遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

石岡瑛子 I デザイン 兵庫県立美術館

2024-11-20 07:12:00 | 美術館、博物館
前売りチケットを買っていた一番最後。
石岡瑛子 I デザイン展
秋晴れの日に観に行きました。


石岡瑛子大好きです。
 
資生堂のコマーシャル
ホネケーキのコマーシャルはいまだ鮮烈です。

秋川リサや前田美波里がどんだけ斬新で素敵だったか。


一世を風靡したPALCOのポスター


 
   
写真は藤原新也です。


ドミニク・サンダ

そして、フェイ・ダナウェイ


このアンニュイな美しさにどれだけ憧れたか。


時代はジュリーでした。

PALCOのポスターは私たちの青春リアルタイムでした。

石岡さんはコマーシャルというクライアントの意図がありながら、その作り出す作品でまるで時代を引っ張っていった人だと思いました。芸術作品のように自分の思いだけを表出するだけではない、凄みが感じられます。制約がある分。


そして、この人。杉山登志。CM映像の中の人物の中身さえも表現してしまうCMディレクター。


山本山やマキシムのコーヒーもパッケージも石岡瑛子。


色々なデザインを直観と妥協のなさで突き詰めて制作してった。


角川のポスター


野生時代の表紙



私たちの大学時代から20代、当たり前に触れていた媒体。



中庭も赤に染まってました。


若い頃の賞を取った作品。印刷技術にもすごくこだわったそうです。


タマラド・レンピッカの作品
彼女の作品もパルコのポスターになってました。


70年エキスポのポスター さすがです。時代のシャープさを感じます。今と全然違う。


お芝居のポスター


ドラキュラのポスター


舞台装置から衣装まで妥協しないで本物を作り続けた。


展示も映像を交えて、点数を絞って展示してあったのですごく見やすかった。

今年は苅谷市に「宇野亜紀良展」も観にいったので、この人達が時代を作っていったんだなとしみじみ思った。
その時も記事はこちら

愛知への日帰り旅 その① 苅谷市美術館 宇野亜喜良展 - 遊びをせんとや

日曜美術館で東京で開催された宇野亜紀良展の様子と宇野亜紀良と横尾忠則の対談を観て、是非この展覧会が観たいと思った。巡回展は苅谷市美術館。ぎりぎり、日帰り可能。つ...

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お昼は珍しく三宮に出ないで岩屋の駅の裏手のイタリアン、SUGAHARA。

ボールのような大きな器に山盛りのトマトとフレッシュモッツァレラチーズのパスタ。食後にアイスコーヒーとアイス。

普通のバニラアイスの下にレモンの輪切りが敷いてあってほのかにレモンの香りがするのが新鮮だった。
パスタはアルデンテで凄く美味しかったのだが、なにせ量が多い。三分の一旦那に食べてもらった。
旦那はアマトリチャーナ

これも半端なく拍子切りのベーコンが投入されていた。
これで両方とも1500円。

昨日の晩御飯は少しずつ余った、豚肉、鶏もも肉できくらげとピーマンでチンジャオロース風に。蕪と柿と少し余ったいたサーモンのマリネ。白菜、シイタケ、里芋のお味噌汁。





ちょこっと隙間掃除と古くて新しいこたつ布団

2024-11-19 06:53:48 | メリハリ充実年金生活
過ごしやすい季節になってきた。
旅行からの暴飲暴食がたたって右腹と腰が痛い。
少しずつましになっているが。あかん、お昼から飲むのとバイキング。

秋晴れの一日、前から気になっていた掃除しにくい所を意を決して掃除することにした。
ワインクーラーの隙間。

ボトルを全部出して、隙間と床を全部拭く。底はそうでもないけれど隙間に埃が溜まる。

底と言えば、洗濯機の底。
旦那にずらしてもらって溜まった埃を拭く。手前は何回か拭いたが、奥の方は酷い状態だった。


和室の照明の中。

傘を外して埃を払う。この照明25年前に最初のリフォームの時に付けた物だが、全く痛んでいない。

クローゼットの前のルーバーの隙間。障子の桟。


そして、コタツを出したので、捨てようと思っていたなんと34年前に買って全くと言っていいほど使ってなかったダブルの夏掛け羽毛布団。冬用の分厚い方は使ったが、同時に買った薄い夏掛けなんて、暑がりの旦那はすぐにタオルケットになったので。収納する場所が限られていた以前のマンションでは最初ダブルの布団だったが、それもすぐに別々に。
敷布団と冬用羽毛布団はすでに廃棄。夏上掛けだけ残っていた。捨てようとすると、「それ、一回も使ってないで。」と旦那。
それはもったいないということでピンときて今まで使っていたこたつ布団を廃棄し、このダブルの羽毛布団を使うことに。

