河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

ぼくのあいぼうはカモノハシ

2020-12-02 23:29:30 | 読書(小説)
ミヒャエル・エングラー、徳間書店。
小学校低学年向け?
カモノハシに惹かれて読んでみたけど、
流石に子ども向けすぎた。。。
お父さんがオーストラリアに単身赴任していて、
お母さんとお姉ちゃんとドイツで暮らしているルフス。
ある日、人の言葉を話して、ピーナツバターが好物の
カモノハシ、シドニーに出会う。
動物園から逃げ出してきたシドニーは、
あの手この手でルフスを丸め込み、
オーストラリアへいかせようとする。
物語は、オーストラリアへついた瞬間終わるんだけど、
あれ、シドニー、どうなったん?って感じ。
考えたらいかんのか。
ルフスは一途にお父さんに会いたくてオーストラリアを目指す。
その姿はいじらしいけど、シドニーのしたたかさはなんなのか。
日本人の描く挿絵はなかなか可愛いけど。
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彼方の友へ

2020-12-01 22:09:00 | 読書(小説)
伊吹有喜、実業之日本社。
文庫になってて、そっちには何か書き下ろしがあったのが
ちょっと気になるけど、図書館で借りた単行本。
作者は、三重県ではこの間からちょっとメジャーになった。
尾鷲市出身、四日市育ち。
でもまあこの作品は三重県関係ないやつ。
昭和の、戦前戦中に発行された雑誌「乙女の友」の物語。
実在の「少女の友」がモデルだな。
平成の老人ホームでうつらうつらと時を過ごす佐倉ハツ。
老人ホームを訪ねてくる誰かに刺激を受け、昔を思い出す。
最後の最後まで、いろんな伏線が詰め込まれていて、
ちょっとしたミステリー。
ラブストーリーも練り込まれている。
「彼方の友へ」向けて、雑誌を作る。
そこが熱く語られていて、良かったな。

追記
でもなんか、モデルになった人可哀想なくらい、
ものすごい展開だよな、これ。。。
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