河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

エチュード春一番1

2016-01-24 00:13:47 | 読書(小説)
第一曲仔犬のプレリュード、とあるから第1巻か。
荻原規子、講談社タイガ。
ちょっと気恥ずかしいタイトルと表紙画だが、
神様のしゃべりっぷりが気に入った。
父母弟はロンドンへ旅立ち、一軒家に一人暮らしとなった
美綾(みあや)が、大学に入る春に拾ったパピヨンは、
自分が「八百万の神」だと名乗る。
人間となるべく、人間の感覚を勉強するという。
そんななか、新しい生活が始まり、旧友との再会など、
美綾はおかしな事件に巻き込まれていく。

大学に入ったばかりならありがちな心の不安定さ。
ちょっとした自分では気づかないハイテンションとか。
神様の打つ人間論とかが面白い。烏系やな。
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ヨシツネ

2016-01-24 00:06:16 | 読書(マンガ)
ネットで見つけなきゃ、
その存在すら知らなかった遠藤淑子の最新刊。
短編集は久しぶりだねえ。
表題作は、男性誌に載ったせいか、ちょっと毛色が違う。
続かなかったのか、2話でおしまい。
その他はファンタジックな色とりどり。
「さがし人」は、大人っぽい話だねえ。
「犬の本屋さん」は、お兄さんの犬の手下ぶりがいい感じ。
「ちっちゃいお兄さん」「イカロスの墜落」
「手紙」は、なんだか連ドラ風。
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茶柱倶楽部8

2016-01-24 00:01:31 | 読書(マンガ)
店頭で見かけて、完結してたことを知った。
こんなマイナー本、もう取り寄せしかなかったかも。
日本茶の祭りをする!と意気込んでた鈴だが、
意外に祭りはあっさりだったな。
それよりも、生産者とか、前に出てきた人総集編的な。
ちゃんと淹れて飲んだら美味しいんだけどねえ。日本茶。
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声をきかせて

2016-01-23 23:47:21 | 読書(小説)
樫崎茜、講談社。
「ぼくたちの骨」に続く、博物館小説らしい。
化石が出てくるから。
それよりも、長野県北部(戸隠周辺)っぽい田舎の
伝統的なものづくりの後継問題とかのほうが面白い。
主人公の砂凪(さなぎ)は、香木などの香道具を売る老舗の娘。
見込みのない父母に変わり、祖母から手ほどきを受ける日々。
近所のパン屋の娘珠季(たまき)、箒屋の孫蒼太と、
学校に出てこなくなった化石や鉱物好きの悠介と4人で
タイムカプセルを埋めた空き家に人が帰ってきた。
その人物は、砂凪らのカプセルを掘り返し、返してくれない。

らんちゅうの出来損ないを飼育してみたり、
新しい地元名物を考案しようとしてたり、
あまりセンスのない香道を勉強しようと頑張ったり、
挙句化石の発掘にチャレンジしたり、盛りだくさん。
イマドキのキャラありきの話ではないけど、
描写がリアルな分、そこらの街にいそうな気がする。
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ゴールデン・ドリーム

2016-01-23 14:11:12 | 読書(小説)
ロイド・アリグザンダー、評論社。
アメリカの児童文学。
これが遺作だって。
タランシリーズは面白かった。
児童文学とはいえ、このタイトル、この表紙画、
アリグザンダーじゃなきゃ、誰が読むかって感じ。
せっかく面白いのになあ。
あんぽんたん(チューチ)と呼ばれてるカルロ・チューチョ。
ある日、港で不思議な古本屋に出会うところから、物語は始まる。
古書に挟み込まれた一枚の地図。宝の在処!?
世間知らずの坊っちゃんが旅立ち、出会ったのは、
嘘つき証人、男装の美少女、海を目指す爺さん。
イタリアっぽいところからスタートして、
トルコっぽい街でラクダとかを集め、
中東っぽい砂漠で盗賊に出会い、
挙句はモンゴルっぽい遊牧民につかまり・・・。
そして迎えるハッピーエンド。いいじゃん。
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