河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ラスト ラン

2011-08-02 22:32:50 | 読書(小説)
角野栄子、角川書店。
作者の自伝的小説らしい。
イコさん、74歳。
5歳の時に母に死なれ、寂しい思いをした。
この年になって、母の12歳の時の写真を胸に、
未練を断ち切ろうと、バイクで母の故郷へ。
すると旧家がそのままのこっており、
そこに12歳の姿をした母ふーちゃんのゆうれいが。
女の子のゆうれいを乗せて、ばーさんが走るラストラン。
どこへいくのか?
ストーリーは結構ごちゃごちゃしてとりとめもなく
続くかに見えて、そこは子供の論理っぽく、
脇道は多いけど、主線はそれていなかったという感じ。
とりあえず、しんみりした落ちがついたらどうなるかと思ったが、
これからも生きて行く気まんまんなおばあさんでよかった。
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黄泉坂案内人

2011-08-01 20:04:15 | 読書(小説)
仁木英之、角川書店。
「僕僕先生」の人のだ。
自前の会社が倒産してタクシーの運転手をしていた磐田速人は、妻と子に逃げられ、タクシー会社も首になった挙句、入日村という村へ迷い込む。
そこは、あの世とこの世の境目。
しかもナトリという妖に名を奪われ、帰りたくても帰れない。
この村に住む少女彩葉とともに、黄泉坂を上がりきれない迷える魂を救う仕事に就く。
全6話、前半は1話完結人情物語、だったけど、後半、そんな浮世離れした世界でも起こる不正と陰謀・・・

彩葉の元気な大阪弁の啖呵が小気味いい。
そして、大阪や奈良の地理に妙に詳しいというか家の場所の設定まで細かいところが面白い。
カバーの絵の人は、本文読んでないなあ・・・。雰囲気はいいのに。
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