで運命を表しているような
心に残る旋律がありますが、一度見てみたいと思っていたオペラでした。


昨晩はまた、N響でパーヴォ・ヤルヴィー指揮によるラフマニノフ交響曲第2番を聴きました。生でもヤルヴィーで
海外のオケで聴いたことがある曲で、初めて聴いた時の感動は忘れられません。途中から立ち込める美しさ。
いつも涙が出そうになってきます。ヤルヴィーのラフマニノフやシベリウスが好きです。

そんな気持ちになっていたところ、ツグミ通信で教えてもらったチェロのステファン・ハウザーと言う人が
すごいので驚きました。HAUSER: 'Alone, Together' from Arena Pula がすばらしかったです。
ピアノの次に好きになったのがチェロで若い頃はずいぶん聞きました。あの音が好きなのです。落ち着いていて。
だからヴァイオリンはヒラリー・ハーンが出てくるまでは特別好きな楽器ではありませんでした。

全然知らないチェリストかと思っていましたが、以前 2 Cellos と言うチェロのドュオで来日した時にTVで
生き生きとした音楽をやっいた人だったことを思い出しました。まるでポップスだったような記憶です。



Track list:
00:10 Benedictus (From The Armed Man: A Mass for Peace by Karl Jenkins (Hendon Music Inc (BMI))
08:06 Air on the G String (J. S. Bach)
12:55 Intermezzo from Cavalleria Rusticana (Pietro Mascagni)
16:21 Caruso (Lucio Dalla)
21:51 Nessun Dorma (G. Puccini)

チェロは歌うというけれど本当にそうだと思うハウザーのチェロ。 重すぎず、軽すぎず
悟ったようでもあり、暖かさが浮かびあがあってくるような・・
どの楽器もそうだけど、人によって音が全然違う。どれも好きな曲でしたが、カルーソーがこんなに
なるのですね。

昨日の夜は他にもどんどん聴いて、ブログやほかのことすべてが飛んでしまいました。 
また新しい発見がありました。お知らせいただいてありがとうございました。

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コメント
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