初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

続・ベス単

2009年10月18日 16時54分42秒 | Weblog


写真説明:散歩の帰りは近くの団地を通り抜けます。

その団地の集会所に消防自動車が止まっていました。




広場で消火器を使った消防訓練が行われていました。

先日の期限切れの消火器爆発で注目されています。



署員の指導で団地の人々は燃えさかる火に怖々、

へっぴり腰で消火器を扱っていました。

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今日は,ベス単の話をします。

理屈っぽくなるのは、私の悪い癖ですがよろしくお願いします。





大正元年ですから今から97年前に、コダックから

三つ揃いの背広のチョッキのポケットに入るカメラ、

ベスト・ポケット・コダック(BPK)が発売されました。

当時,ロールフィルムを使うカメラは珍しかったらしいです。

レンズは,メニスカス・アクロマチックです。

上の図の右のように2枚のレンズが貼り合わせてあります。

レンズの明るさは前に付いているフードの口径でF11ぐらいです。

焦点距離は72mm。

シャッターはB,1/25,1/50…?

フィルムはベスト判です。

カメラの前蓋を引っ張ると蛇腹が伸びて、「カチッ」と止まります。

カメラに向かって,左側にシャッターのレバーがあります。

右側の円い窓はブリリアント・ファインダーです。

カメラの上から景色が覗けるようになっています。



上の図面左のカメラは大正9年、89年前に

ドイツのコンテッサ・ネッテル社から「ピコレット」

ベス単とそっくりなカメラが発売されています。

レンズはベス単と同じ単玉レンズ付きと、

名レンズ,テッサーF4.5、75㍉付きが発売されています。

上の図面右側、今度は、大正14年,日本版「ベス単」が

六櫻社(さくら→コニカ→コニカ・ミノルタ)から「パーレット」

の名称で発売されました。

戦後も製造が続いたのか,戦後しばらく,写真機屋さんのウィンドウで

ズラリと並んでいるのを見ています。

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「ベス単」は写真業界に影響を与えたカメラです。

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「ベス単」のレンズをF11ぐらいに制限しているレンズフードを外して,

レンズ開放F8にして 収差を増やしてソフトフォーカスの描写にする

「ベス単フード外し」と称して,独特の甘い描写を好む人もいたようです。

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「ベス単」からレンズをごっそり外して,

一眼レフのマウントに作り替えてソフトフォーカスを

楽しんでいる愛好家がいたようです。

一眼レフカメラのレンズマウントにした新品「ベス単」レンズもありました。

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私は,歴史的な「ベス単」を35㍉フィルム用に改造して使っていました