河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

宝島

2019-10-02 21:07:27 | 読書(小説)
真藤順丈、講談社。
直木賞受賞したらしい。
戦後の沖縄を舞台にした、
これは、ミステリー、なのか?

グスクとレイ、ヤマコ。
3人が敬愛する「オンちゃん」
グスクの親友、レイの実兄、ヤマコの恋人。
戦果アギャーと呼ばれ、アメリカから盗みを働いていた少年少女たち。
ある日、共同戦線を張って、嘉手納基地を襲撃した日に
オンちゃんは行方不明となった。
それからの、3人のそれぞれの生き方。
一人は刑事に、一人は教師に、一人はテロリストに。
オンちゃんの姿はろくろく描かれない。
3人が語るシルエットだけ。

もう一人の主人公が、浮浪児のウタだろう。
ミステリーには、ウタの出生が関わる。

全編、沖縄なまり。フリガナがあるものもあれば、
何もないものもあるけど、
池上永一の小説や沖縄映画で鍛えられたので全然読めた。

沖縄の戦後が、沖縄っぽく描かれる。
真面目だけど、どこかテーゲー。
沖縄文学もいろいろ読んだけど、
結構それっぽく仕上がってると思うけど。
沖縄の人は、これをどう見るのかなー?
コメント
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