ウェストン・マスターⅡの、メーターの裏側は測定する光線の強弱で,
切り替えられるようになっていました。
撮影する場面にメーターを向けます。
メーターの針が振れないとき,蓋を外すと,
メーター面の目盛が低照度に切り替わります。
蓋を付けると、高照度に切り替わります。
メーターの目盛を計算盤にセットします。
計算盤も戦前のものより、印字も大きくハッキリしています。
カメラの位置から撮影する場面に向けて、
被写体からの反射光線を測定します。
反射光式露出計とも言いました。
反射光式露出計は国産,舶来品といろいろありました。
… … …
しばらくして、父親は,新しい露出計を持ってきました。
黒い人工皮革の鉄のケースに入った露出計で,
ノーウッド・ディレクターです。
ハリウッドで使われているという代物でした。
ウェストン・マスターと違って、メーター部分と,
受光部が分かれていて,受光部は180°くらい回ります。
ウェストン・マスターが反射光式露出計に対して,
ノーウッドは入射光式露出計でした。
つづく…