河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

猫パンチを受け止めて

2007-03-18 22:57:44 | 読書(その他)
南里秀子。幻冬舎文庫。
なんとなく、猫を勉強しようと思った。
しかし・・・この人、もうちょっと、本を書くってことは、
書いたことを引用されるというか、
書いたことに責任もたんといかんというか・・・。
ブログみたいなモンなのかな、これって。
のみ取り首輪は全く効果ありませんとか、
言い過ぎちゃうん。
効果が一応認められているから動物用医薬品なんであって。
軽々しく自分の経験でいうなよ。
まあ、経験でなんぼの仕事だからなあ、キャットシッターなんて。
でも、本を書くなら、法律やルールは守るように言おうよ、一応。
みんなが心地よく住むために、マンションのルール決めてるんだから。
全体的におもしろかったけど、所々不用意な発言が気になった。
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誠実な詐欺師

2007-03-18 22:50:19 | 読書(小説)
トーベ・ヤンソン。筑摩書房。
ムーミンの人。てーことはフィンランド文学。
ムーミンも全部読んだけど、なにか、こう、
突き放したような、描き方をする人だ。
カトリとマッツの姉弟と絵本画家アンナ。
カトリの望みはなんなのか。
アンナの家に入り込み、財産を管理して
上前をはねて、マッツのボート代を稼ぐ。
誠実な、詐欺師。
決して好きではないけど、憎めない登場人物たち。

ところで、カトリは犬を飼っているけど、名前はない。
捨てられて不安なところを拾い、命令を与えることで、
このシェパードは心の安定を得ていた。
ところが、アンナが無意識のいやがらせで、
横から名を呼び、投げたものを持ってくるようしつけた。
その結果、犬は、混乱し、野性に目覚め、カトリをもおそうようになった。
こういうのって、フィンランドの、動物観なのかな。
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