父親は何故、中間灰色が50%でなく18%かと聞いてきます。
おまけに、日本人の顔の反射率が18%に近い値でしたから,
顔に合わせて露出を決めるのかと
余計,ややこしくなりました。
とにかく,中間の反射率が18%の根拠を考えました。
… … …
平均には、算術平均(相加平均)と幾何平均(相乗平均)が
あったことを思い出しました。
算術平均はそれぞれデータを足して,データの数で割ります。
電卓を使うまでもありませんが,
(90+4)/2=47
幾何平均は,N個のデータをそれぞれ掛けて、N乗根が平均値になります。
電卓を使って計算すると,
√(90×4)=18.9
白い紙の反射率90%と黒い紙の4%だけで試算してみました。
もっと多くのデータで計算すれば18%になるのでしょう。
… … …
入射光式露出計「ノーウッド」は、反射率18%を中心に実際に試写を重ねて,
中間灰色は18%と決めたのでしょう。
… … …
入射光式露出計の登場で,反射光式露出計は影が薄くなりました。
コダックは、反射光式露出計で、理屈にあった正確な露出が計れるように
中間灰色カードが発売されました。
上図はカードの袋の表紙です。
上図が18%のカードです。このカードの裏側は白の反射カードですが,
白いブログ画面に白いカードでわかりませんので載せません。
カードの大きさはA4ぐらいです。
カラーコピー機がまだ現れていないとき,
LPのジャケットの複写に銀塩カメラでカラーネガを使っていました。
コダックのグレーカードを使っていました。
… … …
「セコニック」もカードがふたつに折れる携帯型のグレーカードを
発売していました。
また、カメラマン手帳の表紙が18%のグレーカードになっていたり、
あちらこちらで大流行でした。