きつけ塾 いちき

「きもの」の袖に手を通す時に、「ときめき」を感じる日本の女性たち。
この「胸の高まり」は、いったい何なのでしょうか。

小道具を試作中…「汐汲み」の桶

2013-05-19 19:09:34 | 和の小物
器用は、着付けの現場に役立ちます

いつだったか、「新曲浦島」という演目のリハーサル中に、浦島の小道具でもある「腰蓑(こしみの)」が無いことがわかり、慌てました。
会主さんが、腰蓑を頼んでいなかったのかどうかはわかりませんが、とにかく翌日の本番には間に合いそうにありません。
「あんた、腰蓑を作れん…?」と言われ、すぐその気になるのが悪い癖。
ルハーサルが終わってから、日曜大工の店に走り、麻の細いヒモを買い込み、夕食もそこそこに腰蓑の作成に取り掛かった。
農業に生まれた私にとって、ヒモを撚り、編むなどの事は朝飯前…。ただ、本数が多いために朝方まで時間がかかったことだけは記憶している。とにかくモノ作りが好きだから出来た事かもしれない。
そして、本番は無事に幕。

 
左・北斎漫画の漁師、右・日本舞踊・新曲浦島の衣裳

いま、汐汲みの桶を作成中。

今作っているのは、汐汲みの桶。
小道具を作ると勉強になる。どうして作り上げていくか、構想を練る。
作ったことがないから、素人の発想で作るしかない。肝心の寸法がわからないから、調べていく。
そうしてじっくり考えて作り込んでいくが、たいていの場合、仕上げの段階でやり直すことになる。
写真は最後の仕上げに失敗してしまい、手直しをすべき桶。

作りながら、「汐汲み」の演目について…とか、小道具を作る職人さんはどんな段取りで仕上げていくのかを考える。
私たちにとって、舞踊の着付け以外の部分を知る、そんな時間も大切なのです。

 

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