スチームオペラ

芦辺拓、創元推理文庫。
副題に、蒸気都市探偵譚、とある。
パラレルワールドな、蒸気の世界。
１９世紀の、エーテルが宇宙に満ちてる世界の方。
どうせなら鶴田謙二の挿絵が良かったな。
って彼に少女は描けないか。
とまあ、蒸気の世界の、SF推理小説。
読み終わった後、もっかい読み返したくなる。
っていうか読み返した。
さらにもういっこどんでん返し？があるので、
それも含めて読み返したくなった。
これは、小説だけの楽しみかな。
あと、ちょっとムズムズするボーイミーツガール。
もうちょっとわかりやすく書けないものかと
思う描写は多々あるが、まあ面白いんでね？

本好きの下克上 第二部神殿の巫女見習い4

香月美夜、TOブックス。
第二部の完結編。
急展開。
あれで第二部のラスボスは消えたのか？
けっこうご都合主義っぽいけどまあ
流れ的には納得できるからいいか。
つぎはまた新たな生活が始まるわけだな。
待て次巻。

魔使いの復讐

ジョセフ・ディレイニー、東京創元社。
とうとう完結。
凄絶なクライマックス。
・・・そっちへ行っちゃうんだ。
案の定、予想外の展開をしてくれる。
外伝アリスで、アリスのことわかった気にさせたくせに。
魔王を倒して、トムは平和を取り戻せるのか。

このシリーズとの付き合いも長くなって、
SPOOK魔使いという職業に慣れてきた。
熊野の頃からだから、６～７年経ったのか。
そして、シリーズは第二部へ続く。
なんか、後味悪いっていうか、爽快な終わりは迎えない。
これで続き出なかったら、トムが浮かばれないような。

魔使いの敵

ジョセフ・ディレイニー、東京創元社。
最後から２冊めの語り手は、アリス。
魔王のもとにある３つめの剣を取りに
闇の世界へ行くことになったアリスが
どんな冒険をしたか。
ソーンが登場、ちょっとうれしい。

天と地の方程式３

富安陽子、講談社。
３部作、完結。
「開く者」「唱える者」「奏でる者」「閉ざす者」
「見る者」「知る者」「告げる者」
７人のカンナギが集結。天ツ神の意志を受け取り、
黄泉ツ神を地の底へ送る。
彼らは使命を果たせるか。

数学モノ？としてもなかなか面白かった。
きっちり３冊でみごと収束。