染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

浅川マキの事

2010年02月27日 | 店主の一日
先日、自宅のレコードの山を片付けていたら浅川マキのレコードが出てきました。デビューは僕が生まれた頃で、レコードは僕が学生の時に買った中古のもの。他にCDが何枚か。実際の所、これを聞いていた人が今、いくつなのかもよく判りません。
耳障りのよい歌ではないですが、独特の歌い方がとても格好よく、僕らの年代からしたら全く流行りではないのですが、それなりに好きで求めたものでした。
アンダーグラウンドと云う言葉を体現したような感じで、オフィシャルな写真はコントラストの強いモノクロ写真ばかりです。なにか独特の凄みを感じます。
Wikipediaによると彼女はCDの音質に対して懐疑的で1998年を最後に新譜を出さずにライブだけで活動していたらしいですが、今年の一月に突如亡くなりました。
新聞で訃報を知っていましたので久しぶりに聞いてみました。
今、聞いても矢張り流行りそうもないですが、今の歌にない独特の力強さや個性あるいはスタイルを感じます。
浅川マキを聞くには町がきれいに明るくなりすぎたのかもしれません。もっと判りにくい混沌みたいに覆われた空気の中で聞く方が似合います。
学生の頃、一度だけ彼女を見た事があります。静かにひっそりとした人に見えました。
僕が学生の頃はすっかりバブルでしたが、僕自身は何かもっと濃密なものを好んでた様に思います。
浅川マキのジャケットを見るとそんな風に思うのです。
コメント
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