染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

「縞」と「唐棧」

2017年01月08日 | 店主の一日
今年はもう一度、織っている
縞について考えようかと思っています。

「唐棧」については発生期限は未開のものがありますが、日本に来て以降はほぼほぼ定説が固まっていて、中々新しい話が出てこないように思います。
それなら定説がどのあたりからあるのだろうと紐解いてみたのが、辻合喜代太郎著の「縞」




昭和41年の本なので、僕が生まれるよりも前の本。
もう50年前の本になります。

「間道」と「縞」が別のカテゴリーで、且つ「縞」は「島」に由来する経緯が語られます。
最近書かれた本が相手だと「島」に由来することは書かれていますが、「どう由来するのか?」については記述がしっかりしないものもあります。
尤も、この本も「出典」が記されていないので、確認のしようがありません。
かといって、学者先生が調べて書いたものを改めて調べ直すのは僕のり領域ではないので、そのままにしておきます。
他方、「唐棧は江戸時代に将軍が袴として履いたので奥島と呼ばれる」と記述がありますが、最近は奥島の由来についてそこを肯定しないものも見受けられます。
同じテーマでも時代を経ることにすこずつ主張が異なるのは面白いものです。
また昭和40年当時にどれだけ織物産地があったのかは記述がありませんが、相当に小さな地域(それは産地とは呼べない程度の)までもが
細かく記されているのは興味深いです。
何故かここには新潟県の地名は一つもありません。不思議なことです。綿産地が中心とは言え、紬産地も長井、上田と連ねています。
当然、十日町、小千谷、塩沢の名前が出てきてもいいのですが、どういった観点で編んだのかがわからなくなってしまいます。
いくつかの本を読み比べると「縞」がいかに民間で長い時間を多くの手を経て作られてきたかを感じます。
今年は少し糸使いを変えながらの絹唐棧に向かおうかと。




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「きもの文化と日本」

2017年01月08日 | 店主の一日
幾分、大業なタイトルです。
いろんな人が読んでいるので読んでみました。

感想は、聞かないで。

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