河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

シーラス 安らぎの時

2007-10-27 22:30:18 | 読書(小説)
セシル・ボトカー、評論社。
14冊目。
著者も80歳かー。
とりあえず完結編あつかいされている。
4巻に出会ったのが中学だっけ高校だっけ、という昔。
よく続いたなあ。
シーラスの子供は、母の名を取ってアーニャと名付けられる。
シーラスはいくつになったのやら。
ウマガラスが隠し場所から焼酎を盗まれたことにはじまり、
どこまでもペテン師な商売人とその連れ子ウルスが登場、
山の墓所荒らしとの対決、
幼児虐待の孤児院から子供を奪回、
最後には母との再会、と事件は山盛り。
どれもはっきり終わった気はしないが、まあ人生こんなもん?
家族を捨てた少年も、新たな家族を得て幸せになったけど、
捨てた家族を取り戻せるなら、そんないいことはないよね。
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DVD「ダーウィンの悪夢」

2007-10-27 22:13:07 | 映画
ドキュメンタリー映画。
舞台は、タンザニア。
フィクションかな、と思うようなカメラワーク。
でも、映る映像は、現実そのもの。
湖に浸かる飛行機って、見たことないぞ。
ビクトリア湖に、いつからか移植されてしまった、
ナイルバーチという肉食の巨大魚。
湖の生態系は失われてしまった。
しかし、その魚のおかげで、この国の人々は生きながらえている。
魚を捌いて、ヨーロッパに売る。
ウジのわいた魚のあらを干して油で揚げて貧しい人たちが食べる。
飛行機が落ちたのは、重すぎた積み荷のせい。
笑えない。
白人が、偉そうに、生態系生態系という。
失ったものは大きい、しかし、今を生きるためには、必要不可欠。
美しきアフリカは幻想。
みんな生きるために精一杯で、余裕なんかないんだ。
こういう現実があるのを知っているから、あまり海外旅行に行かなくなった。
私は、水に浮いた油。
決して混じることは、ない。
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