Reflections

時のかけらたち

イングリット・バーグマンの映画を続けて見る ・・・ For Whom the Bell Tolls

2022-06-11 21:33:59 | movie

バーグマンの映画は映画館に見に行ったのは中学生の頃渋谷の東急名画座に「さよならをもう一度」だけくらい。
F.サガンの原作をイヴ・モンタン、アンソニー・パーキンスと共演したブラームスが効果的に使われた映画でした。
そうそう原題は「ブラームスはお好き?」でしたね。

ヒッチコックの2作品でバーグマンはすごいと思って、続けて見た映画です。ゲーリー・クーパーもいつもクールで
すてきです。子どもの頃は「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲーブルに大人の男性の魅力を感じていましたが。

 

誰がために鐘は鳴る

    

アーネスト・ヘミングウェイ(「破局」)の同名の長篇小説を色彩映画化した1943年作品。B・G・デシルヴァが
製作指揮し、「アパッチ族の最後」のサム・ウッドが製作、監督に当たった。脚色は「駅馬車(1939)」のダドリー
・ニコルズ、撮影は「ネブラスカ魂」のレイ・レナハン、音楽は「旅愁」のヴィクター・ヤングの担当である。
主演は「ダラス」のゲイリー・クーパーと「白い恐怖」のイングリッド・バーグマンで、以下エイキム・タミロフ、
「情炎の海」のアルチュロ・デ・コルドヴァ、「ヴァレンチノ」のジョセフ・カレイア、「渡洋爆撃隊」のウラジミル
・ソコロフ、本作品でアカデミー助演賞を得たカティナ・パクシヌーらが助演する。

1943年製作/170分/アメリカ
原題:For Whom the Bell Tolls
配給:パラマウント日本支社

監督:サム・ウッド
脚色:ダドリー・ニコルズ
原作:アーネスト・ヘミングウェイ
キャスト:
 Robert_Jordan ゲイリー・クーパー
 Maria イングリッド・バーグマン
 Pablo エイキム・タミロフ

サム・ウッド監督の「チップス先生さようなら」は若いころ見た記憶があります。
最近見るようになったゲーリー・クーパーとイングリット・バーグマンの共演のヘミングウェイの原作の
スペイン内乱の中の恋を描いた映画をこれも半年くらい前に録画して今年時間がある時に少しずつ見た長編です。

ちょうどロシアのウクライナ侵攻が始まったころ、見ていたので、本当に昔のことだと思ったら
現代でもこんなことがおこるのかと思ってしましました。戦い方だって今はミサイルはあっても似たような
ものです。どうか原爆だけは使わないよう理性を持ってほしいです。なんで人間はそんなに危険なものを
持っていないと安心して生きて行けないのでしょうか・・・

このスペイン内戦はまるで第二次世界大戦のリハーサルを見ているようだと記事に書かれていましたが、
今回のロシア侵攻がそうならないことを願うばかりです。経済の世界大戦はもう始まっていますけどね。

今日ベルカントのレッスンで会った方が夏にヨーロッパ旅行に行くことになったけれど、航空運賃の値上げ、
イタリアでは電気代が40%も値上げしているとか・・ 落ち着くまで旅行もできないけれど、この愚かしい
戦争によって、人類はどれだけの損出を出していることか・・

タイトルになっているジョン・ダンの詩です。

No man is an island,
Entire of itself.
Each is a piece of the continent,
A part of the main.
If a clod be washed away by the sea,
Europe is the less.
As well as if a promontory were.
As well as if a manner of thine own
Or of thine friend's were.
Each man's death diminishes me,
For I am involved in mankind.
Therefore, send not to know
For whom the bell tolls,
It tolls for thee.

John Donne

 

ヘミングウェイのスペイン内戦参加の経験に基づく作品だけど、恋愛小説になっています。
たった3日間の出会いでしたが、最後の相手を生かすために犠牲となるシーンはせつなかったですね。

その前日の月夜のシーンが素敵でした。
時間は重要ではないと語るジョーダン。この3日間は今までの人生より長かったとマリア。
残りの時間を精いっぱい生きるように励ますジョーダンは死を予感していたようです。

今という時間は永遠。Our time is now.
ラストシーンのあなたが生きればその中に私は生きると話して、マリアを行かせるジョーダンに
戦争のむごさを感じる映画でした。

ヘミングウェイは短編小説が素晴らしく、他は「老人と海」しか読んだことがないのですが、
ラブ・ロマンスも書くのだと感心。彼のショート・センテンスは学生時代、好きでしたね。

今またスペイン内戦について確認しました。正義が勝たなかった戦争。
フランコの独裁体制は1975年まで続いたのでした。

スペイン内戦

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒッチコックの2作品 ・・・... | トップ | Awakenings レナードの朝 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

movie」カテゴリの最新記事