映画のB級SFとか、B級パニック物とかが嫌いではない。
というか、結構好きだ(笑)。
「たぶんトホホな気分で終わるだろうなあ」とわかっていながら、つい観てしまう。
とはいえ面白いのは、予想のまんまトホホで映画館を出るものばかりじゃなく、逆に「いやあ、観てよかった。拾い物だあ」と得した気分になれる作品もあることだ。
今週観た『SKYLINE―征服―』は、ぎりぎり後者です(笑)。
製作・監督は、グレッグとコリンのストラウス兄弟。
「地球の支配者が交代する3日間」というフレコミはずいぶん大きな話で、でも、中身はほんの5~6人が異星人の攻撃を受けた高級マンションから脱出するという小さな話なのだ。
ただ、この小さな話も、『アバター』や『2012』のVFXチームが手掛けると、“地球征服”を目撃しているような気がしてくる。
それくらいヴィジュアルは凄い。
いわゆるハリウッド型大作じゃなく、独立系であっても、ここまで出来ちゃう、ってことに驚く。
ただ映画はまずストーリーなので、VFXだけ、ヴィジュアルだけが突出していても、という面はある。
さすがに客の入りは悪く(笑)、短い公開だったけど、「間に合ってよかった」という1本でした。