染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

雪国の便利アイテム 「防寒テムレス」

2025年02月27日 | 店主の一日
やっと降雪も一段落しました。
除雪をするには様々なギアがありますが、優れものは「防寒テムレス」
軍手などの布系のものはどうしても濡れて手が冷たくなります。ゴム系のものは防水性は高いですが、汗をかくので手が蒸れていけません。
素手で除雪をする人のほとんどは「汗で手が蒸れるのがイヤ」なようです。

「防寒テムレス」は優れものです。
防水透湿と言われるもので、手の汗は外に放出するけれど水は透さないというもの。
長時間の作業でも手袋の中が蒸れることがありません。
中に裏地のついた防寒タイプと裏地のない一枚ものがありますがどちらも重宝でです。
難点は意外と防水透湿のシートがひっかけや突起物に弱いこと。
意外と簡単に裂けてしまいます。
店主のテムレスがこんな感じになってしまいました。
まあ三年も使えば仕方ないです。
買うと結構高いので、「まあ、軍手でやってる人もいるしね」とか言いながら使っています。
て言うか、こんなに裂けて穴だらけになっていて防水や防寒、透湿を語るなってって感じですね。
あはは。



今日は雨。このまま春に向かうとよいです。


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ブロックプリント 

2025年02月26日 | 店主の一日
インドからの荷物が届いて、その後をどうやって加工しようかと思案中。
前回にオーダーした時は少し濃い目の色が多かったので、今回は少し柔らかめに。
十日町で更紗柄を加工する時は当然に型を使うわけなのですが、この色の被りや滲みの柔らかさは
型ではなかなか入れない領域。
手ぬぐいなんかを染める注染が多少それに近いかもしれませんが、木版による捺染は独特の雰囲気があります。出来上がるとそれなりにドキドキするので、考えている間が一番楽しい。

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きはだやと明かり採りの窓。

2025年02月25日 | 店主の一日
二月に入ってからの大雪できはだやの屋根にも2mを超える雪が積もったので屋根の雪を下ろしました。
一階部分は完全に雪に埋まってしまいましたが、きはだやの建物は吹き抜けに明かり採りの窓が大きくあるので、案外と明るいです。
一週間の降雪の後、今日は好天です。
窓から明るい日が入ってきて気持ちいいです。



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店主、ソフィ・カルを見る

2025年02月24日 | 店主の一日
コンテンポラリーアートというのはさっぱりわからないのが僕のお決まりです。
そんな中でソフィ・カルは実によいです。
初めて見たのは今は無き御殿山の原美術館。
やはりわかりやすいのでしょうか。
既に会期が終了していてすみません。

三菱一号館美術館で開催された「不在」ロートレックとソフィ・カルを「不在」と云うテーマで結んだ展示です。
正直、その共通点はよくわかりませんでした。

さておき、ソフィ・カルの視点は、我々にも容易に想像が可能です。
あるいは普段、何気なく見落としていることをその仮定も含めてより深く想像させます。
彼女の展示の際に足を運ぶので同じ作品を何度か見ることになりますが、常に感情の壁がざらりとするのを感じます。
代表作の「海を見る」は初めて海を見た人の表情を映像で収めたもの。



雪を初めて見る人の表情を収めるのも楽しそうです。
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新作できた。

2025年02月22日 | 店主の一日
今日も向こうが見えないくらいの雪が降っているけれど、出機さんが織り上がった反物を届けてくれた。
玉糸を使った少し照りがある糸使い。
色目も少し春らしくしたつもり。
いい感じです。
週明けに整理に出そう。

#きはだや
#紬
#玉糸紬













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開梱してみた。

2025年02月21日 | 店主の一日
インドからの荷物を開梱しました。
今回のブロップリントは三色。
前回よりも少し地色のブロックの色を薄くしてみました。
前回の檸檬色も魅力的でしたが少し落ち着いた感じの出来になるのではないかと思います。
これからもう一工程加工をいたします。
いい感じになりそう。


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玄関にキャベツ。

2025年02月20日 | 店主の一日
朝、外にでたら玄関のキャベツが置いてある。
小人が置いていったはずもなく、もちろん名前が書いてあるわけでもない。
今時、キャベツなんてめちゃめちゃ高い貴重品なのに。
畑ができる頃ならば玄関にネギが置いてあるとか、トマトが置いてあるというのはあるけれど、この雪の季節にキャベツとは!

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雪道は雪下駄で。

2025年02月19日 | 店主の一日
久しぶりの大雪です。

こんな年もあります。

雪国の移動は雪下駄がよいです。
時雨履きもあるにはあるのですが、新雪の上なども含めて雪下駄の方が歩きやすい気がします。

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丹下健三と隈研吾

2025年02月16日 | 店主の一日
今は様々な建築が溢れているのであまり驚かないかも知れないけれど、代々木第一に体育館を初めて写真で見た時はその形に驚きました。
多分昭和生まれの人の多くはそうではないでしょうか。設計は丹下健三。
渦巻く様な屋根の奇抜さとカーブの美しさは当時の建物として比類を見ないのではないでしょうか。
そして二度目の東京五輪を迎える国立競技場の設計は隈研吾。好き嫌いは兎も角として、現在きっての人気建築家には違いありません。
その二つの建物を対比した銀座松屋のデザインギャラリー1953で展示中の「丹下健三と隈研吾」はとても興味深いです。
写真もとても美しいです。 
60年近い時間の差を持ちますが、両者ともに巨大建築に欠かせないコンクリートから脱構築するもがきの様なものを感じます。
あのような巨大建築というものは町の新たな在り方を提示するものなのだなと。

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円空仏

2025年02月16日 | 店主の一日
初めて円空仏を見たのは大学生の時。
飛騨から信濃に向かって歩いている時です。
岡谷に糸引きの女工として行ってたお婆ちゃんの家に話を聞きに行った時のこと。
玄関に立派な円空仏があり、亡くなったご主人が彫られたとのこと。勿論、オリジナルの円空仏は江戸時代前半のもの。
それでも飛騨には延々と個々で円空仏を彫る人がいる。趣味かもしれないし、お土産かも知れない、或いは信仰心かもしれない。
教科書に載っている仏像しか見たことのなかった僕はその粗野で力強い様に心を動かされました。
でもその時は糸引女工さんの在り方に懸命な時だったのでそれ以上に詳しくは関わらず。
今回、三井記念美術館での「円空仏展」を見てきました。
地味な展覧会と思っていたら館内はかなりのお客さんがいました。
高山の千光寺さんから持ち込まれた物が多くありました。
なるほど仏様の種類によって荒々しかったり穏やかだったり。
そんなり木彫りの人の温度感のある円空仏に囲まれるのはとてもよい時間でした。

新潟県(特に小千谷市)にはよく円空と対比される木喰仏があります。
これもまた美しく。








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