碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

今週の「読んで書いた本」 2011.07.16

2011年07月16日 | 書評した本たち

ずっと大沢在昌さんの『新宿鮫』シリーズを読んできた。

新作が出るのを、いつも楽しみに待ち続けてきた。

今度の『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』(光文社)、やはり待っただけのことはある。

鮫島の警察官としての苦悩、一人の男としての辛さ、いずれも物語の中で渋く光っている。

傑作です。

おススメです。

書評を書くつもりでしたが、同じ誌面で、すでに大森望さんの執筆が決まっていたため、読むだけにしました(笑)。


「今週、読んで(書評を)書いた本」は、以下の通りです。

荻原 浩 
『誰にも書ける一冊の本』 光文社

近藤 誠 
『抗がん剤は効かない』 文藝春秋

高野和明 
『ジェノサイド』 角川書店

小野耕世 
『世界コミックの想像力』 青土社

藤田康人 
『どう伝わったら、買いたくなるか』 ダイヤモンド社

桂 由美 
『出会いとチャンスの軌跡』 カナリア書房  


* 上記の本の書評は、発売中の『週刊新潮』(7月21日号)に
  掲載されています。