河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

恋文の技術

2009-08-07 23:15:46 | 読書(小説)
森見登美彦、ポプラ社。
阿呆全開。
能登の研究所に飛ばされた青年・盛田一郎が書く手紙の数々。
友人宛、大学の先輩宛、家庭教師してた少年あて、
作家・森本登美彦氏宛、妹あて、と、
延々盛田の書いた手紙だけが続く。
それでも時空がつながってるので、かなり面白かったが、
ラストはちょっといい話すぎないか。
盛田の手紙だけで押し切れば、「四畳半神話体系」に近いノリだったのに。
しかし、失敗書簡集には吹いた。
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ゴーストアビー

2009-08-07 21:11:52 | 読書(小説)
ウェストール、あかね書房。
作者亡くなったから、もう新しいのは読めないかな、と
思っていたら、まだまだ。次は「水深五尋」だ。
結構たくさん著作はあるみたい。どれだけ翻訳が出るか。
アビー=修道院。
ママが死んでしまって、建築士の父と双子の弟たちと暮らすマギー。
父に、旧修道院に住み込んでの修繕依頼が舞い込んで、
新しい生活が始まる。
しかし、この建物には、何かが住み着いている様子・・・
目に見える幽霊は出てこない。
でも、というか、だから、リアル。
この程度なら、ホントにありそうな幽霊話。
子ども目線だけど、大人はリアルに描かれている。
ダメダメな大人たち、そして、子どもに理解できない、
父と修道院の持ち主ミズ・マクファーレンとの恋。
やっぱウェストール面白いなあ。
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