ぴったり。しかも暖かい。
なんでも捨てないで良かったと思った瞬間。
これも断処理に一環。

昨日の晩御飯は急に寒くなったので、お鍋。豚白菜。ほうれん草、豆腐、シイタケ、大根。生姜とニンニクのすりおろしを添えて。
サツマイモのレモン煮。

生姜とニンニクは毎日摂るようにしている。ニンニクのすりおろしが美味しかった。

お風呂に入って、寝る前にヨガの基本のアーサナだけするようにしたら、身体がポカポカしてすごく気持ちいい。腰痛も完治した。
朝までぐっすり。




秋の上越 酒田、鶴岡、村上、新発田の旅 番外編

2024-11-18 06:57:20 | 旅行
上越の旅、慌ただしく詰め込み過ぎて、情報量が多すぎて、把握しきれてない。

改めて、思い返すにほとんど知らなかった郷土で戦国時代~江戸時代や明治維新前後の狭間に頑張った人達がいるなんだなと思った。

そのうちの一人、村上の本庄繁長
戦国時代に能力とその戦闘力の高さで色々な武将に請われた武人。
激動の時代に勇敢で賢く先を読み、上杉家臣として秀吉、家康時代を74歳まで生き切ったのは凄い。
調てみると能力の高さのために陥れられたり、息子と敵対して戦った時もあった。


このゴールドグレムリン兜も本庄繁長の物であったそうだ。
こんな兜で戦ったら目立ってしようがなかっただろうに。

酒田市の本間家しかり
商人でありながら、領民のことを考えて行動したこと。

松森胤保も幕末に松山藩の家老になり、戊辰戦争を戦った。
改めて東北の江戸時代~明治時代までの「どっちついたらいいの」の戦いは凄まじいものがあり、混乱しただろう。
明治になってからも、教育職を歴任し、戦後の新政府のシステムを整えた。
時代の要請に応じて自分の能力を惜しみなく発揮して実現していった柔軟なエネルギーが感じられる。
松森と言う姓も戦いに勝ったから「松守」を与えられたのに遠慮して「松森」としたとある。

そして、最後の新発田の溝口内匠。
この時、どんなことがあったのかは「十一人の賊軍」の本を読んでから。
溝口家の家老。水戸で起こった天狗党の反乱を納めるために派兵された。その時に指揮を執ったのは溝口内匠。
戊辰戦争のおり、新政府に味方するか、旧幕府方に着くか、瀬戸際に立たされた新発田藩。
表向きな旧幕府派の奥羽越列藩同盟に加わっていた。
新政府率いる官軍が迫るなか、いかに新発田の街を守るかを描いた作品だそうだ。
新発田の街巡りのホームページはこちら

『十一人の賊軍』特集ページ|しばた町めぐり

新潟県新発田市のまちなかは、城下町ならではの魅力がいっぱい!! 歴史情緒あふれる名所や旧跡、お洒落なカフェや料理店など。城下町しばたのグッとくるスポットをご紹介♪

しばた町めぐり

 

やっぱり映画を観に行こう。


いずれにしても、戦国時代や明治維新前後に日本全国が翻弄されて、激動の時代にいかに領民を守り、街を守った人がいたのは確かだ。そして自己犠牲だけでなく、自分もそこそこまで生き延びた身の振り方の直観力の凄さ、そんな事が知れる合宿旅は意義があったようだ。それにしてもサイクリングも久しぶりにしたし、リスキーな旅だったが。

昨日の晩御飯は焼き鮭。アボガド、トマトのマヨネーズ和え。糠漬けキュウリ。里芋、人参、シイタケ入りの玉吸。ほうれん草の胡麻和え。お赤飯。








11月ランチ会 その②

2024-11-17 06:52:44 | おもてなし
色々なことがあって大学時代の友人と久しぶりに集まることに
長い間、会ってなかったが、ブログなどで近況は少しうかがい知れる。

昨年から復活したもう一人の友達と我が家が中間地点なのでささやかなランチ会を催した。
なにせ、年齢行くと食べられない。
今回は少量ランチプレートにした。

テーブルセッティングは秋なので紺に絞り模様のテーブルクロスにアラビアの食器で


  
  メニューは
  ・アボガド、柿白和え
  ・サツマイモのレモン煮
  ・鳥胸肉塩麹焼き
  ・クリームチーズ、サーモン巻き
  ・プチトマトキッシュ
  ・ミニハンバーグ

   いつものお赤飯とジャガイモポタージュ
  ・グリーンサラダ 敢えてドレッシングなし



  ・ミニ海老トマトソースグラタン
  
  お持たせのフルーツ餅、クスミティー 
  わが家も松竹堂のフルーツ餅を用意していたのでそれぞれ

色々忙しい11月で一人の友達は遅れて参加だったが、それぞれの近況に話に花が咲いた。
あっという間の4時間程だった。
こうやって65歳を過ぎて、元気で会えるのが何より。
またの再開を約束してお開き。
すごく遠くなのでわざわざ、ありがとう。

実は旅行での暴飲暴食、2日前の大量パスタランチのおかげでこの日は全く食欲なし、アルコールも飲めなかった。
晩御飯もなしでデトックス。翌朝はすっきり。
食べ過ぎ厳禁。




秋の上越 酒田、鶴岡、村上の旅 そして新発田へ

2024-11-16 07:25:14 | 旅行
さて、旅も終盤。最後の地、新発田に向かって出発。
ここも大きな都市である。
まず、駅前の蔵春閣へ。
新発田出身の大倉喜八郎(実業家、ホテルホークラ創設者)が東京の向島に建てた別邸を移築したものである。
明治終わりの建物だったが、とても豪勢だった。
假屋崎省吾の花展が開催されていたので入場料が倍に1000円だった。

 
私的にはこの花はいらんかったなという印象。


床のモザイクや


格子天井やクリスタルのシャンデリアがありし日の豪華さを彷彿とさせる。




大倉喜八郎さんと。

次に清水園へ

江戸時代、新発田は溝口家が藩主だった。
ここは元、清水谷と呼ばれていた土地に三代宣直が建てた別邸。広大な庭は四代重勝の時、庭庄田中帯阿によって修復されたこれでもかと言うほど、お茶室があるお庭である。

  


園内には資料館や足軽屋敷など並んでいる。

堀部安兵衛も新発田出身。

公民館で映画「十一人の賊軍」の映画を上映していた。
https://11zokugun.com/

この映画、気になっていたが、幕末の実話だったそうだ。
60年も前に書かれた脚本が蘇る。
藩主の溝口家の家老溝口内匠を阿部サダヲが演じている。
近くの映画館で上映しているので是非観に行こう。

城址に行ったが、敷地内には時間切れで入れなかった。目の前で門が閉められた。残念。
夕暮れがどんどん早くなる。

日曜日だったのでほぼ開いてない商店街の和菓子のお店で旦那と息子は最中と羊羹を買って駅へ。

慌ただしい旅も予定通りのいなほに乗り

電車もスムーズに遅れなく、乗り継ぎもよく、この日のうちに我が家にたどり着いた。

何よりお天気に恵まれ、着物の着れたし、やりたいことはできたが、なんせ、慌ただしい合宿旅だった。
ブログにまとめてみると色んな要素が入り過ぎて、整理していくうちに中々面白い旅だったなと思う。


秋の上越 酒田、鶴岡、村上の旅 その⑤

2024-11-15 08:10:51 | 旅行
出発前に息子がぼそっと「村上で夕方までいるのはもったいないので午後から次の新発田へ行きたい。」とのたまうのである。
私としては村上でゆっくりしたかったのだが、致し方ない。また駆け足の観光になる。新発田は途中下車可能で指定席券を買った特急にも文句なく乗れるので。

快晴。まずはおしゃぎり会館へ

 
細工の美しい山車。

子バーエンディングストーリーのような。

子供たちの行列。

2階には歴史の知れる色々が

ここでやっと酒田、鶴岡、村上や鳥海山、羽黒山、月山の位置関係が解る。

グレムリンのような物がついた金きら兜

村上は皇后雅子様のお父様の先祖の家があるところ

小和田家の本籍はずっと村上に置いたままなので雅子様の除籍の時の記念の事務処理関係の品


若林家住宅

 
庭には冬支度の雪吊り



軒先には必ず鮭が吊るされている。

鮭を軒下に一年間吊るし、薄くそいでお酒に漬けて戻して食べたそうだ。今もお土産に売っている。

村上歴史文化館など足早に観て回る。

 
  

