仕事の合間を縫って顔見世、昼の部観劇。
小雨が夕方から降るようだったが、暖かいので着物で観劇。
この姿で紺色のシルクショールだけを持って。
車中と劇場内は暑いと踏んで。
午前中は京都は快晴。
劇場内は舞妓さんの総見の日で華やか。
ロビーの竹馬
團十郎のポスター
第一幕 双蝶々曲輪日。
舞台写真は全てWebよりお借りしました。
最近、渡辺保が書いた吉右衛門の演劇評論を読んだばかりだったのでこの戯曲のストーリーんがだいたいわかっていたので鴈次郎の濡髪長五郎、わざと勝負に負けて、苦渋の内面。貫禄十分だった。
隼人の長吉は溌剌として軽みがあり好演。後の幕も見てみたかった。
染五郎の与五郎が達者だった。こんな役はうってつけ。
第二幕。歌舞伎十八番外郎売り。
歌舞伎十八番て本当になんとも言えないキッチュなお芝居が多い。十歳の新之助が爽やかな口跡で頑張っていた。動きもきびきび。それにしても花魁の華やかな意匠。昼、夜の部ともに着物文化の壮麗さにため息が出た。
ここで30分休憩の昼食タイム。
いつも手づくりのお弁当。炊き込みご飯のおにぎり、出汁巻き、鶏肉、蓮根、人参の煮物、セロリ、ブロッコリー、ちりめん山椒。友達が作ってくれた小さいペットボトルカバーにお酒を五勺くらい入れて。
次の幕の男伊達
ぼたんちゃんも頑張ってました。女の子も舞台に上がってもいいと思う。
團十郎がこの姿が似合ってほれぼれする。すごくかっこいい。
第四幕 景清 そうか、昼の部は第四幕まであるんだ。
これも歌舞伎十八番。私が観たのは初めてもかもしれない。記憶にない。
牢屋に入れられた景清が牢を打ち破って出てきて太い縄でたすき掛けをする風采は何となく記憶にあるが。これも不思議なお芝居である。歌舞伎の様式美だな。
こういう荒事はやはり、市川宗家のお手の物。
すみません。途中で酔いが回ったか少し寝ました。
成田屋一門のきびきびした殺陣も見ごたえがあり、河東節の演奏も素晴らしかった。
堪能して帰途に着く。顔見世らしい、錦絵のような華やかな舞台だった。