河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

RDG(レッドデータガール)はじめてのお使い

2008-09-23 20:01:25 | 読書(小説)
荻原規子、角川書店。
微妙なタイトルですが。
吉野・熊野の奥地の神社に住む少女泉水子(いずみこ)。
腰までの長い髪をおさげに結ったメガネの中学3年生。
普通の女の子になりたくて、前髪を切ったあたりから、
周囲がめまぐるしく変わりだした・・・。
4章あって、泉水子、深行(みゆき)、雪政(ゆきまさ)、
和宮(わみや)と、一癖二癖もある登場人物がならぶ。
お父さんとお母さんがあまり出てこなかったなあ。
長い物語の序章のようなお話。続くのかな。
内気な少女の少女の成長物語でもある。
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あなたはひとりぼっちじゃない

2008-09-20 23:59:13 | 読書(小説)
アダム・ヘイズリット、新潮クレストブックス。
アメリカ文学。
原題では、You Are Not a Stranger Here
「あなたはここではよそ者じゃない」になる。
異邦人っていうのかな、異質感、みたいなの。
Strengerって単語が、この本の主題を表しているんだけど、
ひとりぼっち、とはちょっと違うなあ。
著者自身がゲイだったり、父が精神病だったりするので、
登場人物にも、投薬中の人やゲイが多い。
見えない者が見えちゃう人や予知する子も出てくるけど。
みんな、そうなっちゃったのは、どうしようもないことで、
その人のことを怖がったりするのは間違いなんだ。
なんだけど、やっぱり周囲とうまくいかずにあがいている。
「私の伝記作家へ」では、躁状態のお父さんの語り口が
ノンストップ、ってかんじ。臨場感たっぷり。
たまたま身近な題材だったから書いているのかも知れないけど、
こういう作品は、心のバリアを低くすることにつながるんだろうか?
あと、すっぴんの女性が好まれるのは、ゲイだから?

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ポレポレ

2008-09-18 21:34:08 | 音楽
北海道旅行で、石狩市へ行って、
とあるうつわやさんで買ったCD。
キノシタマコトという人の、
アコースティックギター。
こういうのは一期一会だねえ。
北国の夏のような、元気な曲が多い。
2曲目のGreat Riverが好きだなあ。
出たばかりの2枚目アルバムを買ったんだけど、
1枚目も聞いてみたくなっても、
北海道に行かないと買えないよう~
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午後のお茶は妖精の国で・なごみクラブ1

2008-09-18 21:26:23 | 読書(マンガ)
遠藤淑子だ。
今月、一度に4冊出たぞ。
買ったのはこの2冊だが。
なんだろうなあ、絵は雑になったし、
話も理屈っぽくなったけど、
どんな設定でも、かならず遠藤節になる、
そのアクロバット技(?)が面白くてくせになる・・・
ほぞぼそと続いているようなので、忘れないようにしよう。
「妖精」の裏表紙、帯で隠れて見えないけど、「庭」に出てくる妖精が、
かなりファンタジックな色遣いで描かれていて笑える・・・
コナハト族は、コロボックルかなー。
そして、私は、カラスが一番好きだ。
「なごみ」は、登場人物の区別がつかない。
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DVD「サルバドールの朝」

2008-09-07 15:40:13 | 映画
スペインの映画。
主人公は、「グッバイ、レーニン」にも出てたらしいが
全然気づかなかった。
実際の物語らしい。
1973年。
スペインで、フランコの独裁政権に反旗を翻してたグループに
属していた青年サルバドールは、警察に捕まり、
周囲の運動もむなしく、死刑を言い渡される。
「恐怖は、人を変える」「犬をつなげば自分もつながれる」
悲劇のヒーローは、すべてを受け入れ、看守とも打ち解ける好青年。
家族や、たくさんの仲間たちが、恩赦を得るために奔走するが・・・。
自由のなさとか、独裁政権の短所、みたいなのが全く描かれてないので、
主人公の意志はよく分かるが、背景がよく分からない。
スペイン人には、常識なのかな。触れにくい傷とか。
日本でも、戦前を描かせれば、うやむやになるような感じ?
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