河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

死を食べる

2006-09-20 23:08:43 | 読書(その他)
写真家、宮崎学のアニマルアイズの第2巻。
動物の目で環境を見る、というコンセプトの絵本。偕成社。
死を食べる、という1冊だけ買っちゃった。
グロいです。かなり。
ウジは圧巻。
カメラを固定して、死んだ狐や蛙などの死体に群がるダニやハエなどの
虫や獣たちをじっと見つめる。

1匹の動物が死んだ。
ダニが逃げる。
ハエが来る、ウジが湧く。
ウジを食べに他の動物が来る。
そして、いつかすべて分解される。

生態系ということ。死んだら土に還るということ。
そういう当たり前のことを、目をそらさず見つめるのが、アニマルアイズ。
地球は、人間だけのものではないということ。
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ころわんとこいのぼり

2006-09-20 22:58:37 | 読書(その他)
ころわんシリーズなのですよ。
チャイルド本社の、450円のやっすいシリーズを1冊買ってみた。
この間(9/2)、清里の黒井健絵本ハウスいったんだなあ。
画家本人が来ている貴重な日だった。
ころわんを1冊買って、サインしてもらえばよかった。などとあとで思ってもな。
ころころまるっこい子犬のころわん。いぬっころ、っていう感じ。
わはは、かわええー。おしりがたまらんです。
20冊以上シリーズが出ているらしい。
中身はなんてことのない、子犬の日常の冒険なんですけどね。
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天狗童子

2006-09-19 20:57:52 | 読書(その他)
佐藤さとるの児童文学。
「本朝奇談(にほんふしぎばなし)」というのが頭についている。
挿絵の村上豊がいい味出している。表紙かっこいー!
大人になった今、読むから、与平の気分になって、
与平のところで大天狗から言いつかって、笛の修練をするはめに
なった少年(カラス天狗)九郎丸をこのまま手元においてやりたい、
っつージサマ的おセンチな気分も分かるし、
鎌倉後期の三浦家と北条家の戦いのあたりでわくわくする時代背景だし、
天狗のこまかい設定やらが面白くって、カラス蓑をきるとカラス天狗になるとか、
女性の天狗は狐の面だとか、修験道の天狗と帰依する天狗とか面白い!
けど、子どもの頃この本を読んでいれば、子どもが活躍しそうでなかなかしない、
大人ばっかりああだこうだ言ってるようなお話は多分、退屈するかも・・・。
三浦家の落し種九郎丸は、ちゃんと子としてみとめられ、
人間として、与平のもとで暮らす。
与平はもうすぐ死にそうな年に思えたけど、そんなことはおくびにも出さず、
末永く幸せに暮らしましたとさ、という結末。
私は結構天狗マニアだと自分でも思ってるけど、この本はなかなかよかった。
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故郷の岩屋

2006-09-11 23:05:23 | 読書(小説)
ジーン・アウル。集英社。
エイラー地上の旅人第5部。上中下3巻。
長かったよ。どんどん1冊が長くなるのではないか。
高校生くらいから理論社のシリーズ「大地の子エイラ」から始まるのを
読み始めたけど、あれから何年経つのだろう。
子ども向けに出版されていたけど、じつはアダルトな描写がいっぱいあるので
第4部のときはどうしようかと思った。
そうしたら、数年前、装いも新たに、大人向け書物として集英社から出版。
べつに読み直す気もないから、5部が出たので読み始めたけど・・・長い。
数ヶ月かかった。
売りは、子どもの頃からネアンデルタール人に育てられたクロマニヨン人の少女が、
幾多の試練をかいくぐり、大人になって、オオカミと馬を手なずけ、伴侶も得て、
というスーパーヒロインの物語に、こまかーい彼ら民族の文化が、
まるでみてきたように描かれているところ。
皮の染め方から猟の仕方、洞穴の構造まで、衣食住すべてが細かい。
あとどれだけで終わるんだろう。
ここまで来たら読み通さんといかんかなあ。
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フェンネル偽王伝

2006-09-06 22:07:54 | 読書(小説)
高里椎奈、講談社ノベルス。
なんとなく(ってイラストに惹かれて)2、1、3の順で3巻まで読んだ。
よくわかんない。
薬屋探偵シリーズも数冊よんだけど、そんときも思った。
作者が、自分だけ分かってる?
テーマとか、細かい節々に惹かれるものがあるのに、
読んでもちゃんと理解できたかどうかが分からないという。
ぶっちゃけ、このシリーズも、よくありそうな話を、1冊1話完結で
終わっちゃうので、はい?終わり?という部分や、
テオはグール(悪鬼、人間に近い生き物)だ、といいながら、
なんでずっとグール兵を率いていたフェンが気づかないのかとか。
説明は全然ないから分かんないったら分かんない!私の頭が悪いのか!?
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