Reflections

時のかけらたち

岩瀬さんの白い陶器に囲まれて ・・・ in white ceramic art

2021-06-25 23:59:24 | art

1週間があっという間に流れてもう金曜日。

月曜日は毎週のスケジュール表を作ってプリントアウト。生協のネットでの注文日となります。

月曜と木曜か土曜のヨガに通っています。先生で選ぶとそうなってしまいます。土曜日はこれからまたベルカントが再開するので、半分はベルカントになります。週2回のベルカントとたいてい日曜日に設定されるイタリア語が月1回、日本料理が月1となっています。今では形染とか編み物などがないので、お茶を入れるかカメラの基本を習いたいと強く思うこの頃です。合間をぬって晴れれば高尾や公園などの花めぐりの日々です。

来週は梅雨らしい天気なので完成前にそのままになってしまった編み物をやらないと。晴れた日は高尾などに行くことが多くて、なかなか落ち着いてできる日がありませんでした。

今日も午前中はどんよりしていて今にも雨が降りそうで、こんなに日に野草園に行くのはやっぱりやめようと思っていたら、11時くらいから明るくなってきたので遅くなりましたが、調布まで花を見に行きました。途中また降られそうな感じもありましたが、あそこまで行くと水生植物園を見て、多様性センターまで行くのに、神代植物公園を通って行くのが近道なので公園まで入るともう深大寺の植物園フルコースになってしまいます。珍しいショクダイオオコンニャクも見てきました。野草園に思いのほか花が咲いていたので嬉しかったです。

今日のアップはゲネプロの後に行った最終日の岩瀬健一展です

 

岩瀬健一展 -粉引に挑む-

岩瀬さんは若い頃出会って、長いこと疎遠になってしまっていましたが、私が金継をした岩瀬さんの青磁の器をブログで見た奥様が連絡をしてくださり、また展覧会に行くことができるようになりました。最初の出会いから40年近く月日が流れています。

岩瀬さんもすっかり髪が白くなりましたが、素敵な器を作り続けていらして、嬉しくなります。どこか斬新で不思議な初々しさを感じるお茶碗です。柿傳ギャラリーの全体も写真を撮れば良かったと今残念に思っています。あまり撮ってはいけないかと思って。音楽を聴いた後でこの白い陶器に囲まれてとても静かな気持ちでした。(リンクを張った柿傳のHPに会場の動画がありました。)

 

 

 

 

 

 

 

斗々屋茶碗

 

 

この花器が好きな感じです。最終日だったのでいいものはすでに売約済みとなっていました。どの花器も花がとても生きる感じです。

陣馬山のふもとに工房がある岩瀬さんのお宅を訪ねてみたくなりました。奥様から庭に咲いているお花の話を伺いました。

 

 

月を詠じた宋の詩人蘇軾の詞『水調歌頭』

 明月幾時有   明月 幾時より有るや

 把酒問青天   酒を把って 青天に問う

 不知天上宮闕  不知ず 天上の宮闕

 今夕是何年   今夕 是れ何の年ぞ

 我欲乗風帰去  我れ 風に乗って去かんと欲す

 又恐瓊楼玉宇  又恐れる 瓊楼玉宇

 高処不勝寒   高き処は 寒に勝えざらんことを

 起舞弄清影   起ちて舞い 清き影と弄る

 何似在人間   何ぞ似ばん 人間に在るに

 轉朱閣     朱閣に転じ

 低綺戸     綺戸に低れ

 照無眠     無眠を照らす

 不応有恨    応に恨有るべからざるに

 何事長向別時圓 何事ぞ 長えに別時に向いて円なり

 人有悲歓離合  人には 悲歓離合あり

 月有陰晴圓缼  月には 陰晴円欠あり

 此事古難全   此事 古より全う難し

 但願人長久   但だ願わくは 人長久に

 千里共嬋娟   千里 嬋娟を共にせんことを

(大意――明月はいつから出ているのだろうか? 酒杯をあげて天に尋ねたい。天上の宮殿では今年は何年なのだろうか? 風に乗って天上に行って見たいものだ。だが天上の大理石や玉の御殿はあんなにも高いのだから、寒くてとても私には堪えられないだろう。月の下で踊れば影が私について踊る下界の楽しみを天上ではどうして味わうことができようか。月光は美しい閣楼をあまねく照らし、彫刻のある窓から部屋の中までさしこんできて、眠れない私を照らしている。月が丸いのは恨むべきではないが、なぜ人々が離ればなれになって孤独でいる時に、まん丸くなって団らんを象徴してみせるのだろう。人間には悲しみ、喜び、別れ、めぐりあいなどがあり、月にはくもった時、晴れた時、欠ける時、丸い時などがある。これは昔からのことで、完全無欠な事はこの世にはないのだ。それは又それとして、私たちはいつまでも無事でいて、千里も離れていてもこの夕べの美しい月をいっしょに賞でようではないか)

 

月はいろいろなことを考えさせられます。時間や空間を超えていろいろなものを結びつけて。

 

June 23  2021    Shinjuku

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