河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

通訳ダニエル・シュタイン(下)

2009-12-20 21:48:58 | 読書(小説)
リュドミラ・ウリツカヤ、新潮クレストブックス。
ようやく下巻読んだ。
上巻の内容を思い出すのに少々手間取ったり、
あとがき読むまで思い出せないこともあったけど、まあ。
手紙や講話の記録、公文書やテープ再生などによって
物語が構成されている、という手法がとても面白い。
そして、ダニエル・シュタインというユダヤ人のカトリック司祭と、
その周辺にいるヒルダやエステルなどの人々の人生とが交差していく。
人種や宗教の違いに関する議論は、正直よく分からなかったけれど、
信じるという行為に関するダニエルの主張は、とてもよく分かった。
何にせよ、宗教って、不思議だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風の館の物語3

2009-12-12 13:20:51 | 読書(小説)
あさのあつこ、講談社。
マンガ雑誌に連載されてる児童文学。
中身薄い。
というか、No.6と一緒で、なかなか進まない。
このページ数で1冊にしちゃうか、という感じ。
次読む頃には前の話の細部、忘れちゃってるよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よしきた、ジーヴス

2009-12-11 22:41:00 | 読書(小説)
ウッドハウス、国書刊行会。
ジーヴスシリーズ。この出版社のシリーズだと2冊目。
長編だ。
「比類なき~」は短編だったので、飽きずに楽しめたが、
長いわ、長編。
おばかな坊ちゃん、バーティ・ウースター。
執事のジーヴスの代わりに、と自分がしゃしゃり出て、
片思い同士と婚約者たちのキューピッド役を買って出て、
この2組はもちろんのこと、叔母夫婦とその料理人の関係まで
悪化させ、窮地に。
もちろん、最後の最後にジーヴスが見事解決してくれる訳だが。

気持ちに余裕がないと読んでられない、くだらなさ。
だけど、節々に引用される詩とか、知的な読み物になってるのも確か。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

船に乗れ!2独奏

2009-12-09 21:55:53 | 読書(小説)
藤谷治、JIVE。
加速する青春。坂道を転げるかのよう。
南枝里子とつきあい始めた津島サトル。
三流の音楽高校で、井の中の蛙になってきた頃。
サブタイトル通り、突っ走るサトル。
薄ら寒い青さだ。
この物語はいわゆる「悲劇」なんだろう。
次で最後らしい。
着地点はどこだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武士道セブンティーン

2009-12-07 23:38:30 | 読書(小説)
誉田哲也、文藝春秋。
なんつーか、うまくできてる。
16歳が売れたからって、17歳かよ、と思ったが、
しっかり続いていて、しかも新たな課題が示されて、
ちゃんと武士道の範囲内なところがお見事。
香織と早苗。赤と白。攻めと守り。
正反対の二人だけど、なんだかんだ言って好敵手。
しかしなあ、18歳はどうなんだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする