テレビが始まって,映画の興行成績に影響が出てきたころ,
フランスで若手監督による新しい波「ヌーヴェルヴァーグ」が始まります。
ロケ撮影中心、同時録音、即興演出などの手法的な共通性のある
一連の作家・作品を指す(単純に1950年代末から
1960年代中盤にかけて制作された若い作家の作品を指す)、とあります。
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日本でも,大船松竹撮影所から、吉田 喜重(よしだ・よししげ=きじゅう・
夫人は岡田 茉莉子(おかだ・まりこ))、
篠田 正浩(しのだ・まさひろ・夫人は岩下 志麻(いわした・しま))、
大島 渚(おおしま・なぎさ・夫人は小山明子(こやま・あきこ))。
が日本の「ヌーヴェルヴァーグ」の旗手として登場します。
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当時は魅力あふれるフランス映画が数多くありました
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『勝手にしやがれ』は、はジャン=リュック・ゴダールのデビュー作。
主演はジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグ。
アラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』
、
アラン・ドロンとリノ・ヴァンチェラの『冒険者たち』
、
ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの『地下室のメロディ』などがありました。
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フランス映画で,ジャズを映画音楽として使うのが流行りました。
「モーニン」で大ヒットのアート・ブレイキー,
ピアノのジヨン・ルイスなど。
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そのなかで話題作『死刑台のエレベーター』があります。
音楽は,マイルス・デイビスです。
ルイ・マル監督デビュー作でジャンヌ・モロー主演です。
恋人、ジュリアンはジャンヌ・モローの夫を自殺に見せかけて殺す。
いったんは会社を出た彼だが、証拠隠滅のため再び会社に戻る。
ところが運悪く、ジュリアンはエレベーターに閉じこめられてしまう。
約束の時間を過ぎても来ないジュリアンを心配し、
夜のパリをさまようジャンヌ・モロー。
ジャンヌ・モローが夜の街を彷徨う場面は
マイルスによる即興演奏と手持ちカメラによる撮影により
不安と焦燥感を表現され、本作品を象徴するシーンです。
高感度フィルムで夜間照明を抑えた場面は良かったです。
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マイルス・デイビスを次ぎに書きます。