初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

オート・ブラケット

2009年10月31日 18時19分36秒 | Weblog


プロが露出計を使って仕事をするようになって,

露出計内臓カメラも色々工夫がなされます。

一眼レフカメラは、焦点距離の違うレンズを交換して使います。

レンズによって通ってくる光線の量は微妙に違います。



レンズのF値は、レンズの口径と焦点距離の比率をFで表したに過ぎませんから,

メーカー、焦点距離が違っても開放絞りF1.4レンズの明るさは

同じ明るさのはずです。

しかし、焦点距離や製造会社の違いで,レンズの光の量は微妙に違います。

一眼レフの内蔵露出計では,撮影レンズを通った光TTL(スルー・ザ・レンズ)を

計りますから,露出に誤差はありません。

露出の決める方法でも,平均測光、スポット測光,マルチパターン測光、

評価測光などとあります。

これで、露出は理論的には誤差がありません。



しかし、露出の適否は、撮影したカメラマン,

原稿として受け取る編集マンなどで写真の評価は決まります。

いくら機械的に正確な露出も,個性や好みで、暗い色調、

明るい色調と好みが分かれます。

それで、露出に幅を持たせるために,オート・ブラケットというのがあります。

露出計の指示の+1,-1などの幅で,5枚ほど連写するような構造です。

露出を微妙に変化させながらモータードライブで

「バチッ,バチッ,バチッ,バチッ,バチッ,」

と、

銀塩カメラの一眼レフでは,

フィルム36ex   280円

フィルム現像代  600円
 
として、1枚…24円で24円×5カット=120円となります。

アマチュアには、デジタル一眼レフが出現するまで,

モータードライブでの仕事は物いりでした。

             … … …

フィルムに適正露出はOKとなりますが、

写った被写体の色彩の再現性が問題です。

それを確認するのに,コダックからカラー・パッチがあります。






それを被写体の一部に置いて撮影します。,

プリントで,カラー・パッチの色彩が再現できれば,

色の再生に間違いがないということになります。

カタログ写真で,カメラマンとクライアントで争いの原因の

商品のスカーフと仕上がったカタログ写真のスカーフの色が

微妙に違う。などです。



       カラーテレビのカラー・バー(テスト・パターン)


カラーテレビでも,放送前の中継回線や、VTR番組の頭に,

テストパターン(カラーバーと言います)を1分間,挿入して,

色彩再現に注意を払っています。