フル勤務の時は1月は激務の時期だった。
旦那も私も一番忙しい時だった。
今年は「冬に蟹を食べに行こう」となって旦那の提案で香住の大乗寺の円山応挙の襖絵の本物を3月まで公開しているという。
久しぶりの旅である。
大昔一度訪れたことがある。
子どもの頃にも近くの久美浜に海水浴に行った思い出もある。
兵庫県の日本海側。
めったに足を踏み入れる地域ではない。
アクセスは福知山線、播但線とある。
行きは蛍池から宝塚、福知山線に乗って城崎、最後は鈍行で香住着。
田舎へ行く時はタクシーが捕まらないというのと昼食場所の確保が必須だというのは今までの旅で学んだことだ。
今回は平日、しかも雪模様なので天候による交通の不便もあるかもしれない。
案の定、前日は福知山線が枕木が燃えるという事故で全線普通。
最初、日月で行くつもりが躊躇している間に宿が埋まってしまって急遽月火に変更。
休みだったのも幸い。
トンネルを抜けるとそこは日本海だった。
香住の駅は当然、無人。
蟹のお出迎え。
タクシーは予約していたのでさっそく大乗寺まで。
門前の芭蕉庵と言うところで昼食。
一晩中降ったような雪が積もっている。
店内は応挙の芭蕉の間の襖絵のレプリカで飾られている。応挙のDVD。
おススメの小さいけんちん汁うどんとゴマダレつけ冷麺が二つついたセット。最初の小鉢もすごーく美味しかった。
ゴボウの天ぷらが熱々、お野菜も新鮮で味付けも上品。
お腹一杯にはなるが、私でも食べられた。
平日にも関わらず次々とお客さんは入ってきた。
大乗寺
当然ながら寺内は撮影禁止。
ものすごく寒い寺内は毛糸で編んだ靴下を貸してくれて説明をしてくれる。
最初の足を踏み込んだ「老松孔雀図」は圧巻だった。
画像はネットよりお借りしました。
松と孔雀の羽の墨を使い分けたそうだ。松の葉は緑に見えるし、孔雀の羽は青に見える。
涙が出た。応挙最晩年の渾身の襖絵。
55歳の時の注文を受けて京都で描き上げていたのに大火で消滅してしまった襖絵をそれから7年後亡くなる3ヵ月前に描き上げた。
応挙は貧しい時代にこのお寺の援助を受け、お寺立て直しの時に弟子ともども全ての襖絵をプロデュースし制作したということだ。
応挙のお弟子さんの呉春や蘆雪の絵が続く。
藤森守礼の「梅花狗子図」
2階は別料金だったが、上がってみる長澤蘆雪の「群猿図」が抜群に面白かった。
躍動感のある筆致、何とも言えない個性的なそれぞれの猿の表情。何も下描きをしないで一息に描き上げたそうだ。
画像はHPよりお借りしました。
「蘆雪ってどんな人だったんだろうか」という気持ちになる。
調べると天才肌でなんでも器用にこなしたようだ。
若い内からその腕を買われ、応挙に弟子入り。だが、その人を食った言動で一度は破門になっている。
46歳の若さで自殺とも他殺とも道頓堀の芝居小屋で毒殺されたという説もある。
まるでイタリアのカラバッジョのような人だ。
堪能した。あまりの寒さにお寺を後にする。
午後からは吹き殴りみぞれ。
前日の日曜日は福知山線が止まっていたので公開していなかったそうだ。
土曜日は団体貸し切り。
東京から飛行機で観に来るお客さんもいるそうだ。
旦那も私も一番忙しい時だった。
今年は「冬に蟹を食べに行こう」となって旦那の提案で香住の大乗寺の円山応挙の襖絵の本物を3月まで公開しているという。
久しぶりの旅である。
大昔一度訪れたことがある。
子どもの頃にも近くの久美浜に海水浴に行った思い出もある。
兵庫県の日本海側。
めったに足を踏み入れる地域ではない。
アクセスは福知山線、播但線とある。
行きは蛍池から宝塚、福知山線に乗って城崎、最後は鈍行で香住着。
田舎へ行く時はタクシーが捕まらないというのと昼食場所の確保が必須だというのは今までの旅で学んだことだ。
今回は平日、しかも雪模様なので天候による交通の不便もあるかもしれない。
案の定、前日は福知山線が枕木が燃えるという事故で全線普通。
最初、日月で行くつもりが躊躇している間に宿が埋まってしまって急遽月火に変更。
休みだったのも幸い。
トンネルを抜けるとそこは日本海だった。
香住の駅は当然、無人。
蟹のお出迎え。
タクシーは予約していたのでさっそく大乗寺まで。
門前の芭蕉庵と言うところで昼食。
一晩中降ったような雪が積もっている。
店内は応挙の芭蕉の間の襖絵のレプリカで飾られている。応挙のDVD。
おススメの小さいけんちん汁うどんとゴマダレつけ冷麺が二つついたセット。最初の小鉢もすごーく美味しかった。
ゴボウの天ぷらが熱々、お野菜も新鮮で味付けも上品。
お腹一杯にはなるが、私でも食べられた。
平日にも関わらず次々とお客さんは入ってきた。
大乗寺
当然ながら寺内は撮影禁止。
ものすごく寒い寺内は毛糸で編んだ靴下を貸してくれて説明をしてくれる。
最初の足を踏み込んだ「老松孔雀図」は圧巻だった。
画像はネットよりお借りしました。
松と孔雀の羽の墨を使い分けたそうだ。松の葉は緑に見えるし、孔雀の羽は青に見える。
涙が出た。応挙最晩年の渾身の襖絵。
55歳の時の注文を受けて京都で描き上げていたのに大火で消滅してしまった襖絵をそれから7年後亡くなる3ヵ月前に描き上げた。
応挙は貧しい時代にこのお寺の援助を受け、お寺立て直しの時に弟子ともども全ての襖絵をプロデュースし制作したということだ。
応挙のお弟子さんの呉春や蘆雪の絵が続く。
藤森守礼の「梅花狗子図」
2階は別料金だったが、上がってみる長澤蘆雪の「群猿図」が抜群に面白かった。
躍動感のある筆致、何とも言えない個性的なそれぞれの猿の表情。何も下描きをしないで一息に描き上げたそうだ。
画像はHPよりお借りしました。
「蘆雪ってどんな人だったんだろうか」という気持ちになる。
調べると天才肌でなんでも器用にこなしたようだ。
若い内からその腕を買われ、応挙に弟子入り。だが、その人を食った言動で一度は破門になっている。
46歳の若さで自殺とも他殺とも道頓堀の芝居小屋で毒殺されたという説もある。
まるでイタリアのカラバッジョのような人だ。
堪能した。あまりの寒さにお寺を後にする。
午後からは吹き殴りみぞれ。
前日の日曜日は福知山線が止まっていたので公開していなかったそうだ。
土曜日は団体貸し切り。
東京から飛行機で観に来るお客さんもいるそうだ。