碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

遠藤湖舟(えんどう・こしゅう)写真展のこと

2015年03月02日 | 舞台・音楽・アート

松本深志高校時代の同級生で、写真部の仲間でもあった、遠藤湖舟(えんどう・こしゅう)君の写真展が開催されます。

遠藤湖舟写真展
「天空の美、地上の美。」
~見つめることで「美」は姿を現す~

日本橋高島屋8階ホール
3月25日(水)~4月5日(日)
主催:読売新聞社



また、現在発売中の「週刊新潮」最新号のグラビアで、その写真の一部と、京都の龍村美術織物とのコラボによる「帯」が紹介されています。

ぜひ、こちらもご覧ください。





「週刊新潮」2015.03.05号


<このブログ内での関連記事>

『文藝春秋』の「同級生交歓」に登場した頃のこと
http://blog.goo.ne.jp/kapalua227/e/d6537adaebeec4be654be4f95ab1174a

書評本: 須田桃子 『捏造の科学者~STAP細胞事件』ほか

2015年03月02日 | 書評した本たち

3月になりました。

大学は年度末であり、4年生には卒業式が控えています。

今月から、3年生は就職活動が本格化。

街には、新しいリクルートスーツの学生の姿が見えます。

どこか慌ただしい3月のはじめ。

「週刊新潮」での書評、次の4冊です。


須田桃子 『捏造の科学者~STAP細胞事件』
文藝春秋 1728円

世紀の大発見と騒がれたSTAP細胞。それが一転して世紀の捏造事件となった。理研という密室の中で、一体何が行われていたのか。科学記者である著者が関係者たちと交わした通信も開示しながら、事件の背後にある闇の部分にまで迫ったノンフィクションの秀作だ。


佐藤 優 『神学の思考~キリスト教とは何か』
平凡社 2482円

キリスト教は欧米文化の基盤である。国際情勢を読むためにも、その論理を知ることが必要だ。著者によれば、キリスト教神学の特徴は「一般の人々に見えない事柄を可視化すること」。本書では、神、創造、人間、キリストなど神学の基礎編が語られている。


毎日新聞特別報道グループ:編著
『老いてさまよう~認知症の人はいま』

毎日新聞社 1512円

介護事業者に囲い込まれ、軟禁状態の老人。終の棲家ではないはずの保険施設で他界する老人。記者たちは社会の“圏外”に置かれた人々の姿を伝え続ける。記事がきっかけで、身元不明の認知症男性「太郎さん」が家族と再会を果たした。地道な調査報道の成果だ。


西部邁、佐高信 『西部邁と佐高信の思想的映画論』
七つ森書館 1944円

保守とリベラルの論客二人が映画について語り合う。『カサブランカ』で描かれなかった故郷や祖国に触れ、『東京物語』における戦争の影を子細に見つめ、『ドクトル・ジバゴ』のロシア革命を解読する。映画対談としての意外な取り合わせが生んだ刺激的一冊。

(週刊新潮 2105.02.26号)