河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

まほろ駅前多田便利軒

2008-03-01 21:24:25 | 読書(小説)
三浦しをん、文芸春秋。
まあ、ひとつ、読んでみようかと思って。
挿絵が入っていて、その絵のとおりな少女漫画風の設定。
男二人。つかず離れずっていうか、なんていうか。
主人公多田も、ひょっこり転がり込んできた行天も、
ちょっとした過去を秘めて、がんばって生きている。
多田に依頼してくる小学生も、女子高生も、老夫婦も、
それぞれに人生があって、大変だけどそれなりにやっている。
まほろ市っていう架空の東京の辺縁都市を舞台に、
やくざや娼婦から医者、警官まで、様々な職種の人々が泣き、笑う。
・・・なんていうのかなー。表面上?
上っ面、大変な人生なんだけど、あまり、本当らしく感じないというか。
想像上の産物?当たり前だけど・・・。
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闇の左手

2008-03-01 15:29:32 | 読書(小説)
アーシュラ・K・ル=グウィン、ハヤカワ文庫。
ヴォイスとかを読んで、ちょっとSFも読んでみたくなった。
SFって、未来史っていうのか、人類が宇宙に出た後の話だけど、
そこに新たな世界が出来てる時点で、ファンタジーと区分ないよな。
人類が宇宙に出てたくさん植民地を作った後、忘れ去られて、
地球も再発見されて、なんかの拍子に、ふと、他の植民地を探し出して、
同盟を結ぶようになったという時代?背景。
ゲンリー・アイという青年が、使節として、冬の惑星<ゲセン>に降り立つ。
いきなりやってきて、宇宙人なんです、同盟結びましょうよう、って言われてもな。
当然困惑が先に立って、彼が訪問した2つの国では、
彼自身をを証拠隠滅しちゃおうという動きが出て・・・という話。
そもそも、このゲセン、ほかの人類とは違う進化を遂げて、
両性具有、発情期だけ、どっちかが女性になって、受胎できるという。
なんていうの、あー、こんなところからすでにフェミニストだったんだな、という感想。
女性の理想だよね。性がなければ、戦争もない。男女の差もない。
ちょっと少女漫画読んでるような気分になった。
設定が、途方もなく凝っていて、面白いけど。
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