まいづる公園。後で調べると雅子様ご成婚の記念に整備された公園だそうだ。

 
   
栗が一杯落ちていた。
小和田家の先祖の家が移築されてい旧嵩岡家住宅

 
   
     
       



紺碧の空と秋の色

 
  

村上城址に登る。結構な高台。

すわっ!そこに熊出没の立て看板。ベルもラジオも持ってない。どうする私。やたらに騒ぐ。
幸い日曜日の10時過ぎだったのでちらほら人が登っている。地元の人も体力づくりに散歩がてら。
山歩きの服装できちんと熊除けのベルを下げた人やラジオを鳴らして登る人も。そのうちのお一方、派手なベルを鳴らして登る年配の男性に着いて登る。チキンハートの私。結構城址を訪れることが多い我が家、これから熊除けベルは必須かも。
頂上に到着


遥か下に日本海、村上の市街地が見渡せる。


 
  
晴れていてすごく気持ちがいい。頂上では家族連れが虫取りをしたり、どんどん下から人も登ってくる。
中世を歩く散歩道みたいな登山道があったけれど倒木で今は立ち入り禁止となっていた。それこそ熊が出るのでこういうところに中々行けなくなるのでは。
下りる時はみんなが持っている熊除けベルがハンドベルのように鳴り響いていて怖くなかった。

ここで昼食とお土産。
千年鮭 井筒屋に行ったら「本日予約で満員」とある。観光地あるある。古い建物を改装したカジュアルな鮭のお店海鮮 一鰭へ。
5分ほど待ったら座れた。

メニューにバラエティはなかったが、ここでは鮭を食べないと。燻製した鮭定食。お刺身が付いていた。
息子が海鮮丼

ここでもやはりご飯が美味しい。

千年鮭 きっかわでお目当ての〆張鶴の純米酒も買いとなりの酒蔵で日本列島北限のお茶も買った。
千年鮭きっかわの壮観な鮭


最後にいやぼや会館へ。
いやぼやとは鮭のことで、江戸時代に鮭の養殖に成功した三面川(みおもてかわ)の分流、種川を川の側面から観ることのできる中々興味深い水族館である。いや川族館かな?種川の造作に尽力した青砥部平治の事も知れるがなんせ、時間がないからすっとばした。
イワナに餌をやるコーナー。入れ食い状態でした。



種川までの地下道。


 
鮭が泳いでいる。


 
   
と鮭づくしである。

楽しめるところだが、時間がないので駅へ。

そして、新発田(しばた)へ。






秋の上越 酒田、鶴岡、村上の旅 その④

2024-11-14 16:26:47 | 旅行
泊まりたかった瀬浪温泉、汐見荘。
ここは安西水丸が泊まった頃も大きな旅館だったと思うが、今はリニューアルされて大江戸温泉物語プレミアムになっている。
10階建て、目の前が海水浴場。夕日が素晴らしいロケーション。
無料シャトルバスで10分。

着いたらチェックインに結構な人数並んでいた。
すぐに日没

 
砂浜に出て、大きく沈み行く夕日を見る。

なんで太陽な地平線に隠れる時にあんなに大きく見えるのか。
雲が不思議な形で模様を作っていた。

まるで演歌歌手のような私

 
   



晴れて本当に良かった。
ロビーには無料で飲める生ビールもある。


お部屋は海側、9階。
ながめは抜群。12.5畳の和室。十分な広さ。

 

浴衣は何種類かから選べる。私はブルー地の浴衣にしたら男物でミヤツ口が開いてなくて息子に笑われた。

このお皿持ってる

村上の産地だったんだ。

夕食はバイキング。本当はどこかに食べに行こうと思っていたが、歩いて行ける所に適当な店が全くなかった。
夕食付きを取り直したら返って割引になって安かった。

こんな感じ。

日本酒飲み比べは5種類で1100円。

純米酒を選んで。〆張鶴が美味しかった。

ホテルの人が写真を撮ってくれる。旦那の皿には揚げ物ばかり。
レストランには老若男女本当に色々な年齢層の人が訪れていた。
家族連れあり、一人の人もあり。結構若い人どうしも多かった。

朝の散歩の海岸

 
ホテル



玄関の足湯。与謝野晶子も来たみたい。


ロビーはいつでも泊まっている人数のわりには落ち着いていた。

 
    

売店


朝食バイキング

朝から魚介を食べますわな。
シャトルバスで駅まで送ってくらったが、私たちだけだった。

駅前でこの日はレンタサイクルを借りる。1日一人500円。

村上見学は次へ続く。














秋の上越 酒田、鶴岡、村上の旅 その③

2024-11-13 08:49:34 | 旅行
今回の旅、足を踏み入れたことがない新潟に行こうということになり、私は本当は南のここに行きたかった。
清津峡谷トンネル

清津峡/Tunnel of Light

「清津峡/Tunnel of Light」の情報は「にいがた観光ナビ」で。黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の一つとして知られる「清津峡」は、川を挟んで切り立つ巨大な岩壁は全...

にいがた観光ナビ

 

峡谷のトンネルが芸術作品になっていて、越後妻有大地の芸術祭が開催されている。
そうなると山形まで足は延ばせない。
息子が「是非、酒田に行きたい。」と言うので北部の村上に行くことした。
村上市は安西水丸の「小さな城下町」で村上春樹が毎年トライアスロンで参加していていて、いい街だと紹介していたから。

ということで、旅程が決まった。直前に「鶴岡にも行きたい」といいだし、鶴岡で何時間か時間を取る事にした。
田舎の電車は乗り遅れると大変なことになる。
本当は飛行機でひとっ飛びで時間短縮になるのだが、風景を車窓から見ることが旅の一部だと思う。
そこから「日本って本当に南北長いな。」とか「ちょっと走ると高層のビルがない。」いつも都会に住んでいるので色々感じることがある。

ということで、お昼前の普通電車で次の目的地鶴岡に行く。酒田でまず、ワンタンメンを食べなさい勧めれらたけれどかなわなかったので鶴岡でのお昼ご飯はラーメン。鶴岡の致道博物館に行くバスに乗るのに35分くらいしかない。
幸いネットで見つけた駅近の美味しいラーメン屋さん「たま屋」は5分も待てば座れた。店内はゆったりしたテーブル配置。

シンプル中華そば。これで細麺。あっさりした醤油味だった。700円。
駅に戻り巡回バスに乗り致道博物館へ。

酒田と鶴岡、庄内藩の江戸時代の藩主は酒井家。
「どうする家康」で大森南明が演じた酒井忠次の三代目忠勝。
酒井家は天保の大飢饉の時に貯蔵していたお米をお救い米として供出して一人の餓死者も出さずその7年後の転封の際に領民が反対して阻止したという事件があった。これは藤沢周平の「義民が駆ける」に書かれているので是非読んでみたいと最近再文庫化されたので予約を入れる。

致道博物館は江戸時代~明治時代の建物、資料、美術品を集めた明治村のような場所。

旧西田川郡役所

旧鶴岡警察署庁舎


旧渋谷家住宅(多層民家)この中が凄かった。だいたいの建物は一旦、解体して修復しながら再建してある。

青い紬はこんな茅葺の室内によく似合う。


民具の蔵


庭に花梨の木があり、実が大きく落ちたら危ないの札あり。


美術展覧会場に展示してあった「三浦宏の粋」展の檜細工のミニチュアが辻村寿三郎の花魁の人形と共に吉原を再現していた。

  


写真展示なので見にくくてすみません。このあたり私のスマホの充電が切れているのでまともな写真がない。


赤門

本来の致道館、9代目酒井忠徳公が建てた藩校。

 

とういわけで村上行の特急発車まで3時間きっかりしかないので足早で観て行く。
もうはっきり言って歴史合宿になってる。帰りの足はタクシーを予約しておいた。
市役所の前から予約したタクシーに乗る。女性の運転手さんだった。
駅までで920円。バス代3人で900円。変わらない。
荷物をロッカーから出す段になって息子が鍵を持ってると思ったらないという。結局旦那が持っていた。ハラハラした。

無事、いなほに乗る。

一路村上へ。窓の外は曇天。今にも雨が降り出しそうだったが、新潟に入ったら晴れてきた。


リスキーなのは村上駅前にホテルの送迎シャトルバスを待ってもらっている。本来、16時発だが、いのほが村上駅に着くのは16時1分。メールで頼んでいたら快く受け入れてくれた。ダッシュで駅を出る。









秋の上越 酒田、鶴岡、村上の旅 その②(追記あり)

2024-11-12 08:45:04 | 旅行
晩御飯はホテルが街中なので息子チョイスで予約してもらった居酒屋井筒。
日和山公園とホテルとの中間くらいにある。

玄関の薬玉

店内は奥へと広く、新しく清潔。

注文がタブレットだったのにびっくり。

お料理は食べたい物をどんどん頼んだ。
最初の突き出しとビール。空気が乾燥していたのでビールが美味しい。

山形の日本酒は当然、美味しい


食べたかった食用菊のお浸しにいくら。菊は黄色と赤。



お刺身盛り合わせ。マグロが美味しい。


カラっと揚がった天ぷらと蒸し野菜。

食べれるようになった息子と茄子田楽


牛筋煮込み、ホタテ串焼き


焼き鳥


カキフライ、大きな牡蠣。

あと、松茸の土瓶蒸しもたのみました。私たちらしくご飯ものはなしでもお腹一杯になりました。
お店はどんどん混んで、地元のサラリーマンが多く、ほぼ満席。

夜の駅前

部屋からも駅が見える


朝、早くに起きて駅周辺を散歩

アート作品 白い部屋


駅の券売機で何とかこの日の鶴岡、村上の特急券を買う。本間美術館まで下見。

朝食会場はフレンチレストラン



バイキングで席は窓際の隔離されたブースに案内してくれた。
出来立てチーズオムレツ

つぶのままの蕎麦。珍しい。


朝起きない息子を後に本間美術館へ

広大な敷地にまず玄関付近に新館の美術館が


企画展は酒田市出身の洋画家、加藤丈策展をやっていた。迫力のある農夫像と明るい色使いが印象的

 

二階には昭和レトロな喫茶コーナーの名残が

 

広大な本間氏別邸庭園

お庭から清遠閣を望む。京都の三井家別邸に少し似てる。


 

竹林や

 

池に張り出すお茶室



 
睡蓮の葉に上に松葉が落ちていた。

清遠閣へ 企画展日本と中国の陶磁器というのをやっていた。

館内お階段。梅の木の欄干が壁に映って鶯が見える。

南宋時代の仏像


光琳の軸

趣のある障子窓


青磁


唐三彩


ほんとにきれいな古九谷


渋いへいげもの志野

織部


黄瀬戸


様々なお茶道具

 
   
鎌倉焼って言うんだ

窓から望む庭

本当にきれいに手入れされていた。



 
離れて見ると雲が浮かび上がる壁

本当に渋い作りでこの別邸は藩主をお迎えする建物として、冬場に仕事のない舟人夫たちの救済事業だったそうだ。

一階にはお茶室があり見学させてくれた。

入る時きっちり頭ぶつけました。


喫茶室でお抹茶をいただく。


旦那は黒楽、私は赤楽。
綺麗なお庭を観ながら堪能した。

時間があったので息子と私は昨日暗くてあんまり全貌がわからなかった日和山公園と修復している光丘文庫の建物を観に行く。
旦那は日和って駅で荷物を取って待つことに。

途中の下日枝神社

 

日和山小幡楼

左の建物はレストラン


修復中の光丘文庫

明るい日和山公園の船


道の端には六角灯台の形の柵


駅に戻り、鶴岡へ。田舎の電車は一時間に一本あればいいほうで、ここから村上の駅まで時間的にリスキーな旅が続く。
























秋の上越 酒田、鶴岡、村上の旅 その①(追記あり)

2024-11-11 15:23:50 | 旅行
今年は絶体涼しくなってから旅をしようと思っていたので、11月の半ばに計画した。
新潟に行きたいと思っていたが、息子が酒田に行きたいというので結局、山形、新潟の旅になった。
私は北の方になるので安西水丸の「小さな城下町」の本に村上市が書かれていたので、それじゃあ、村上市に行こうとなった。
うかつにも山形の酒田市が新潟の村上市より北に位置するということがピンときてなかった。
JR緑の窓口で酒田に行って村上を回って往復乗車券が買えるか聞いたら「酒田の往復ですね。」と言われて気がついた。

青森は訪れたことはあるが、日本海側の上越を訪れたのはすごーく若い頃に苗場のスキー場に行ったきりである。
またまた、東京まで東海道新幹線、新潟まで上越新幹線。この上越新幹線が東北新幹線と同じだと思っていたほどアホだった。

