河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

聖夜

2011-04-14 21:00:56 | 読書(小説)
佐藤多佳子、文藝春秋。
school and musicシリーズ2冊目。
1冊目の第二音楽室は短篇集だったけど、
これは中編。
そして主人公は男の子。
高校のオルガン部の部長。
牧師の父と祖母と暮らす。
母は10歳の頃、父を捨ててドイツ人の元へ去った。
子供の頃からオルガンに親しみ、ある程度の腕を持つけど、
オルガンを教えてくれた母へのわだかまりからか、
自分のあり方に自身が持てずイライラする毎日。
そんな中、後輩の天野真弓が弾くオルガンの音に惹かれる。
その音を聞いてみたいなあと思わせる。
いろいろなことがハッキリしないまま、日々が過ぎる。
1980年という設定で、罪とかの意識が古風なのも面白い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする