クルマ旅をしていると、道の駅や直売所のお世話になる。
駅の駐車場で寝起きしているので、駅スタッフや、早朝に農産物を納入に来る農家の人と、話をする機会が多い。
話してみると、ローカルということもあるが、道の駅の性格からか、商売っ気の少ない素朴な人たちが多い。
早朝の青森県の道の駅。
ニンニク農家のおばさんが、自分が運んできた黒ニンニクを見せながら、「買うと高いから自分で作りなさい。電気釜で簡単に出来るから・・・」と、作りかたを一生懸命説明してくれた。
おかげで、今は、もっぱら自作するようになっている。
先日は愛媛の直売所で、デコポンを運んできたおばさんに、カミさんが「甘くて酸っぱくないのが欲しいんだけど・・・」と相談した。
「今年のデコポンは、強風が吹いたせいで、みんな酸っぱい」「酸味の少ない、美味しいのが欲しいのなら、今年はせとかだね」「せとかの美味しい農家? 待ってなさい、店の人に聞いてきてあげるから」。
カミさんは、「篠原淳子さんのが美味しい」と教えられて、それを買った。
教えられた通りで、今回の旅行中に食べた柑橘類の中で、一番美味しかった。
普通なら、どの農家が美味しいかなど、教えてくれないものだ。
しかし、レジの人に尋ねても、教えてくれることがある。
大声で堂々と尋ねたらダメで、内緒話のように声をひそめて尋ねるのがコツだ。
声が大きくても小さくても、質問している内容は同じなのに、人の反応は異なるものである。
声をひそめれば、「内緒にするから教えてよ」という気持ちが伝わるのだろう。
カミさんは柑橘類なら何でも食べるが、ボクはシーズンが終るころの、しなびかけた小ぶりの温州ミカンが好きである。
徳島の某駅の駐車場で、終盤の温州ミカンを出品しに来た、ボクと同年代のおじさんと話をした。
小ぶりなのを持っているので、それは旨いかと尋ねたら、「美味しくないよ」と20個入りの一袋をくれた。
その場で食べると、なるほど不味い。
客の見えない店頭には出せても、こうして面と向かった人からは、お金を取る気になれないミカンなのである。
このおじさんは、「温州ミカンは、海沿いの畑で採れた、小さいのが美味しい」と教えてくれた。
しかし、温州ミカンのシーズンは既に終了で、この日以降に見かけることはなかった。
結局、この日に買った「メジロ用ミカン」が、今回の旅で一番美味しい温州ミカンとなった。
メジロを名目にした、最後の在庫処分である。
駅の駐車場で寝起きしているので、駅スタッフや、早朝に農産物を納入に来る農家の人と、話をする機会が多い。
話してみると、ローカルということもあるが、道の駅の性格からか、商売っ気の少ない素朴な人たちが多い。
早朝の青森県の道の駅。
ニンニク農家のおばさんが、自分が運んできた黒ニンニクを見せながら、「買うと高いから自分で作りなさい。電気釜で簡単に出来るから・・・」と、作りかたを一生懸命説明してくれた。
おかげで、今は、もっぱら自作するようになっている。
先日は愛媛の直売所で、デコポンを運んできたおばさんに、カミさんが「甘くて酸っぱくないのが欲しいんだけど・・・」と相談した。
「今年のデコポンは、強風が吹いたせいで、みんな酸っぱい」「酸味の少ない、美味しいのが欲しいのなら、今年はせとかだね」「せとかの美味しい農家? 待ってなさい、店の人に聞いてきてあげるから」。
カミさんは、「篠原淳子さんのが美味しい」と教えられて、それを買った。
教えられた通りで、今回の旅行中に食べた柑橘類の中で、一番美味しかった。
普通なら、どの農家が美味しいかなど、教えてくれないものだ。
しかし、レジの人に尋ねても、教えてくれることがある。
大声で堂々と尋ねたらダメで、内緒話のように声をひそめて尋ねるのがコツだ。
声が大きくても小さくても、質問している内容は同じなのに、人の反応は異なるものである。
声をひそめれば、「内緒にするから教えてよ」という気持ちが伝わるのだろう。
カミさんは柑橘類なら何でも食べるが、ボクはシーズンが終るころの、しなびかけた小ぶりの温州ミカンが好きである。
徳島の某駅の駐車場で、終盤の温州ミカンを出品しに来た、ボクと同年代のおじさんと話をした。
小ぶりなのを持っているので、それは旨いかと尋ねたら、「美味しくないよ」と20個入りの一袋をくれた。
その場で食べると、なるほど不味い。
客の見えない店頭には出せても、こうして面と向かった人からは、お金を取る気になれないミカンなのである。
このおじさんは、「温州ミカンは、海沿いの畑で採れた、小さいのが美味しい」と教えてくれた。
しかし、温州ミカンのシーズンは既に終了で、この日以降に見かけることはなかった。
結局、この日に買った「メジロ用ミカン」が、今回の旅で一番美味しい温州ミカンとなった。
メジロを名目にした、最後の在庫処分である。