結構リスキーな乗り換え時間でなんとかスムーズに旅は始まった。
京都から息子が合流。
完璧な緑の窓口係の人のチョイスでとてもいい座席だった。
1時に酒田に着くので時間短縮のために東京駅のホームの上で駅弁を買う。
10分足らずの乗り換えで買えるのがすごい。
旦那は豚カツ弁当

私は幕の内、これくらいの量がちょうどいい

息子は牛タン弁当

この牛タン弁当がよくできていた。説明書をくれて、横にある黄色い紐を引っ張ると温められるようになっている。


結構な熱さになっていた。すごい、進歩。


上越新幹線の座席。テーマカラーは朱と臙脂色の中間くらいの赤と渋い落ち着いたグレー。

最初は曇り空だったが、そんなにお天気は悪くない。
新潟からの乗り換えは隣のホームに特急が着いていて、階段を上り下りしなくても乗り換えスムーズ。

特急いなほの座席はブルーとカバーは黄色

どんどん、どんより雲になる日本海。

 
小雨も降っているらしくて途中で水平線にくっきり虹


東京まで2時間余り、新潟まで1時間半、酒田まで2時間計、5時間程度で着く。のは大変?
久しぶりに会う息子としゃべったり、新聞や本を読んだりしているとすぐに時間は経つ。
そして車窓に写る景色が日本ってこんな感じなんやなーとしみじみする。
どこまでも昼がる庄内平野や月山、羽黒山などの重なる山並みが美しい。
酒田駅ホーム


最初に歴史資料館に行こうとしたが、閉館していたのできっとここにあるだろうと三居倉庫に行く。
途中に上日枝神社。

お社の木彫が凄い。

 

この地の豪商であり酒井家に尽くした豪商本間家旧本邸

 
玄関の異様な松

お庭

向かい別館お店

 
室内には色々な江戸時代の品物が

屋根瓦


どこまでも広がる稲田。アメリカみたい。

山居倉庫に着いた頃には陽も傾き始めていた。

 
   
山居橋

 
 

 建物にからまったツルが赤くグラーで―ションになっていて美しい。

 
  

倉庫の中には残念ながら入れないが、上部に風が通る窓を作り、お米を保管した。

 
  

一部、ミュージアムになっていて

   


 
お祭りの山車や


べに花


べに花で染めた反物
昔、この赤は凄く貴重だっただろうな。


酒田市はNHKの朝ドラの「おしん」のモデルになった土地
場面を表情豊か大滝博子さんの人形が展示されていた。

 
有名な場面





庄内米歴史資料館は残念ながら工事中

資料館も総合文化センターにあることが後で解った。

古くなった本間家三代目光丘が建て、所謂図書館のような光丘文庫の資料がセンター内に移動していた。
企画展は鶴岡出身で戊辰戦争を戦った松山藩付家老松森胤保が描いたおびただしい生き物のスケッチが展示されていた。

激しい明治維新を闘い、明治新体制を整え、政治家になり、60歳でスパッと職を辞し、好きな生物学にのめり込んだというこだ。
凄いバイタリティー。激動の時代に求められる職を次々こなし、最後は好きな道に進む。
69歳という濃い人生を生きた地方の秀才である。こういう人の存在を知れるのが旅のいいところかも。

日和山公園に着いたのはすでに5時を回っていて、たっぷり陽が暮れていた。

雲の合間から月とくっきり星が見えた。


六角灯台が色を替えてライティングされていた。

 

夜目に浮かぶ北前船、西回り航路を開いた河村瑞賢の像


到着時、駅前のホテルには荷物も預け、チェックインも途中で済ませた、月のホテル

図書館、バスセンターという公共の施設とフレンチレストラン、ブティックなどと同じ建物になっている。

 
   

ロビー

 
   
ロビーにも沢山の本。ライブラリーのような素敵なスペース


次の日に持参した着物で。


室内も角部屋のツイン。

 
スタイリッシュで機能的だった。十分満足。

ロビーで見つけた本

読みたかった村上春樹の「猫を棄てる」村上春樹さんのお父さんとの確執を書いた本。
お部屋まで持っていってもいいということだったので、どうせ、旅の一泊目は眠れないので寝る前に読破。
良かった。なんだか懐かしいような挿絵は台湾出身のイラストレーター高妍さん。